1/700 バルクキャリア パナマックスサイズ :ガレージキット 組み立て説明

1/700 バルクキャリア パナマックスサイズ :ガレージキット 組み立て説明

このページではガレージキット「1/700 バルクキャリア パナマックスサイズ」の組み立て説明をしています。
キットを購入された方はこちらを読んでから作業してください。量が多いので一度に覚えようとせず、作業前に1回通しでざっと読んだら、あとは作業の進捗に合わせて読みなおすようにしてください。

部品が足りていなかった場合やHPでの解説ではわからん!ってとこがあった場合は、「お問い合わせ」からメールフォームを使って、仮名で構いませんのでご連絡下さい。個人生産なのでいつまでにとかいう期限は無いです(早いに越したこたぁないですが)。

完成見本へのリンクを貼っておきます。リンク(同じ窓で開きます)

今現在11月4日でして、夏ワンフェス後に組み立て説明書くと言いつつ長期間放置して大変申し訳ございません。9月以降は時間はあったのですが、単純に完成見本の製作やHP更新をやる気に全くなれず、まるで進まないままになっていました。すぐ組むつもりで買われた方がおられましたら大変ご迷惑おかけ致しましたごめんなさい。民間商船の次作をやるかは未定ですが、次やる時は全部揃えてから販売するように致します。モチベーションを維持できないモデルは一気にやってしまわないとしんどくなる一方だなと痛感した次第です。

*目次*(ジャンプ機能は無いです)
・部品の確認~洗浄
・基本的な注意事項
・組み立て順序の説明
・船体の下ごしらえ1
・船体の下ごしらえ2
・船橋構造物周りの組み立て
・ハッチカバーレールの取り付け
・細かい部品の取り付け
・その他のディテールアップなど
・塗装について

*目次ここまで*

・部品の確認~洗浄
とりあえず、上の写真を見て部品を確認してください(クリックで拡大)。ゲートの状態によっては見た目が少し違うこともあります。半透明なやつは3Dプリントしたアクリル部品です。

主船体は上下2本の大きな部品です。船倉の枠と蓋は大6枚小1枚です。他のレジン部品は、主構造物、船橋、煙突、煙突の土台、リール・ウインチなどのセット、です。リールなどは状態の良いものを選って使います。
ハッチカバーレールの格子状の部品は3枚ですが繋がってる場合もあります、切り離せば一緒の形です。細部部品のセットは写真と同じ固まりになっているか確認してください。袋の中で脱落してる場合があるかもです。

これらレジン部品に加えてプラ棒がいくつか入っています。
・1mmプラ棒1本・・・・・・・・マストの作成用(太)
・0.5mm三角棒1本・・・・・・・・・・マストの作成用(細)
・金属板1枚・・・・・・・・・反り緩和用

それぞれの使い方はこれからの組み立て説明中でそのつど行います。

部品の確認が済んだら、組み立てを始める前に必ず部品を洗浄して下さい。今回、出荷前の部品の洗浄はほとんど行っていません。パっと身で綺麗に見える場合でも、実際は油分が付いています。油分が少しでも残っていると塗料やパテが弾かれますので、必ず専用クリーナーや台所用中性洗剤(濃くすること)でしっかり洗って、なるべくナイロンブラシでごしごしして下さい。ただし、主車体のフェンダーと側面はブラシで強くこすると破損する可能性が高いので、漬け置きしつつ優しく洗ってください。洗剤を使った後は水でのすすぎ洗いもしっかり行って下さい。組み立て前と塗装直前の2回で洗ってしっかり油分を落としてやるのがキレイに仕上げるコツの一つです。

・基本的な注意事項
ここでガレージキットを組むにあたっての基本的な注意事項と、本キット特有の注意事項を書いておきます。ベテランの方は言われるまでもないかと思いますが、ざっと目を通しておいてください。

