1/35 イギリス巡航戦車 カヴェナンターMk.Ⅰ キット組み立て説明

1/35 イギリス巡航戦車 カヴェナンターMk.Ⅰ(後期) ガレージキット 組み立て説明

このページではガレージキット「1/35 イギリス巡航戦車 カヴェナンターMk.Ⅰ(後期)」の組み立て説明をしています。
キットを購入された方はこちらを読んでから作業してくださいね。量が多いので一度に覚えようとせず、作業前に1回通しでざっと読んだら、あとは作業の進捗に合わせて読みなおすようにしてください。

部品が足りていなかった場合やHPでの解説ではわからん!ってとこがあった場合は、「お問い合わせ」からメールフォームを使って、仮名で構いませんのでご連絡下さい。個人生産なのでいつまでにとかいう期限は無いです(早いに越したこたぁないですが)。

ガレージキットの組み立て全般で、ちょっと細かい工作について1/35 TOG の時に作ったページがあるので、経験が浅い人はこっちも見ておいて下さい。リンク (同じ窓で開きます)
一応、完成見本へのリンクも貼っておきます。リンク(同じ窓で開きます)

長いので前後に分けました。後半はコチラ(同じ窓で開きます)

*目次*(ジャンプ機能は無いです)
・部品の確認~洗浄
・基本的な注意事項
・組み立て順序の説明
・主車体と底部品の準備
・底部品にアーム取り付け
・車体の合体
・足回りの加工
・砲塔の組み立て1
・砲塔の組み立て2
(ここから後半)
・車体上の組み立て1
・車体上の組み立て2
・車体上の組み立て3
・車体上の組み立て4
・塗装と最終組み立て

*目次ここまで*

・部品の確認~洗浄
とりあえず、上の写真を見て部品を確認してください(クリックで拡大)。ゲートの状態によっては見た目が少し違うこともあります。一応どの部分か書いておきましたが、どこよ?って思ったらひとまず無視してこの後の説明を一通り見て下さい。

これらレジン部品に加えてプラ板や棒が色々と入っていますが、それらを説明します。
・t=0.3mmプラ板1枚・・・・・各部ディテールの作成用
・2mmプラ丸棒1本・・・・・・・マフラーの配管の作成用
・5mmL字プラ棒1本・・・・・・車体の補強用
・1mm六角棒1本・・・・・・・・六角ディテールの修復用
・1mmプラ丸棒1本・・・・・・・丸形ディテールの修復用
・φ0.28mm金属線・・・・・・・各部ディテールの作成用
以下は小袋
・金属板、幅訳3mm長さ約20mm1枚・・・小ライトの覆い用
・t=1mmプラ板1枚・・・・・・・・予備履帯置き場の支柱用
・3mmL字プラ棒1本・・・・・・・・砲身可動部の作成用
・2mm三角棒1本・・・・・・・・・・観測装置の作成用
・3mmプラ丸棒1本・・・・・・・・・発煙弾発射器の内側作成
・φ0.55mm金属線1本・・・・・・・燃料パイプの作成用
・φ0.9mm金属線1本・・・・・・・・接続軸の作成用
・アクリル製の主砲身1本・・・・・・主砲用

それぞれの使い方はこれからの組み立て説明中でそのつど行います。

部品の確認が済んだら、組み立てを始める前に必ず部品を洗浄して下さい。今回、出荷前の部品の洗浄はほとんど行っていません。パっと身で綺麗に見える場合でも、実際は油分が付いています。油分が少しでも残っていると塗料やパテが弾かれますので、必ず専用クリーナーや台所用中性洗剤(濃くすること)でしっかり洗って、なるべくナイロンブラシでごしごしして下さい。ただし、主車体のフェンダーと側面はブラシで強くこすると破損する可能性が高いので、漬け置きしつつ優しく洗ってください。洗剤を使った後は水でのすすぎ洗いもしっかり行って下さい。組み立て前と塗装直前の2回で洗ってしっかり油分を落としてやるのがキレイに仕上げるコツの一つです。

