1/700  護衛艦 てるづき アオシマ

1/700  護衛艦 てるづき キット/アオシマ製  竣工時teruduki_1<実艦解説>
護衛艦”てるづき”は海上自衛隊の護衛艦で、あきづき型の2番艦として2013年3月に竣工しました。現在の定係港は横須賀。たかなみ型の次の型として2012~2014年に4隻が竣工した艦型で、FCS-3射撃指揮システムを中心にした新型の対空戦システムを搭載しているのが特徴です。イージス艦のようなレーダーを積んでいますが、搭載するシステムが異なっておりイージス艦とは別のタイプの艦です。イージス艦は艦隊全体の防空を担当できる艦のことですが、本型は”僚艦防空”までが出来る艦として作られました。イージス艦のこんごう型は弾道ミサイル迎撃中は通常の航空機相手の処理能力が低下するそうで、その間にイージス艦や付近の他の艦を守るのが本艦の主な役割です。ざっくり言えば、艦隊全部を同時に守る→イージス艦、自分+付近の1~2隻程度(?)を同時に守る→あきづき型、自分だけ守る→従来艦、って感じ。この役割の為、イージス艦とペアで運用されています、おかげでイージス艦が常駐していない呉基地にはこの艦型も居なかったりする(泣)。あめ型&なみ型から期間が開いたため、投射型静止式ジャマーとか自走式デコイとかいった新しい装備を何気に搭載してたりします。

<キット解説>
アオシマのキットは1番艦が2013年末に出たキットで、モールドてんこもりの凝った内容です。新しいのであっちこっちにレビューが載ってると思うので説明はざっくりで。仕様は、1番艦とは煙突周りのルーバーが異なるのを再現されています、オマケが異なり”てるづき”では新金型のSu-27系領空侵犯機が1個と古いものを改修したF-15,F-4,が各2個、F-1が3個、E-2Cが1個付属しますが古いのでモールドは悪いです、あと”ひゅうが”型などと共通の新しい金型のSH-60Jが3個付属します。Su-27系(J-11かSu-30MK2かSu-30MKK、要は某国)には飾る用の金属棒も付きますが使う人いるのかな…?1番艦の”あきづき”には新金型でP-1が付属するので、どちらかというとそっちのほうが良いと思います。キットの美点は、とにかく部品状態でも完成状態でも全体の雰囲気が良く、モールドの密度が調度いい感じになっていて素組みでも精密感があります。アンテナなどの白い部分がある程度は白色成型の別部品になっており、塗装が楽なのも美点で、黒い部分もほぼ成型色でいけます。艦橋窓はクリアー部品ですが、ここは好みが分かれるところ。マストの支柱やホイップアンテナも部品になっているので、何も調べずに作っても十分な雰囲気に仕上がる好キットです。欠点は上部構造物を分割して再現しているため、合わせ目が出来まくること。組んでしまえば案外目立たない合わせ目が多いのですが、艦橋構造物の背中と煙突の前にはけっこう大きい隙間と段差が生じるので、ここだけでも直したいところです。全部完璧に消すとなるとかなり面倒です。分割はよく考えられているので、組みにくいという感じはしなかった。デカールは良質で、ヘリ甲板なんかは余白が最小限になっていますし、白色は綺麗で黄ばまないタイプのやつです。

先に発売されたピットロードのキットと比較してみます、ただし自分ではピット製は作ってません。ピットのは海外生産でスライド金型を多用しており上部構造物はだいたい1個づつの部品になっています。そのため組み立てやすくて合わせ目が少ないのがこっちの美点。オマケは無くてヘリ1機のみですがフルハル部品が付きます。欠点は一体化しまくった関係なのか全体に少しのっぺりとした印象なこと。前の”あたご”型みたいにひどくはないのですが、なんとなく印象が良くないというか護衛艦っぽい雰囲気がイマひとつな感じがします。あと、一体化はしてるんですが目立つ合わせ目がけっこうあるみたいで、完全に消そうとすると結局あんまし手間が変わらんのだとか。最大の欠点はアオシマ製に比べて1,000円も高いその価格でしょう。自分のオススメはアオシマ製です。

<作例について>
キットのまま組み立てています。合わせ目を完璧に消すと大変なので、艦橋構造物の背面・煙突の前面・艦橋の横・後部構造物側面の角・上部構造物と船体との継ぎ目は消して他は無視しました。完成したのを見た感じ、残した合わせ目はけっこう目立たないのですが、艦橋窓の上のラインは消しといたほうが良かったなと。窓はクリアー部品ですが好みで塗り潰しています、裏を塗ってないですが、色が変わってしまうので、どうせ塗り潰す人はおおちゃくせずに裏も塗って下塗りもしといたほうが良いです、グレーだけでも大丈夫かなーと思ったらダメでした。キットの雰囲気は非常に良いので特に手を加えなくてもいいと思いますが、細かいことを言うと前煙突のアンテナが付く部分は実艦では黒いとこでなく一段低いところにありグレーなのでこだわるなら修正が必要です。
塗装は基本的に側面と上面で色を分けておらず、ヘリ甲板のみ分けています。護衛艦は造船所で塗りたてでない限りは日焼けと潮焼けで側面と上面はほとんど同じ色に見える、というのが繰り返し呉で見学した結果の持論なもので塗り分けてません、メンドイしね。実艦の甲板は歩行帯とか錨鎖の周りとかヘリ甲板では砂入りの塗料を使っているので黒っぽく見えます、こだわる場合は側面上面で分けるのでは無くそれらを写真で確認して再現したほうが良いと思うのよ。キットの塗装指示はけっこうコってはいるのですが、先端が円盤型のアンテナの指示が違う(×灰色→○白)とかありますので、細かい部分は実艦の写真を見てやったほうがより良くなると思います。基本色はピットの専用色は濃すぎると思うので、明灰白色に軍艦色2を適当に混ぜて作りました。けっこういい色になったと満足しているのですが、写真が少し夕焼けちゃったよ…。


日付

2015年9月27日

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