~用語について~
・ただのクセなんですが、ここでは以下のように呼びます。
金やすり(かなやすり)・・・金属製の棒状のやすり、半丸とか平とか丸棒とか。
平ノミ・・・デザインナイフの平刃のこと、厳密にはノミじゃないけどクセで。
削る・・・・削る=やすりで削るじゃなくって、ナイフや平ノミやニッパーも使って切削してね、の意です。
ニッパー・・・基本的にボロいニッパーを使って下さい。かじる感じで不要部分を削ぎ取るのに便利。

~本キット特有の注意事項~
・3Dプリントしたアクリル部品について。この部品は瞬間接着剤やラッカーパテ・塗料などが使えます。プラセメントとかは使えません。レジンとほぼ同じ要領だと思ってください。表面は多少の凸凹があり、白い粉みたいなのが付着しています。小さいので作業しづらいですが、#800くらいの紙やすりやスポンジやすりで一度全体をひと皮ムクようにしてから使うと綺麗になります。材料の特性上、ほぼ事後変形はしないですが紫外線には弱い(脆くなる)はずなので直射日光は避けてください。

・ひたすら小さい部品が多いので、紛失に注意してください。ハッチレールに袖を引っ掛ける事故が多発します(しました)。

・抜きが下手で船体の側面が荒れています。型取りのやり方(分割の仕方)が適切でなかったせい。この段差の修正が手間なので、急がず地道に作業してください。

~基本的な注意事項~(初歩的なことも書いてます)
・とにかく洗う!瞬間接着剤を使う!サフはなるべく吹く!換気をする!削る時はマスクする!
・わかんない時は早めに聞いて!やらかした後だと修正が余計に手間!
・使う工具の判断が一番大事!特に、デザインナイフと平ノミ(彫刻刀)が大事です。
・接着剤の使い分けも大事!瞬着をどう使うかの使い分けが大事です。基本的にゼリー状でない普通のを使います。小さい部品では、ノズルから直接ではなく予め何かに出しておいてツマヨウジですくって部品に付けます。大きい部品の場合はノズルから直接つけますが、キットの内側など手が入りにくい場合もあるので先細ノズルもあると便利です。このキットの場合、百均で1gずつ小分けで5個入りのを1個買っておくとよいです。
・パテの使い分けも大事!好みによりますが、基本的にはプラパテ(ラッカーパテ)・ポリパテ・瞬間接着剤、の三択です。特に量が少ない場合は瞬着を表面張力を使って盛っておくだけでOKな場合が多いので活用しましょう、リベットの修復でよく使う手です。大きな欠けはプラパテより強度のあるポリパテを使ったほうが無難です。プラパテはヤスリのキズ消しと鋳造表現に使う程度かなと。
・ピンセットよりもナイフで刺す!小さい部品はピンセットでつまむものだと思い込んでいるあなた、それは紛失の元です。もちろん部品によりますが、基本テクなのでやっていない人は必ずマスターしましょう。ただし、本キットの3Dプリント部品(半透明なやつ)はこの刺す方法が使えないのでピンセットで慎重に扱うしかないです。
・部品の接触面の突起に注意!部品が接触する面、接着面ではバリなど不要な突起が無いように注意しましょう。逆に窪むのは別に構いません。ゲート処理をする場合は無理に平らにするのではなく、えぐるつもりで作業すると早いです。また、部品の角と角が合わさる場所(凸と凹があわさるみたいなとこ)では角の部分が干渉して隙間ができる場合が多いですから、接触する角を少し削り落とす(C面をとる、とか言います)と手っ取り早く綺麗に仕上がります。

・組み立て順序の説明
おおまかな流れを先に説明します。エアブラシで塗装をする前提です。塗装をどうするかで工程が変わると思いますが、船倉のレールは塗装前に接着しておかないと難しいと思います。船倉は甲板と違う色にしたい場合もあるかと思いますが、それだと塗分けは超大変なので見本のように一緒にしたほうが無難です。船橋構造物は見本だとWF用に仮組みして取れなくなっちゃったので、組んでから塗装しています。実際はベージュ色の部分は全部主構造物にくっつけておいて塗装してから船体に載せたほうが多分楽です。ボートデッキは構造物にだけ接着しても持つはず。救命艇はデリックに接着してから筆で塗り分けが楽でしょう、後付けだと汚くなりがち。

*部品の確認と洗浄→*船体上下をそれぞれ下ごしらえ→*ハッチコーミングとハッチを接着→(船体上下を接着、付ける場合のみ)→*構造物をそれぞれ作る→*甲板上の小物をつける→*ハッチカバーレールやマストなど壊れやすい箇所を接着→*全体塗装→構造物を接着→*フラットを全体に吹いて完成!

