1/35 TOGⅡ ガレージキット 組み立て説明その1

1/35 TOGⅡ ガレージキット 組み立て説明その135inst_0

このページではガレージキット「1/35 イギリス重戦車 TOGⅡ」の組み立て説明をしています。
キットを購入された方はこちらを読んでから作業してくださいね。

とりあえず、ワンダーフェスティバル2016冬で購入された方向けに重要なことから順に書いていきます。一度に書くのはツラ過ぎるので少しずつ追記してはツイッターなどで連絡しますので、急がずゆっくりでお願いします。
部品が足りていなかった場合やHPでの解説ではわからん!ってとこがあった場合は、「お問い合わせ」からメールフォームを使って、仮名で構いませんのでご連絡下さい。

*目次*(ジャンプ機能は無いです)
・部品の確認~洗浄
・基本的な注意事項
・組み立て順序の説明
・左右の組み立て
・上面の組み立て
・前後の組み立て
・側面後方パネルの組み立て
・上面の部品の組み立て
・砲塔の組み立て
後半につづく
*目次ここまで*

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・部品の確認~洗浄
ワンフェス販売分は部品表すら無い状態で申し訳ございません。上の写真を見て部品を確認してください(クリックで拡大)。左右と書いた部品は左右の区別があります。四角の枠内の部品は×2個です(履帯バラなら15×2で30個)。特に、左右の区別がある部品の右が2個入ってる~みたいなミスがありがちですので、左右の区別がある部品は注意して見てください。2セット入ってる部品の一部(砲塔ハッチとか)は1セット余ります。履帯バラもけっこう余分に入っています。

これらレジン部品に加えてプラ板や棒が色々と入っていますが、それらを説明します。
・t=0.5mmプラ板3枚・・・車体側面後方のパネル左右と底板の作成用
・t=0.3mmプラ板1枚・・・脚周りのリブ状の部品(たぶん泥よけ)などの作成用
・厚紙1枚・・・・・・・・・底板の試作用兼、車内の間仕切り用
・パネルが印刷された紙1枚・・・車体側面後方の型紙、これに合わせて切る。
・テーパー付きプラ棒1本・・・・砲身用
・5mmL字棒2本・・・・・・車体上面前と後ろの接着代用、補強も兼ねてる
・2mm三角棒1本・・・・・・砲塔上面、丸ハッチ前後のモールド用
・1mm六角棒1本・・・・・・各部のボルトの補修用、みじん切りにして使う
・5mm丸棒1本・・・・・・・起動輪の軸用
・3mmH形棒1本・・・・・・ベサ機銃の作成用、実車の再現だと使いません
・1mm丸棒1本・・・・・・・各部の丸リベットの補修用
・2mm四角棒1本・・・・・・フェンダーや底面パネルの接着代用
・5mm四角棒のかけら・・・・真鍮線を曲げて取っ手を作る時のガイド用
・φ0.5mm真鍮線(巻き線)・・背中の取っ手の作成用
・小さい四角が2つ印刷された紙・・・車体正面の銘板(?)の再現用、糊で貼る、1個は予備
・六角ボルトの市販部品がいくつか・・・六角プラ棒で補修できない一部のモールドの補修用
・2mm丸棒1本・・・車体前下部の棒用←冬ワンフェス分はこれを入れ忘れています!申し訳ありませんが、市販のタミヤのプラ棒ですので各自で購入して頂くか、適当な太さの近いランナーを使ってください。長さは50mm×2本あれば足ります。

それぞれの使い方はこれからの組み立て説明中でそのつど行います。もう少々お待ち下さい。

部品の確認が済んだら、組み立てを始める前に必ず部品を洗浄して下さい。今回、出荷前の部品の洗浄はほとんど行っていません。もともとベタついてはいないので綺麗に見えますが、実際は油分が付いています。油分が少しでも残っていると塗料やパテが弾かれますので、必ず専用クリーナーや台所用中性洗剤(濃くすること)でしっかり洗って、なるべくナイロンブラシでごしごしして下さい。洗剤を使った後は水でのすすぎ洗いもしっかり行って下さい。組み立て前と塗装直前の2回で洗ってしっかり油分を落としてやるのがキレイに仕上げるコツの一つです。

・基本的な注意事項
ここでガレージキットを組むにあたっての基本的な注意事項と、本キット特有の注意事項を書いておきます。ベテランの方は言われるまでもないかと思いますが、ざっと目を通しておいてください。初歩的なことは実際に模型初心者の売り子さんが1/100を作る時に知らなかった&困った部分を聞いて書いているので実践的だと思うのよ。