・基本的な注意事項
ここでガレージキットを組むにあたっての基本的な注意事項と、本キット特有の注意事項を書いておきます。ベテランの方は言われるまでもないかと思いますが、ざっと目を通しておいてください。

~用語について~
・ただのクセなんですが、ここでは以下のように呼びます。
金やすり(かなやすり)・・・金属製の棒状のやすり、半丸とか平とか丸棒とか。
平ノミ・・・デザインナイフの平刃のこと、厳密にはノミじゃないけどクセで。
削る・・・・削る=やすりで削るじゃなくって、ナイフや平ノミやニッパーも使って切削してね、の意です。
ニッパー・・・基本的にボロいニッパーを使って下さい。かじる感じで不要部分を削ぎ取るのに便利。

~本キット特有の注意事項~
・フェンダーと側面が薄いので注意して扱ってください。
・実車の個体差が激しいので、キットもそれになるべく対応するようにしています。作りたい仕様がある場合は実車写真でよく確認して、特に無い場合は本ページの標準指示に従ってください。
・プラモのクルセイダーがMk.1~3で若干違いがるので、このキットではなるべく全部に対応するようにしています。タミヤ/イタレリ版のMk.Ⅲ以外を使う場合は注意して下さい。
・コメつぶより小さい部品がちらほらあります。袋から出す時は箱の中で行うなどして、保持する際も十分注意してください。飛んでもいいように周囲を片付けてから作業すること。

~基本的な注意事項~(初歩的なことも書いてます)
・とにかく洗う!瞬間接着剤を使う!サフはなるべく吹く!換気をする!削る時はマスクする!
・わかんない時は早めに聞いて!やらかした後だと修正が余計に手間!
・使う工具の判断が一番大事!特に、デザインナイフと平ノミ(彫刻刀)が大事です。平ノミなしで六角ディテールの修正をやるのは超大変。
・接着剤の使い分けも大事!瞬着をどう使うかの使い分けが大事です。基本的にゼリー状でない普通のを使います。小さい部品では、ノズルから直接ではなく予め何かに出しておいてツマヨウジですくって部品に付けます。大きい部品の場合はノズルから直接つけますが、キットの内側など手が入りにくい場合もあるので先細ノズルもあると便利です。このキットの場合、百均で1gずつ小分けで5個入りのを1個買っておくとよいです。
・パテの使い分けも大事!好みによりますが、基本的にはプラパテ(ラッカーパテ)・ポリパテ・瞬間接着剤、の三択です。特に量が少ない場合は瞬着を表面張力を使って盛っておくだけでOKな場合が多いので活用しましょう、リベットの修復でよく使う手です。大きな欠けはプラパテより強度のあるポリパテを使ったほうが無難です。プラパテはヤスリのキズ消しと鋳造表現に使う程度かなと。
・ピンセットよりもナイフで刺す!小さい部品はピンセットでつまむものだと思い込んでいるあなた、それは紛失の元です。もちろん部品によりますが、基本テクなのでやっていない人は必ずマスターしましょう。
・部品の接触面の突起に注意!部品が接触する面、接着面ではバリなど不要な突起が無いように注意しましょう。逆に窪むのは別に構いません。ゲート処理をする場合は無理に平らにするのではなく、えぐるつもりで作業すると早いです。また、部品の角と角が合わさる場所(凸と凹があわさるみたいなとこ)では角の部分が干渉して隙間ができる場合が多いですから、接触する角を少し削り落とす(C面をとる、とか言います)と手っ取り早く綺麗に仕上がります。

・組み立て順序の説明
おおまかな流れを先に説明します。エアブラシで塗装をする前提で、ロコ組み(各動輪+履帯を車体とは別に接着しておくやり方)でやる前提です。けっこう何とでもなるので、適宜変更してください、砲塔なんかはいつでもOKです。プラモ流用の部分はプラモの取説も確認してください。

*部品の確認と洗浄→*主車体と底部品の準備→*底部車体にアーム取り付け→*車体の合体→*足回りの加工→*砲塔の組み立て→*車体上の組み立て→*車体・砲塔・足回りをそれぞれ塗装する、汚しもする→*車体に足回りを合体→*適宜リタッチや汚しをする→*フラットを全体に吹いて完成!