・船体の下ごしらえ1
船体部品を整えます。まず最初にどの状態で完成させるか決めてから作業してください。

上下船体を使うと「スクリューが水没して安定航行できる程度までバラストor貨物を積んだ状態」となります。上船体のみだと満載状態です。パターンとしては、「上下接着して作る」、「上だけ」「上下を接着しないでおく」の3通りかと。接着しない場合、載せるだけにしておけば両方楽しめますが、どうしても”乗っけた感”が出てしまうのが難点です。満載より少し浮いた赤色が見える状態にしたい場合、塗装で分けるか薄いプラ板を下面に貼ってから切り出してください。

1枚目:船体の欠けやゲート処理をします。前後の端にゲート跡があるので削ってください、軽くえぐるぐらいの気持ちでやると早いです。下船体は写真のように気泡で欠けてる場合があるので、ポリパテで埋めてください。スジ状の起伏は空気逃がすためのもので不要なので削って慣らします。船体を平らなところに置いてみて、浮くようなら緑丸のあたりをすこしやすって調整してください。

2枚目:船体側面の整形。これが多分一番面倒な作業なので気長にやってください。まず側面全体を400番くらいのやすりでやすって様子を見ます。特に膨らんでる箇所があれば平ノミで削っておきます。それから縁の低い箇所にパテ盛りします。この時、ポリパテだと食いつきが悪く、ラッカーパテだと脆くてしんどいです。オススメはタミヤの「イージーサンディング」という瞬間接着剤で、パテ用の瞬着です。これを何回かにわけて盛ります。盛ってる間は船体を横倒しにしておくと垂れないで済むので楽です。筆者は調子に乗って盛りすぎて苦労したので様子を見ながらやってください、透明なので盛り過ぎになりやすいです。盛ったらなるべく荒いやすりでガンガン削っていって、最後はラッカーパテも併用しながら整えます。

3枚目:薄皮がある時。こんな感じになってる事がたまにあるので、ポリパテを充填しておいて下さい。表面が微妙に凹むこともあるのでサフを吹いてから確認して、必要ならラッカーパテで周囲と馴染ませて整えます。

4枚目:甲板について。購入された方が船舶関係の方ばかりだったのでご存知かと思いますが(苦笑)、この手の船の甲板は左右がわずかに斜めになっています。模型でも船倉の外側は傾斜させています、よ~く見ないとわからない程度ですが。構造物の所は平らにしてますが、端のほうは少し斜めなのでやすりがけの時は注意してください。

~ついでにワンポイント~
キットの船首下部は大きめのバルバスバウにしています。ただ、こういう大きいやつは古い流行(?)で近年の船だともっと細く尖ったバウか、逆に太い船首のままほぼ突出させない場合が多いです。救命艇の装備方式なんかもそうですが、全体的に”ひと昔前”の個人的にパナマックス・バルクが一番隆盛してたと思う時代の船のイメージで作っています。なので、もっと近年の船っぽくしたい場合はバウ部分を削って作って下さい。この位置と形状だと後で盛るのは難しく削るのは簡単だから、ってことで大きい側で造形してあるのです。ガレージキットは最初から形が決まったキットではなく購入者の手が入って初めて”その人のための完成形”になるもの、ってのが持論です。そこが魅力(であると同時に手間でもあるわけですが…)。

・船体の下ごしらえ2
船倉の周りを整えます。開状態で作る場合はハッチを切断して左右レール上に接着してください。WLだから適当な荷をつまないと変になるので注意です。