~本キット特有の注意事項~
・とにかく作業場所と置く場所を確保しよう!見ての通り長いので、作業スペースは十分に確保してください。また完成後の置くとこも確保しておかないと苦労します。完成時で車体長が約290mm、砲身込みで約330mm、車体幅が約90mm、高さが約87mmあります。重量も普通に組んで約420gあります。並みのケースでは収納できませんので、棚にしまうか1/350の重巡用ケースあたりを使うかしましょう。
・瞬着は十分に用意して!小さい5g入りだと全く足りません、10g程度は必要です。モノは100均ので構いませんので、1gずつ小分けのやつ5g分程と大きい5g入りのやつ+先細ノズルがあると便利です。小分けのやつでナットの修正とか細かい作業をして、大きいやつ+ノズルで組み立て時にガンガン流し込む感じで。
・塗料も十分用意して!面が大きいので、エアブラシで単色塗装だとメインの色は10ml入りの通常ビンを1本丸ごと使う勢いでした。特に調色する場合は途中で無くならないように、10ml以上作っておきましょう。
・重いので手が疲れる!塗装の際ですが、持って作業したら腕がパンパンになりました。車体を塗る時は砲塔の穴のところに物干しフックなどを引っ掛けて、干物みたいに吊るすのが多分正解です。とにかく普通に持つと大変なので各自で工夫しましょう。

~基本的な注意事項~(初歩的なことも書いてます)
・とにかく洗う!瞬間接着剤を使う!サフはなるべく吹く!換気をする!削る時はマスクする!
・わかんない時は早めに聞いて!やらかした後だと修正が余計に手間!
・使う工具の判断が一番大事!特に、デザインナイフと平ノミ(彫刻刀)が大事です。ナットのディテールを修正するのに幅1mmくらいの小型のノミが有ると無いとでは効率が全く違うので、持ってない人はこの機会に買いましょう。普通のプラモでもあると便利です(クレオスから出てます)。
・接着剤の使い分けも大事!瞬着をどう使うかの使い分けが大事です。基本的にゼリー状でない普通のを使います。小さい部品では、ノズルから直接ではなく予め何かに出しておいてツマヨウジですくって部品に付けます。大きい部品の場合はノズルから直接つけますが、キットの内側など手が入りにくい場合もあるので先細ノズルもあると便利です。
・パテの使い分けも大事!好みによりますが、基本的にはプラパテ(ラッカーパテ)・ポリパテ・瞬間接着剤、の三択です。特に量が少ない場合は瞬着を表面張力を使って盛っておくだけでOKな場合が多いので活用しましょう、リベットの修復でよく使う手です。大きな欠けはプラパテより強度のあるポリパテを使ったほうが無難です。プラパテはヤスリのキズ消しに使う程度かなと。
・ピンセットよりもナイフで刺す!小さい部品はピンセットでつまむものだと思い込んでいるあなた、それは紛失の元です。もちろん部品によりますが、本キットで大量にある六角ナットの修正作業では、切ってある六角の頭をナイフの先で軽く刺して保持します。基本テクなのでやっていない人は必ずマスターしましょう。
・部品の接触面の突起に注意!部品が接触する面、接着面ではバリなど不要な突起が無いように注意しましょう。逆に窪むのは別に構いません。ゲート処理をする場合は無理に平らにするのではなく、えぐるつもりで作業すると早いです。また、部品の角と角が合わさる場所(凸と凹があわさるみたいなとこ)では角の部分が干渉して隙間ができる場合が多いですから、接触する角を少し削り落とす(C面をとる、とか言います)と手っ取り早く綺麗に仕上がります。

・組み立て順序の説明
おおまかな流れを先に説明します。エアブラシで単色塗装をする前提です。もちろん必ずしもこの順番でなくても完成するので、適宜変更してください、砲塔なんかは先でもOKです。また、いつでもいいので入れてないのですが履帯のバリ取りなどの処理は早い段階でやっておいた方が精神衛生上よいです。部分連結式が面倒で手が止まった経験って皆さんありますよね?(笑)

*部品の確認と洗浄→*左右のブロックの組み立て→*上面の組み立て→*左右+上面+前面を合体→*おしりを合体→*側面後方のパネルを作って接着→*各部のディテールを修復→*上面のルーバーなどを取り付け→*脚周りのリブ状の部品をプラ板で作って接着→*前後のフェンダーを取り付け→*砲塔上面を組む→*砲塔前面と砲身を組む→*砲塔を合体→*車体底面のフタをする→*車体・砲塔・履帯をそれぞれ塗装する、汚しもする→*車体に履帯を接着→*適宜リタッチや汚しをする→*フラットを全体に吹いて完成!