・主車体と底部品の準備
ここから実際の組み立てに入ります。写真はクリックするとギャラリーモードになって連続して見られます。
まず、メインになる主車体と底部品の下準備を行います。主車体は側面とフェンダーが薄くて恐いので、底部品との接着面などを処理したら早い段階で底部品を合体させてしまいます。車体上のディテールなどを直すのはその後にしたほうが持ちやすくて安全です。

1枚目:主車体の裏側です。側面はこの写真ではけっこう歪んでいますが、この個体は硬化が不完全な状態で抜いちゃったやつなので、販売したものではここまで歪んでるのは無いはずです。とはいえ、事後変形で歪んでる可能性は無きにしもなので最初に確認してみて、あまり歪みが大きいようなら暖めて歪みを直してから作業してください。底部品との境目には気泡逃がしの為のヒレがついていた痕があるので、これを均しておきます。

2枚目:ゲート部分の処理について。前後にある太い四角いのはランナーが付いてたところです。端っこだけは処理しておかないと底部品が当たります。写真のように平刃で2方向から切り込んで、ちょっとずつ切りとっていくと楽に処理できます。完全に綺麗にする必要は無いので、ザクザク切ってしまいます。紙やすりなどは使用しません。同様のやり方はガレキでよく役立つので、知らなかった人は覚えておいてね。

3枚目:起動輪の周辺について。黒丸したあたりは成型の都合でどうにも綺麗にいきませんでした。内外からよく見てもらったら本来のラインは確認できると思いますので、本来のラインになるように、少し丁寧に整形してください。周辺の凸ディテールは平刃で一旦削りとってから、後で貼りなおします。フェンダーもバリがあるので、ナイフやニッパーで本来のライン(まっすぐ)にしておきます。側面の一番薄い部分は整形の都合で付けているヒレです。指で適当につまんだらもぎ取る事ができます、取りづらい時はナイフやニッパーも併用してください。最後は紙ヤスリで軽く整えておきます。

4枚目:右側のこの位置に1個不要なディテールがあります。気付かない内にくっついてたっぽい。小さい平ノミで削ってください。お尻の張り出し内側の六角ディテールは整形の都合で植えていません。外側と同じ位置になるように目分量で植えてください。付属の六角プラ棒を切って使いますが、やり方がわからない時はコチラのページを見てください(同じ窓で開きます)。目分量でみじん切りしておいて、後で高さを整えるのがポイント。貼る位置は少々ズレてもわからない(どうせ左右・内外を同時には見ない)ので思い切っていきましょう。なお、この起動輪の付け根部分は六角ボルトなのか円錐ボルトなのか丸リベットなのか、写真では断定できませんでした。キットは一番可能性が高そうな六角にしましたが、好みで変えてもらっても構いません。

5枚目:内側の補強について。内側で操縦手席の部分は薄くてちょっと強度が不安なので適当なプラ板で補強しておきます。底写真の邪魔をしないよう確認してから接着してください。あくまで補強なのでざっくりで構いません。

6枚目:底部品の準備。底部品は赤丸位置のゲートと欠けた六角ディテールの修復をしておきます。上になる側の上端にはバリが残っている場合があるので、ざっと均しておきます、適当でOK。

・底部品にアーム取り付け→車体の合体
底部品にプラモから取ったサスアームを取り付けて、それから接着じます。

1枚目:プラモのサスアーム部品(“つ”の字のやつ)を加工します。部品番号はタミヤ箱のMk.Ⅲのものです、イタレリ箱のだと番号が違うかもなのでちょっと注意してください。A1とA5は一応一番前にしていますが、使用する部分の形状は同じなので混ざっても構いません。写真のように切り取って、切断部分をざっと整えておきます。また、青丸部分は本キットでは接着面になるので、余分な凸がある場合は削っておいてください。

2枚目:穴を開ける位置。底部品の側面に、アームを挿す穴を開けます。赤丸した位置に小さい窪みの目印であるので、そこにφ2で開口してください。青丸の位置にある目印の窪みはアーム先端側の位置の目安です、こっちは開口しません。