1枚目:船体側を加工します。凹んだ部分を確認して、邪魔な凸がある場合は平ノミで削っておいてください。気づかない内にシリコンが欠けて凸が出来てることとかあります。凹の傷は無視して構いません。
ハッチコーミングの枠状の部品は、下面を軽くやすってから貼ります。載せてみて辺に傾いたりしないか要確認。十字は邪魔なら取っても構いませんが、接着前だと壊さないように注意です。

2枚目:縁の隙間について。原型制作時に試行錯誤を重ねて結果、ここのフチが崩れてる箇所があります。隙間が出来るので、これを埋めて整えるか放っておくか決めて下さい。甲板とハッチを同じ色にするなら放置でもぱっと見わかりません、見本は放置しています。違う色にする場合は目立つ可能性が高いので、埋めたほうが無難です。

手順は、まず枠を接着します。ガタがある場合、ともかく船体の軸に対して平行になるようにしてください、わずかな前後移動はどうせわかりません。次に枠にテープで養生をしてからポリパテ(できれば緩め)を盛ります。硬化したら平ノミで枠に向かって突くような感じで削ります。最後に養生を取って紙やすりで整えます。隙間が狭い箇所はラッカーパテや瞬着も併用してください。

3枚目:ハッチカバー(フタ)と構造物の位置。ハッチカバーは単純に真ん中に乗っけます。前後のフチははみ出します、均等に出るように微調整して裏から接着します。製造上、縁が少しガタついてるので紙やすりで整えてから使ってください。
構造物はハッチコーミングから2mmほど離して接着します、左右は真ん中です。適当な棒をはさんで接着すると楽かも。

4枚目:船首部分について。船首の上のほうに分割線の段差があるので、高い側を削って整えてください。ブルワークは成型の都合で厚くしています。気になる場合は斜めに削ぐやり方で薄く見せてください。また係船用の穴は開けていませんが、開口すると上フチの強度的に厳しいと思うのでオススメできません。甲板色で塗装して穴を表現してやるのが手軽で無難かと思います。

アンカーが入る出っぱり(ベルマウス+ボルスター)の位置は目分量です。船によってけっこう差がありますしね。背は高めにしてありますが、もっと低いのも居るのでお好みで。取り付け面は斜めになってるので向きを調整して、左右が揃うようにしてください。瞬着でつけてずらしながら調整して、最後にフチに流し込むようにして固定し、ついでに隙間を埋めると良いです。

アンカーの取り付けは棒の向きに注意してください。真ん中の棒が穴に刺さるように表裏を確認してください。事故りやすいので、塗装直前に接着してください。

~金属板の取り付けについて~
途中写真を撮ってなかったので文字だけで説明します。船体の上下を接着する前に、上船体に金属板を接着します。船体部品は反りにくい形状にはしてありますが、更に気休めでこの金属板を貼っておいて下さい。接着は瞬着でいいですが、できればエポキシ系接着剤を使って側面にも盛り付けるようにしておくと剥がれにくいです。金属板は洗剤で洗って乾かしてから使うこと。t=2のステンレス製なので、そこそこ曲がりにくいはずです。この板は百均の家具とか取り付ける用の板(108円)なのですが、各サイズあって便利なので船舶模型のお供に買ってみてどうぞ。下船体にも貼りたい場合は付属より短い20cmのやつを買って貼ってください。

・船橋構造物周りの組み立て
船橋構造物周辺を組み立てます。とりあえず、でっかい主構造物の部品や煙突などは普通に整形しておいて下さい。窓は好みで塞いで減らしてもかまいません。煙突の土台が荒れ気味なのでパテも駆使して根気よく作業してください。以下、特に注意を要する箇所の説明をします。

1&2枚目:ボートデッキの切り出しについて。ちょっと壊れやすいので注意して切り出します。まず他とつながってるのを切り取って写真の状態にして、1枚目の向きで端っこを切り取ります。必ずナイフできっちり机に置いてやること。次に2枚目の向きにして、端っこを切り取ります。この切ったとこは不要箇所、他とつなげるために付いてた部分です。この順で切ってもらえば破損はまずないはず。切ったら、全体的に紙やすりで慣らしておきます。