また、このキットでは各部の形状を選択できるようになっています。基本的には実車(推定含む)とゲームCGに近い形状の2パターンから選択できます。部分的に混ぜても構いません。背中のマフラー&パネルの有無は接着しなければ完成後の組み換えも可能です、せっかくなので両方楽しんでください。
この選択部分はこの後の説明中で、実車パターンを”J”、ゲームパターンを”G”で表記しますので、これがある箇所は選択して下さい。

・左右の組み立て
ここから実際の組み立てに入ります。使う部品は番号などは無いですが、見た目でわかると思いますので個別の説明は省きます。写真はクリックするとギャラリーモードになって連続して見られます。
写真中の事項に注意するのと、各部品を接着する前に仮組みをしっかりして、接着の際はしっかり押し付けるようにしてなるべく歪まないように組んでください。写真では側面ハッチは付けていませんが、ここで付けても構いませんので、ここで付ける場合は内側から接着して下さい。開状態にする場合は後で組みます。

・上面の組み立て
上面を組みます。まだルーバーの部品は組みません。5mmL字棒を切る時はボロいニッパーで2方向から切り込みを入れて折ると楽です。L字棒に乗せてから前後をきっちり押し当てるときれいに出来ます。裏から見た時に隙間がある様に見えますが部品の縁が元々斜めってるだけなので気にしないで下さい。後半の部品のゲート処理は先にやっておいたほうが良いです。裏側にあるリブ状の部分は接着代けん事後変形防止のものです、欠けていてもかまいません。

・前後の組み立て
左右と上面と前面を合体させて、その後でおしりを組み立てます。基本的に組めるように組めばほとんど正しい位置になりますが、なるべく歪まないように組みたいので、しっかり仮組みを行って下さい。仮組みをして、必要なら2枚目で青丸をしたところを少し削ります。瞬着を少し付けて仮組みして、位置が決まったら内側から瞬着を流して固めます。
前面の部品は牽引具の部分を先に穴開けしておくのを忘れないこと、穴はφ1.5のドリルを使います。
上面前端のナットは、実車では多分あります(はっきり見えない)、残すか無くすかお好みで。前面部品の側面と側面装甲とでは0.5mmくらいの段差が出来るのが正解です、実車もそう。
前面を接着した後でおしりを接着します。おしりは後からでも入ります。ゲートは処理しなくてOKですが、部品の接触面はきれいにしておいて下さい。

・側面後方パネルの組み立て
側面後方パネルはプラ板で作ります。この部分で全体の歪みを吸収する予定なので、プラ板を当ててみて、上面優先で位置を合わせてやって、プラ板がはみ出た部分は適宜切っていって外観が整うようにします。前端は上面の途中にある四角い棒の前端に合わせます、隙間が小さくて入れにくい場合は適宜レジン部品を削って下さい。位置が決まったら内側から瞬着を流して固めておきます。

・上面の部品の組み立て
上面の部品を組み立てます。ルーバーの部品(エアコンの室外機みたいなの)は成型のやり方から、側面の隠れる面が斜めになっていたりして荒れている場合が多いので、仮組みしながら見える範囲が綺麗になるように整えて下さい。下側はどのみち見えないので適当でOKです。ヒダの間に気泡みたいな不要部分が成型されている場合はノミかナイフで押して切るようにするとよいです。
このルーバーの部分は側面に止め具があるので、プラ板で再現します。このパターンがJとGで違っているので選択して作って下さい。ここの作例はJのほうです。ルーバー部品を別に塗装する場合はプラ板などを本体側に接着してしまわないようにして下さい、全部ルーバー側に接着します。
~Jパターン(実車)の説明~
前後のルーバーで作りが違うので注意して下さい。後ろ側は、写真2枚目のように本体モールドの位置に目印をしておいて、そこを幅1mm奥行き1mmくらいで削ります。ナイフで境目を入れてから、平たいやすりの側面を使って削るとよいです。削ったところにプラ板を貼って、最後に上のはみ出した部分を切ります。実車でも金具は雑についているので、少し飛び出る程度で調度良いです。前側は部品を削らずにプラ板を貼ります。
~Gパターン(ゲームCG)の説明~
こっちは前後とも同じやり方です。仮組みしてモールドの位置に目印をしたら、画像4枚目のようにプラ板でベロを作ってください、その下に本体の六角モールドと繋ぐようにφ0.5程の適当な伸ばしランナーを付けます。最後にベロの上に六角モールドを貼ります。CGを見てもらったらよくわかるかと思いますが、こんな感じで張り出す格好になっています。