3枚目:治具(じぐ)を作ります。アームの傾きを一定にするため、写真のような調整道具をプラ板で作ってください。適当な大きさのプラ板に、適当な大きさの0.5mmプラ板をいくらかずらして貼ります。標準はt=0.5mmですが、もっと車体を沈ませたい場合は貼る板を1mmとかに変更してください。こういう単純な位置決め治具は簡単便利なので知らなかった人は覚えておいてね。

4枚目:アームの取り付け。作った道具を写真のように底面にあてがって、プラ板で一段高くなったところにアームを当てて接着します。だいたい青丸の目印の位置にアームの先端(の円の中心)がきていることを確認してください。穴と先端とでしっかり接着しておきます。一番前は主車体と干渉するので、接着後にニッパーでザクっと写真のように切ってください、底部品の端に合わせるようにします。

5枚目:合体準備ができた状態です。アームは穴の内側からも接着剤を流して補強しておきます。

6枚目:主車体と底部品を合体します。必ず仮組みしてから接着剤をつけます。主車体の側面を少し広げるような感じでガパっとはまるはずです。側面が引っかかっている場合は少しそこだけ広げながらはめて下さい。どうにもはまりそうにない場合は、アームの先端と主車体の切り欠き部分との当たりを確認して下さい。もともとけっこうギリギリなのですが、大きくぶつかる様な場合はアームの接着位置がおかしい可能性があるので確認してください。おおむねピタっとはまるのですが、高さ方向は少しガタがあるので、高さ方向は主車体の前後の縁に合わせるようにしてください。きっちりはまったら、最後にオレンジで丸したところに接着剤を付けておきます、少し広げてツマヨウジで付けてやります。

・足回りの加工
足回りの組み立てをします。ここではいわゆる「ロコ組み」、転輪や起動輪と履帯とを接着して車体とは別にしておくやり方で説明します。他のやり方でも組めますし、組むタイミングも好きにしてもらって大丈夫です。筆者はぶっちゃけロコ組み苦手なのであんまし綺麗じゃないです。ロコ組みする場合は転輪をサンドイッチする前に内側の塗装をしておいたほうが良いです。ロコ組みした後だと回りきらずに完成後でも地の色が見えてしまっていました。

1枚目:プラモの履帯について。写真はタミヤ箱に入ってるやつで、接着塗装ができる素材です。従来のイタレリ箱のやつは接着塗装ができない素材なので注意してください。見た目は少し色が違う程度なので混ざると厄介なのですが、イタレリ箱のは部品番号が無いのでそこで見分けてください。

2枚目:組んでるとこ。転輪や起動輪は普通にプラモと同様に組みます。起動輪と誘導輪の軸先は長いので少し切ってもOK。転輪はプラモの型ズレがけっこうあるのでしっかり整えておきます。主車体の取り付け穴は起動輪がφ3mm、誘導輪がφ2.5mmです。位置は窪んでるのでそれに倣えばOK、なるべくまっすぐ開けてください。ベルト履帯の接着順序は好みですが、基本的には下側に継ぎ目がくるようにします。
まず、ベルトのギザギザしてないほうの端の接合部分(半コマぶん)をニッパーで切っておきます。特に拘りが無ければ、最初に第3転輪の真ん中にその端を接着して、前にむかって接着していって、起動輪に接着したら上側に適度にたるみを付けながら後ろに進んでいきます。カヴェナンターの場合、上面のたるみがけっこう大きいので実物写真で雰囲気を確認しておいて下さい。最初の位置まで巻いたら、最後に余った端(ギザギザな方)を切って接着します。だいたい5コマ前後余ります。

3枚目:組んだとこ。組み終わるとこんな感じになります。車体とは別にしておいて塗装してから車体に付けます。ロコ組みの場合、塗り分けはマスキングせずにエアブラシ細吹きでざっくりでやるのが一般的です。