3枚目:ダビットについて。とりあえず枝から切り出して”切る前”の状態にします。この状態で表面をやすって整えておきます。次に脚もとの段差のとこでまっすぐ切って下さい。仮組みしてみて、好みの長さに調整します。長めに作ってあるので1~2mm余計に切ったぐらいが落ち着く長さになるかと思います。

4枚目:接着位置について。ダビットは左右方向は外のフチに合わせて、前はデッキ端か、1mm程度離した位置に好みで。間隔はダビットの間が7.5mm程度になつようにします。前を1mm離したら、後ろはちょうどコーナーの位置に来ます。前後左右の位置は多少ずれてもわからないので、ともかく傾かないように接着します。救命艇は目分量でイモ付けします。こらもともかく傾かないようにを一番に考えて接着します。

他の部品もまとめて説明します。煙突はスジが大きい面が後ろです。主構造物にくっつけても離しても構いませんが、離れてるのが普通。煙突の土台も主構造物にくっつけてもくっつけなくてもOK。
煙突の先端に入る3D部品は細い3本が後ろですが、逆でも構いません。3D部品に入ってる大小2本のキセル形の部品はこの先端に好みでつけます。太い側の2本の先端に、開口するか軸を切るかして取り付けます(見本は付けてません)。また、このキセルは煙突の土台に生やして通気筒にしてもOKです。
煙突の土台の上には、レジンの小物セットからキノコを切り取って好みで付けます。左右で2本くらいで良いかと、位置も好みでOK、個々の船でマチマチなので。

船橋の部品(窓の部品)は主構造物の前端に合わせるか、わずかに前に出して取り付けます、好みで選択。見本は端に合わせて作ってます。船橋の後ろか上面にマストを付けます。マストの基部は十字形の部品です、なんというか「沖田艦の艦首」みたいなやつ。この部品の底は段差の下を除去するのが仕様ですが面倒なので残しても構いません(見本は残してます)。この上にプラ棒を植えて、先端に十字の3D部品を付けます。マストの先端はマチマチなので、適当にそれっぽくすればOKです。付属のレジン小物やプラ板でアンテナやレーダーを付けておきます。

・ハッチカバーレールの取り付け
言うまでもなくこの種類の船の鬼門、こいつのせいで模型化が難しいハッチカバーレールの作業をします。キットではエッチングやらなんやら検討しましたが、結局は見た目も価格も3Dプリント部品が良かろうってことでこの形態になりました。この部品は予備があるので何個か失敗しても大丈夫です。

1枚目:切り出し。とりあえず、2枚が連結されてる場合は繋いでる枝をニッパーで切って写真のような格子の板状にします。この状態で、軽くでいいのでやすりで撫でておきます。写真の赤線の位置で切ってバラしていきます。下になる側(脚の側)は途中に段差があって色が違って見えている所が切断箇所です。上側は連結の根本で切ります。1~2個切ってみて、仮止めしてみて下さい。脚が長いと感じるようでしたら、全体的に短く切るようにします。

2枚目:端っこの余計な部分はカットして写真のような形にします。脚は少しだけ斜めになるのが正解です。甲板が斜めなのでそれに合わせるため。

3枚目:取り付けます。厳密にはレールはカバーの下に来ますが、模型でそれをやるのは難しいので妥協して側面に貼って下さい。左右の位置は、脚がハッチコーミングの角に来るようにします。角と角がぶつかる感じ。左右方向の位置を気にするよりも、各レールが船体軸線と直角になって、船体から垂直に生えるように、角度のほうを気にして取り付けます。ハッチカバーに付く部分と脚とに接着剤を付けておかないと、カバー側のみだと強度が不安です。なので塗装前に付けてしまったほうが良いです。