続いて真ん中の部分を説明します。ここも選択できますが、接着しなければ完成後でも組み替え可能です。組み替える場合ははめ込むだけにして下さい。共通部品の前側のパネルには前後があります、裏にある矢印の向きが前です。組み替える場合は少しだけ全体を削って組み替えやすくしておいて下さい。
~Jパターン(実車)の説明~
現在の実車はここのパネル全体が失われているようなのですが、昔の試験運転中の映像(改修前)ではマフラーが存在していて、構造上改修して無くなったということは無いはずなので在るのが本来の姿のはず。マフラーの形状は不鮮明な映像からの判定なので大体です。前側は1mmほどはみ出て、横はナットのに沿う感じで付けます。曲がったパイプの部分は少し長くしてあるので、パネルに穴を開けて刺さるようにする凝った方法か、短く切ってパネルに載せるだけにする簡単な方法か好みで取り付けて下さい。パイプを繋いでる四角い棒はランナーなので不要です。排気口は複製の都合で再現していませんが、ゲートを取ってから適当に再現すると良いです。後ろ側のパネルも現在の実車では失われていますが、こうなっていたはずです。
~Gパターン(ゲームCG)の説明~
おなじみの格好です。完成見本の状態になります。前側のパネルに付ける取っ手は付属の真鍮線で再現します。付属の5mm四角プラ棒に巻きつけるようにして曲げて、適当な大きさに切ります。パネルにはナットモールドの近くに小さく窪んだ目印が入れてあるので、そこにφ0.5のドリルで穴を開けます。開口したら折り曲げた真鍮線を刺してみて、適宜高さを整えて接着します。付属の真鍮線で足りると思いますが、あまり贅沢に使うと足りなくなるので注意。付属してるのは普通のφ0.5の真鍮の巻き線です、ホームセンターや百均で売っています。これは簡易的なやり方ですので、よりきれいに曲がった取っ手を再現したい場合は専用のベンダーや巻き線じゃなくて真っ直ぐな金属線などを使って下さい。
後ろ側のパネルにもCGだと取っ手が描かれていますが、それを付けてしまうと組み替えが出来なくなるので自己判断でどうぞ。

砲塔の組み立て
砲塔の組み立ては車体の作業とは独立しているので、作業順序は前後してもらっても構いません。

写真1枚目、砲塔の天井は接触部分にゲートがあるので、凸にならないように削っておいて下さい。ハッチは閉状態に組む場合は裏側から接着したほうが楽です。隙間もパテは使わずに裏から接着剤を流してやって、部品の境目が消えない程度にしておくと楽に綺麗になります。

写真2枚目、砲塔の本体部品は後ろに大きなゲートがあるので、ボロいニッパーで少しづつかじって削ったりして切除して下さい。リューター+ダイヤモンドカッターがあると少し楽です。後ろの角っこは、雰囲気がいいので少し出っ張るようにしましたが、実車だとただの角のようなので削ってもらっても構いません、好みでどうぞ。