・砲塔の組み立て1
砲塔を組み立てます。まず、基本的な組み立ての話をします、細部の作り分けについてはこの次で説明しますので、合わせて読んでから作業してください。

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1個だけ砲身を間違えて封入しています。形状を確認していただいて、違っていた方は正しい部品をお送りしますのでメールかツイッターの返信を使ってご連絡ください(ツイッターの場合は住所とか言わないでまず何か連絡して下さい、後でダイレクトメッセージします)。メールはHPの右上の「お問い合わせ」からお願いします。
正しいのは根元側に段差があり、誤だとテーパーになっています。段差のほうが新タイプ2ポンド砲身でこの砲塔では多数派です、テーパーの旧タイプも居るので間違いとまではいかないですが少数派です。旧タイプで作るから送らなくていーよって場合も確認のためご連絡頂けると助かります。

1枚目:砲身と可動部を組んでおきます。ここでは、砲塔本体と可動部+砲身は別に組んでおいて、塗装後に合体させる段取りで説明します。少し加工すれば後入れできました。まず、可動部はゲートをざっと処理して、穴を開けます。貫通しなくていいのでなるべく真っ直ぐ開けます。機銃の銃身はプラモのB87を切って使い、塗装後に接着します。塗膜を考慮して、仮組みして様子を見ておいて下さい。左の照準孔は穴を開けるだけです、塗装したら墨で黒くしておきます。主砲身の上にはディテールがあるので間違って削らないように注意してください。

砲身の材質についてはこの項目の最後で説明します(写真が遠くなるので)。

2枚目:可動部の仮組み。砲塔前面の部品のバリを整えたら、可動部が入ることを確認してください。前面部品は鋳造表現をしてあるので、気泡などをパテで直した場合は最後に溶きパテで軽く荒らしておくと周りとなじみます。前面部品の下のほうの円弧状の部分は間違って削らないように。

3枚目:可動部の組み付けについて。この作業は塗装後にやりますが、ここで説明しておきます。写真左上みたいに、砲塔本体・可動部+砲身・銃身で分けて塗装します。可動部+砲身をすべりこませる感じで砲塔に挿し込みます、必ずこの後で説明する箇所を削っておいてください。銃身は正位置で前面から6mm出すように接着します、先に下記作業をしたほうが良いです。
可動部の押さえは3mmL字プラ棒を適当な長さに切って左右に貼ります。右側は当たるまで押し込んでOKですが、左側は押し込むと可動部がナナメになるので、少し引いた位置で接着しておきます。そのままだとガバガバなので、接着剤が乾いてからマスキングゾルネオ改を可動部の隙間に流しこみます。乾くのを待つ間、砲身が水平位置で左右に振れないように適当に支えておきます。乾いたら、ゴムとレジンはあまりくっつかないので適度に動くようになります。あまり繰り返し動かすとヘタるので、そしたらもっかい流して。失敗してもL字を平刃ではがして付け直せばよいので、失敗を恐れずとりあえずやってみてください、案外いけます。

4枚目:砲塔下面の加工について。黒丸した角のとこ(両側とも)は主部品と底で面が合っていません、原型の間違いですので、主部品のほうに合わせて底部品のほうをナイフで削って下さい。先に、底部品の裏からパテで裏打ちしておいてください、厚みがギリギリです(なので原型を後で裏打ちして直そうと思って忘れてた)。底部品との接着面は隙間が少しできるので、組んだら見えませんが気にする場合は埋めてください。接着の際は5枚目の注意事項に気を付けてください。
なお、後下面の傾斜部分は沈頭鋲による接合で凸のリベットやボルトは使っていないと判断してうっすら凹ディテールを入れています。この面と上面は構造材の板のみで装甲板の重ね貼りをしていないようです(側面や後面上半分は装甲をボルトで重ね貼りしてる)。
砲塔のリング部分はクルセイダーと同様なのでプラモのA84を使い、段差に乗っけて接着します。

5枚目:底部品の接着についての注意。高さ(深さ)方向に注意してください。底部品は主部品に押し当てればOKにしたつもりだったのですが、右側部分は押し込むと深く入りすぎてしまいました。先に後ろ側と左側を主部品に軽く押し当てて接着しておいて、右側は主部品のフチと底部品の面が合うように押し込まずに接着してください。