一番前の小さい倉もレール部品は共通にしています。一番前のレールのみ、斜面に付くため脚を他より短くしておきます。

・細かい部品の取り付け
甲板に細かい部品を取り付けていきます。絶対的な位置がココってのは無いので、おおまかにこの辺って意味での指示となります。これらの艤装はほぼ決まった位置のものもありますが、個々で違うものも多いので、特にこだわりが無ければこの見本の位置で大体で付けて下さい。図示するよりか写真のほうが見やすそうなので写真で説明します。

ここでいきなり言い訳しておきたいのですが、筆者は船舶関係の人ではありません。ある程度は調べましたが、この手の艤装って言葉の定義が曖昧になってるものが多いので正誤の判断が付けきれておらず、間違ってたらごめんなさい。そのへん補足しつつ書きますので、分かってる人にはちょっとクドいかもですが勘弁してください。

1枚目:レジン部品の説明。これらの小物は平ノミで削ぎ取って使います。大体のやつは多く入ってるので状態が良いやつを選って使って下さい。余分が無い場合はラッカーパテを少し盛って欠けを修正します。それぞれ説明していきます。

小判型のやつ:甲板上の出入り口用です。ただ、この規模のバルクだとあまり付いてないので基本的に使わなくてOK。好みで使って下さい。

角の落ちた四角:適当な箱とか、大体は電源装置か消化設備っぽい?。見本では、船倉の間に設置しています。だいたいここにはある。他にも適当に設置してOK。

筏2連と1個:膨張式の救命筏です。見本では付けてませんが、ボートデッキの上、ダビットの後ろに2個ずつぐらいで付いてる場合が多いです。台は無しにして斜めにして接着すると良いかと。色は白か構造物と同じ色(大体ベージュ)です。

リール:リールっていうかウインチ。ただ模型だとリールの部分しかわかんないのでここではリールで呼んじゃう。動力があればウインチで、無くて索を巻くだけのやつがホーサーリールって認識でいいんか知らん?。用途によって色々あるはずですが、この9個は汎用版。今の貨物船だと少ないですが、昔のバラ積み船だとデリックの操作用にめっちゃあるアレ。

リール2連:連結してあるウインチ。係船用のムアリング・ウインチに使います。船首に0~3個、船尾に2~4個が基本。見本では前0、後ろ3にしてます。単品のやつで置き換えても可。

リール+α:横に装置の付いたウインチ。ハッチカバーの動作用に使います。基本的には第2船倉と第3の間、4と5の間、6と7の間に横向きで設置します。中央に置いて、その前か後ろに「角の落ちた四角」を設置します。また、第1の後ろは普通のリールを設置しておきます。

ウインドラス:揚錨機、1組のみ設置。左右に注意して船首に付けます。大きいぶん切り取りにくいので、これのみ平ノミではなく、周囲を板ごと切りだしてから、余分な底板をナイフで削り取ったほうが良いでしょう。

キャプスタン:のつもりだったんですがほとんど抜けていません。昔の船に多い軸が垂直な揚錨機。使わないので無視してOK。このセットを他で流用しようと思って入れてただけ。

キノコ大と小:通風筒のキノコです。煙突の土台上に0~4個程度置いたり、甲板上に置いてもOK。かなりまちまちなので位置も数も自由で。軸が抜けてない物が多いので、伸ばしランナーを挿すなどして下さい。適当なプラ部品にしても構いません。

