1/35  Ⅳ号戦車L70(V) (1944年8月生産車)  ドラゴン

1/35  Ⅳ号戦車L70(V) (1944年8月生産車)  キット/ドラゴン製
中央軍集団所属車 1944年 ワルシャワ4L70V_1<実車解説>
Ⅳ号戦車L70(V)は第2次大戦中のドイツの駆逐戦車です。WW2の密閉式戦闘室を持つ量産車両としては一番背が低い(らしい)と言われる車体に、けっこう厚い正面装甲と強力な火力を持ち、大戦末期の特に防御戦闘で活躍しました。

この車両は名前がすごくややこしいことになっており、この模型のものだと「Ⅳ号駆逐戦車~」「Ⅳ号戦車~」の両方とも使います。理由はヒトラーの一声で長砲身になってからは”戦車”の扱いをする事になったからだとか。更に名前の似たものが居てややこしく、ざっくり説明するとこんな感じ。本当にややこしいし言い回しが難しい事が多いので、間違いがあっても勘弁してね。

Ⅳ号駆逐戦車L48:F型とも呼び、模型の車両の短砲身型。これを長砲身にしたのがL70(V)で、まとめてⅣ号駆逐戦車として扱い、短砲身/長砲身として分ける場合も多いです。このタイプは「Ⅳ号戦車~」という表記はしません、また”ラング”とも呼びません、それらは長砲身の場合のみ。Ⅳ号戦車の車体の前部を少し拡大して、その上に背の低い戦闘室を載せて作られており、車体後部はⅣ号そのままなのが模型で見るとわかりやすいかと。また従来の突撃砲ではなく駆逐戦車の扱いになったことで、乗員は砲兵ではなく機甲科の戦車兵になりましたが、実際の現場では使える部隊が使ってたって感じっぽい。

Ⅳ号戦車L70(V):上のやつの長砲身型で、生産時期も遅くなるためマフラーや上部転輪も変更になった車両が多いです。”ラング”又は”ランク”の愛称でも呼びますがラングは長砲身の意であり、「Ⅳ号戦車ラング」は砲塔のあるⅣ号戦車長砲身に対しても使う場合が無くもないです、意味的には間違ってはないけど普通は使わないかと。慣習的に単にラングと言われたらこのタイプと思ってしまって大丈夫、このページでもラングと呼ぶ事にします。Vは生産したフォマーク社の頭文字から。

Ⅳ号戦車L70(A):Ⅳ号駆逐戦車ZL型とも呼ぶ車両。見た目も名前もややこしい車両で、Ⅳ号戦車の砲塔を外したものに上記ラングの戦闘室をそのまま載せて、上下を繋ぐ感じで装甲を足して整えた車両。背が高くなったラングって感じで、数があまり居なかったことと長いことプラモが無かったので影が薄い。Aはアルケット社の頭文字。基本性能はラングと変わらないけど、重量増と暴露面積が大きくなったのが難点。プラモはドラゴンから出ています。

Ⅳ号突撃砲:上の3つとは別系統の車両。Ⅲ号戦車の生産終了後、Ⅲ号突撃砲の代替品としてⅣ号戦車の車体にⅢ突の戦闘室を載せて作られたもの。なのでラングらではなくⅢ突に近い性能で主砲もそっちと同じ。見た目もⅢ突に似ているけど足元はもろⅣ号。

<キット解説>
ドラゴン/サイバーホビーのキットで、2011年発売の「ヤクトパンツァーⅣ L70(V) 1944年8月生産型 w/ツィメリット」を作っています。ラングの中でも最初の1ヶ月に生産された初期タイプを再現したもので、L48の特徴を多く残していることと、この8月生産車だけツィメリットコーティングがしてあるのが特徴です。この後からはコーティングは廃止されたので、ラングは普通はコーティング無しになります。後の生産車との違いは、マフラー・上部転輪4個・転輪前2個が他と同じ、といったところ。ドラゴンのはタミヤの新金型が出る前に出たキットで、今ならタミヤ製でOKなのですがこの衣替え途中の中間型を作るなら本キットが早いでしょう。

キットの中身は、履帯はマジックトラックのバラバラ式、細部の選択部品あり、バイザーや灯火は透明、転輪などは全てプラで接着式、シェルツェンはプラ製で一体ですが切れば分割できます、エッチングはグリルの内部の板と何箇所かの細部部品が付きます(自分は使ってませんが)。デカールは一応は3種分ですが、数字と十字のみです。ドラゴンの常で分割が多くて部品が余りまくるのですが、合いは良いので案外組み立てはスムーズです。履帯がメンドイのは頑張ろう。コーティングは成型済みなのでとっても簡単で、何回目かのコーティング済キットなので最初の頃のよりもいい感じになっています、自分でやるより綺麗。なお鋼鉄製転輪は附属しません。
基本的にいいキットなので新タミヤの発売後も特にこの中間型は再販の希望の多いキットですが、困る部分もあります。上部転輪は4個×2ですが、必要な形のものは3個×2しか入っていません、形状が少し異なるやつが入ってるので併せて使いましょう。他にはOVMなんかでは、接着位置とOVM部品が合わないとかがあります。まぁドラゴン製にしてはミスは少ないほうじゃないかなと。形状や考証の違いは知りませんけど。
価格は現在はべらぼうに上がってしまっていますが、以前は5,000円(税別)で自分も4,000円以下で購入しています。コーティングの手間が省けるとはいえ今の価格では厳しいですね…。

<作例について>
ぱぱっと作れそうな形なのでぱぱっと作りました。履帯と転輪が面倒ですが、他の組み立てはすぐ済みます。主砲は普通に作ると自重で垂れるので、砲尾にカウンターウェイトを載せたり軸を渋くしたりする必要があり、自分もやったのですが防盾お忘れて調整してしまったので、完成したら見事におじぎしました、撮影時は噛ませものをしてごまかしています。皆さんは気をつけましょう。塗装はMrの39番サンドイエローと41番レッドブラウンに白を混ぜてフリーハンドで吹きつけています。上からフラットブラウンでウォッシングして、ウェザリングマスターで殴って完成としました、汚しが適当なのは気にしないで。手軽にツィメリットコーティング付き車両が出来たので満足。


日付

2016年9月4日

Top