6枚目:リング部分を接着した状態。A84はプラモでもなぜか妙に長いのですが、このキットでは両端を適度に切って砲塔の縁に合わせて接着して下さい。現物あわせで様子を見ながら少しずつ切ります。先に4枚目で説明した角の間違いを修正してから貼ること。真ん中の太い横棒は塗装の持ち手になるので残したままで構いません。その前にある細い棒は底部品・主部品・前面を接着してから切り取ります。主部品と底&前面はどっちを先に接着しても構いません。

7枚目:前面の取り付けについて。前面ははまるようにはめて、しっかり押し当ててもらえば大丈夫です。主部品との接着面のフチに余計な凸ができてることが多いのでケガキ針で段差に沿ってコリコリなぞってやると楽に取れます、ざっととれたら小さい平刃や紙やすりで整えておきます(凹キズは放置してOK)。赤丸した位置の接着代は真ん中らへんを少し削っておいてください。ここを削っておかないと可動部の後入れができなくなります。主部品と前面と底を仮組みして、砲身を挿した可動部を後から入れられるか確認してください。主部品と前面との境界(コブの周り)は実物では滑らかに繋がってる(セメントか何かで目張りしてるっぽい)ので、拘る場合は溶きパテを流して境界の隙間を埋めてアールにしておくとなお良いです(私ははしょった)。主部品・前面・底を接着したら全体を確認しますが、裏面の前方にできる隙間は見えないので放置で良いかと。リング部分が欠けてる場合も特に困らないので放置で良いです、組んだ状態なら強度は十分あるので大丈夫。

砲身の材質について説明します。この砲身はレジンではなくアクリル製で、外注3Dプリントしたものです。レジン同様に瞬間接着剤やラッカー塗料が使えますが、プラモ用(スチロール用)接着剤は使えません。加工順序は、まず600番前後の紙やすりを巻くようにして表面を均して白っぽいカスを落とします、段差ごとに作業します。次に800~1000番くらいで更に整え、有ればスポンジやすりでなでておきます。砲口に加工液が残ってたりするので掃除しておきます。削ったら、洗剤で軽く洗います、あまり脱脂しないほうが良いようです。乾かしたら可動部に接着します、まっすぐになるように注意しながらやります。塗装は、プライマー→灰サフかプライマー入りサフを吹きます。透けを確実に防ぐなら、更にシルバー→黒っぽいグレーを吹いておきます。レジンよりははるかに経年変形しにくいので曲がる心配は少ないですが、直射日光は避けてください(レジンも日光は苦手です)。

別にグレーの砲身(B品50円)を買った方への説明。グレーのは光硬化樹脂とか言うやつです。扱いは、ラッカー溶剤を付けたティッシュなどで表面のぬめりをふき取る→コブを削って整える→1000番までやすりがけ→上と同様にプライマーとサフを吹く。経年変形は比較的しにくいですが、負荷のかかった状態で保管すると少し曲がります。使う前に確認して、曲がってたら暖めてシゴいて整えてください。砲口の中に加工液が残ってることがあるのでティッシュで拭くときに気をつけて拭いておきましょう。

・砲塔の組み立て2の1
続いてディテールの説明をします。カヴェナンターの砲塔は細部の仕様が何パターンもあり、生産時期や現場の改造で変化しています。そのため完成見本では調べるのがメンドイ人向けの「比較的多くて特徴が現れている仕様」で作りました、メンドイ人は完成見本と同じ仕様にしてください。併せてパターンごとの説明もしますので、特定の仕様にしたい場合はそちらも参考にしてください。文中の前半後半はおおまかな目安なので、きっちり半分ではありません。レトロフィットで前後の特徴が混ざった個体も居ます。なんにせよ、次の項目と併せてどう作るかを決めてから作業して下さい。

1枚目:前面の窓のとこ。キットのこの部分はクルセイダーのMk.Ⅱと共用にするための形状にしています。なのでカヴェナンターではキットの窓部品を貼り重ねます。まず、窓の周りの凸部分を平刃で削り、紙やすりで整えます。窓の部品はバリを軽く整えて、砲塔の窓の凹みに合わせて接着します。