写真3枚目、砲塔前面の受けの部分は多少欠けていても大丈夫です。長い穴の内側にパーティングラインがあるので整えておいて下さい。砲の受けの小さい部品は接触面で接着するのは難しい&強度不足なので、適当なプラ板を横に貼って”渡し”をして下さい、軸の部品の先っぽが微妙に当たる場合は少し削ってみて下さい。
マズルブレーキは側面の穴が埋まりかけてるはずです、内側からドリルで開口して、彫刻のフチに沿ってやすりで広げる感じで形状を整えて下さい。小さいのでφ1mm程の棒やすり(針やすり)があると便利です。裏側から削りますが、ある程度できたらカスを取って表側からも確認しながら作業して下さい。
実車のこの部分は17ポンド砲で一般的な丸い穴ではなくって四角いタイプの穴です。自分も詳しくないですが、ファイアフライでもたまにあるタイプっぽいです。そしてゲームCGだと丸いタイプになっています。砲身ごと市販の金属部品に変える場合は、多分どれも丸いタイプなので気にする場合は注意して下さい。金属パーツは「パッションモデルズ」さんのファイアフライ用のものが安いのでオススメです、マズルも金属製のが付属します。接続はキットの砲基部を切断&開口すれば大丈夫だと思いますが、自己責任でお願いします(試してません)。金属部品は重くなるので、後ろにカウンターウェイトを乗せたり、軸を補強したり、いっそ固定にしたりといった工夫はしておいたほうが無難です。
ついでに書くと、アーチャーの砲も17ポンドなので使えて、アキリーズのは17ポンドですがマズルの後ろにウェイトが付いてるのでそこは取り除く必要があります、コメットのは17ポンドの改良型の77mm砲って呼ばれるやつなのでちょっと違います。
砲身のテーパープラ棒は細い側から80mmのところで切断して(太い側20mmを捨てて)接着して下さい。軸は打たなくても大丈夫ですが、切断面はなるべく平らになるようにして下さい。失敗した場合、市販品のWAVE社の3→5mmのプラ棒ですので、模型店で購入できます。
砲基部のレジン部品は上下があります。矢印の向きが上です、一応upって彫ってあります、逆にすると軸の合いが悪くなります。注意して組んで下さい。

写真4枚目、この平べったい部品は裏側が斜めで厚みが一定じゃないことが多いので、様子を見て必要なら裏側からやすりがけして下さい。一回り大きく切り出しておいて、机に#100~#200の紙やすりを敷いて、それに押しつけてひたすらシコります。時たまカスを取って確認して、欲しい厚みになって平らになるようにします。部品は余るやつもあるので、状態がいいものを選んで使って下さい。
ハッチのヒンジは複数が繋がった状態です。切れ込みをナイフで深くして(切断はしない)、その後でヒンジのベロの部分の下を平ノミで削ぎ取るようにして切り出します。すると個々のヒンジに分かれるので、ナイフで断面を少し整えて使います。最終的に四角い板に丸棒が乗った形状になります。ヒンジの接着位置は完成見本みたいにハッチのディテールに繋がるようにします。

写真5枚目、砲塔上の部品配置はJとGで異なります。というより、実車の配置が確認できなかったので完全に推定になります。完成見本はGの状態から観測装置を1個なくした状態です、CGだと前に2個並んでいます、実車は1個です。位置はだいたいですので、目視で自然になる程度で接着します。ハッチの前後には付属の三角プラ棒を切って貼って下さい、てっぺんを少し削っておくと尚よいです。

写真6枚目、実車というかチャレンジャーの配置です。TOGⅡの砲塔は基本的にはチャレンジャーに見えますが、どうもそのまま同じでは無いっぽいです。配置は写真が無くて確認できないので、チャレンジャーがベースと考えて自由に調整して貰えたらよいかと。一番前の丸い部品はチャレンジャーには無いですが、TOG実車写真で何かあるのが見えるので、多分あります。ハッチの部分の三角は同じです。オレンジ丸の部分は、チャレンジャーだとチャーチルにもある楕円形の部品(信号弾の発射口ですっけ?)があるようです。ともかく、どのみち確認が取れないので好みの状態にして楽しんで頂くのがベストかと思います。

写真7枚目、その他の部分。丸いハッチの横には実車写真だと縦長の何かがあるようです。よくある感じで縦長の台形の板を付けておけば良いかと思いますがお好みで。砲塔前後の4箇所のイボは実車では溶接痕(ビード)のようなものが付いています。キットはそれを再現していますがCGだと無いので、修正する場合は予備部品に入っているイボと交換して下さい。砲塔の天井はけっこうすっぽり納まるはずです。少しの隙間は埋めないほうが綺麗に仕上がるのでそのまま組んで下さい。ついでに、砲身を固定したくないけど垂れるのはイヤっていう場合は、砲の後部と天井の間につっかえ棒を入れておくと垂れないし必要な時はスペーサを入れて上向きにも出来るようになります。簡単な割りに効果的なので試したことが無い人は是非どうぞ。砲塔の下側と車体上面は、一般的なプラモみたいに抜け止めを付けられるようにしていますので、好みでプラ板でベロを作って抜け止めにして下さい。無くっても特に困ることはないです。

ページ重くなるので後半に続く→説明その2 (同じ窓で開きます)


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