2枚目:発煙弾発射器を作ります。写真の左はレジン部品、バリを取ってください。この部品は上下があり、大きく開いている側が上です。右側に写っている内側の部品は3mmプラ棒で作ります。プラ棒を3mmほどの長さに切り、それを半分に輪切りします、大体で構いません。発射口はφ1.5mmで穴を掘ります、貫通させるかは好みで。接着した時に穴が斜め斜め上を向くように、真ん中からずらして穴開けします。

3枚目:発射器の接着。まず、プラ棒で作った部品をレジンの枠にはめて接着します。裏側が飛び出す場合は削っておきます。砲塔への接着は、下端から5.5mm、コブとの隙間が0.5mmです。5.5mm測って目印のテープを貼っておき、コブの間にプラ板を挟んで位置決めすると良いかと。前から見て確認して、斜めっちゃった時は平刃で剥がしてやり直します。

4枚目:砲塔上の穴のところ。プラモのA67を写真のように小さく切って使います。段差に合わせて切って、角を落とせばOK。裏側はそのままで穴に貼ると写真のように程よくなります。ここは潜望鏡なので伸びた状態で作る場合は2mm三角棒やジャンク部品(よく余るやつ)で適当に作ってください。

5枚目:てっぺんの観測装置を作ります。ここは「ひさし無し」と「ひさし有り」を選択します。割とどっちも多く居るのでどっちでもOKすが、おおむね前半は無しで後半は有りっぽい。「無し」では付属のレジン部品を写真のように根元を切って接着します。だいたい低い部分が1mmほど残るくらいで切ってください。「有り」の場合はプラモのA72と付属の2mm三角プラ棒を適当に切って組み合わせてください。プラモのひさしはやや長いようなので、少し短くしたほうが良いかも。

6枚目:左側面の部品について。左のコブは本来のアンテナの基部です、ただこの配置は問題があったらしく結局使われていません。基部だけが残ったまましばらく生産されて、後で基部も廃止されました。この基部がある個体も意外と多いのと特徴的なので、自分は有りで作っています。おおむね前半が有りで後半が無しです。有りと無しで円錐ボルトの配置が異なるため、キットでは両方を植えておいて不要なのを削る方式にしています。有りの場合は6枚目の写真の箇所を平刃で削り、青丸のところは上をちょっと削っておきます。アンテナ基部の部品はバリを取っておき、ボルトに囲まれるように貼ります、なるべく上端が砲塔と合うようにします。

7枚目:無しの場合。赤丸部分を削ります。青丸は残します、この写真は削っちゃってるので注意。無しで作った場合は後半の生産車になります。

・砲塔の組み立て2の2
写真が多いので分けたよ。更に細かい部品を付けていきます。これらの部品はどれも小さいので、ボルトの欠けの修復などを行った後にしてください。部品を小袋から出す際には適当な箱の中で行うなどして、紛失に十分注意してください。砲塔のボルトを修復する際は、付属する砲塔の破片みたいな部品から平刃でボルトを削いで使ってください。円錐ボルトは1種類なんですが、手作業なので微妙に大きさが違うのは勘弁して。

1枚目:吊り金具の取り付け。四隅に砲塔吊り上げ用の金具をつけます。プラモのB76を使いますが、縁がちょっとめくれてるので整えて使いましょう。位置は写真から目分量で付けます。後ろはだいたい水平で、前は少し斜め後ろに傾くようにします。

2枚目:ライトと輪っか。砲塔前面コブの付け根にアイボルト(吊り金具)らしき輪があるので金属線で作ります。付属の一番細い金属線(φ0.28)を使い、φ1mmくらいの棒に巻いて輪にして、”?”みたいに脚を残して切ります。位置は中心線上で、コブ根元の1mm程前にφ0.3~4mmで穴開けして挿し込みます。向きは穴が横向き(見本の向き)と前後向きの2通りあり、横向きのほうが多いようですが特に時期とかの違いでは無いみたい。また、見本では付けてないですがこの後ろの砲塔上面に簡易照準器(ツノみたいなの)を付けてる個体も少数ですが居ます。付けたい場合はプラ板で自作してください。
サーチライトについて。無い車両もけっこう居るので付けるかは好みで。ライト本体は付属のレジン部品かプラモの部品かどっちでもOKです。レジン部品は上部の取っ手を再現していないので、気になる場合はプラ板や金属板で自作してください。透明部品はプラモ付属のものが使えます。塗装後に、ラッカーのクリアー(つや有り)を適当な濃度にして接着剤代わりに流して付けると良いです。台座は画像のような台形に切ったプラ板を写真の位置のボルトのすぐ上に接着します。水平か少し斜め上を向いて付けます。現場で適当にやりくりしてたらしく、台座の形状が違う個体も居るのであまり拘らずに適当に切って貼ってしちゃって大丈夫だと思います。ライトの向きは本来は不使用時には後ろか内側(左側)を向けるルールっぽい(ガラスの破損防止のため)のでその向きでもOKです。ディオラマにするならそのへん拘っても面白いかも。

3枚目:後部のアンテナについて。これも有り無しを選びます。カヴェMk.Ⅰ&Ⅱでは大半が有りなようで、無しは後ろのほうの生産車のはず。無しの場合は右側面にクルセイダーMk.Ⅲと同様のアンテナを付けます、この場合は左側面のアンテナ基部は付けません。ただ、カヴェ&クルセのアンテナはいまいち判然とせず、指揮戦車型なのかクルセだとアンテナ3本立ちのも居ます。マニアックな仕様は各自で調べてください。
写真のアンテナは上側の砲弾形部分を別部品としていて、これまた有無を選びます。カヴェMk.Ⅰ&Ⅱでは砲弾有りが多数派。砲弾形部分を付ける場合は基部の先の円盤みたいなとこを切って、その上に付けてください。砲弾無しでは基部をそのまま使います。基部は写真の辺りの前後に余分なヒレ(空気逃がすため)があるので、注意して整形してください。見本では付けていませんが、アンテナロッドを付ける場合は伸ばしランナーなどで作ってください。

4枚目:接着位置。位置は写真を参考にしつつ、全体がまっすぐ上を向くように微調整しながら付けてください。様子を見ながら、必要なら接着面を少し削ります、仮接着推奨です。写真のような小さいツノを適当に作って左につけます、完全に目分量でやるしかない形状なので適当で。細かく言えば先端に小さい横棒が付きますが見本は省略してます。

5・6枚目:後ろ側。小さな棒っぽいのはハッチの受けです、ハッチ開状態だとこの先にハッチが乗ります。写真のように細くなった棒の部分は枝なので切り取り、丸した部分だけ使います。たまに最初から枝が取れてることもありますが問題ないのでそのまま使ってください。溝がある側が後ろで、溝が埋まってる端が上です。接着面は斜めになるので、部品の形をよく見て枝をカットしてください(ルーペ推奨)。上端は実物だと革製なので茶系で塗ります。
ドラ焼きみたいなのは真水補給口のフタです。これも有無を選びます。評判が悪くて途中で廃止されたので前半は有りで後半は無しです。また後部の箱(迷彩ネット入れ)を付ける場合には無しにします。位置は写真を参考にして、平らなほうが表で丸まってる側が裏です。

ここの写真には無いですが、砲塔後部に箱を付けた個体も多く居ます。後から付けたのか前半の生産車でも付けてるやつが居ますので好みで良いかと。付ける場合の位置はクルセイダーと同じにして、干渉するボルトを平刃で削り取ってください。
ついでに砲塔右側面には対空機銃の銃架やその収納箱、左側面には機銃の弾薬箱が付く個体も居ます。対空銃架は流石に部品化しませんでした、AFVクラブのヴァレンタインに良いのが入ってる(しかもヴァレンタインだと無しが多数派)ので、それを発掘or譲渡してもらうのが早いです。

***前半ここまで。後半はコチラ(同じ窓で開きます)***


日付

2018年3月2日

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