ボラード:係船索を固定するためのただの棒とゆうか杭。全部同じなので汎用してください。見た目同じなのでフェアリーダ(下記)も兼ねて下さい。

~ちょっと脱線~これの定義がやっかいですよね?。日本では船に設置されたものが「ボラード」で岸壁のやつが「ビット」って呼ぶのが一般的です。ただ、国際基準ではこの名前が逆で船上のが「ビット」です。ここでは日本の通例に合わせて船上のをボラードと呼びます。
更に言えばだ、「フェアリーダ」と「ムアリング・ホール」との関係と定義がややこしいですやん?。自分の認識では、「索を固定する為の、回転しない杭(大体2本セット)」=「ボラード」、「索を誘導する為の、金具が回転する杭」=「フェアリーダ」、「索を通すための、只の穴or上の開いた穴、それ自体」=「ムアリング・ホール」、なんですけど合ってます?。この3者が混同されててわけわかんなくなってません?。フェアリーダって回転部分のある杭のことじゃんね?、本来は凹みたいな金具(回転しない)のことじゃないよね?。ムアリング・ホールって船首のものだけじゃなくって全般に使うものじゃないの?
このへん、1/700模型きっかけで混同されるようになったんかなぁって思うんですけどどうなんでしょね?。まぁ言葉は変化するもんだし困ること無いから良いんでしょうけども…。なんか艤装品メーカーのHPでもごっちゃになってるからもう良くない?って気はしなくもない。専門書を当れば良いのですが、図書館行くのが面倒なので記憶で書いてますが、間違ってる箇所ありましたらメール等で優しく教えてね(はーと)。ここでは上記の定義で説明します。

2枚目:3Dプリント部品の小物。アンカーとかはわかるとして、枝の上に乗っかってる四角は室外機とか通気口に使うための部品です。縞模様のやつと同心円模様のやつと2種類あります。位置はマチマチなので特に指定は無いです。船橋の周りや主構造物の周りにくっつけて使います。
小さいT字は前マストのトップ用、プラ材で自作してもOK。四角と棒を組み合わせたような複雑なのは前マストの土台用。これも形状は様々なので自作してもOK。
丸が3つくっついたような部品はムアリング・ホールの部品です。大型船に多い3連結のもの。甲板のフチのあちこちに付けます。一応2種類あって、穴のモールドが片面のみにあり、3連の内の1個が微妙に離れています、これが右か左かで差があります。側面に接着する時に、”穴が外になり”且つ”離れてるのが後ろに来る”ように、左右で使い分けます。船尾は左右対称にだけしてどっちでも構いません。ただ、微妙すぎる差なので無視しても構いません。この部品は段差のとこで底部分をカットして使います。

3枚目:船尾の小物の取り付け位置の例を示します。それっぽくしただけの例なので、変えても構いません。赤がムアリング・ホール、水色がボラード、ピンクがリール2連です。また、バラのリールを緑矢印みたいに横向きや縦向きで何個か付けてもOKです。ボラードはもっと多くていいと思いますが、模型で多すぎるとうるさくなるので、わざと少なめにするぐらいで良いかと。

4枚目:船首の小物の取り付け位置の例を示します。左右のバランスだけ取って、位置は曖昧で構いません。真ん中のウインドラスの組みだけは必ずあるので、これの位置は維持してください。前マストの位置はウインドラスの前だったり先端のこともあります。前マストの上は灯火とスピーカーがある場合が多いので、適当なプラ端材で作るとぽくなります。

赤がムアリング・ホール、水色がボラード、黄色がバラのリール、紫がキノコ小です。黄色のリールは2連にしてもいいですし、左右のは斜め向きにしてもOKです。船体左右のボラードはこの向きになってるのが普通で、ムアリング・ホールの1~2mm内側に付けます。紫のキノコは適当に付けただけなので無くてもいいですし、小判型の出入り口を置いたり四角の箱を置いたりしてもOKです。実際だとこの見本より物が多い場合がほとんどです。付属部品以外でも、伸ばしランナーなどで円錐型のフェアリーダーを作るなどすればより凝ったものになります。

5枚目:船体中央の小物の取り付け位置の例を示します。これも左右のバランスだけ取って、位置は曖昧で構いません。左右のムアリング・ホールとボラードのペアは、第1・4・7船倉の真ん中のフチに置きます。もちろん違ってても構いません、例です。
リール+αと角の落ちた四角のペアは前述の通り、第2船倉と第3の間、4と5の間、6と7の間に横向きで設置します、四角とリールどっちが前でも構いません、見本は四角が前です。3ペアで揃えておけばそれでOK、位置は中央に。
第1の後ろは普通のリールと角の落ちた四角のペアにします。それ以外の第3船倉と第4の間、5と6の間は真ん中に角の落ちた四角だけ置いておきます。これらに加えて箱を追加しても構いません。

・その他のディテールアップなど
キットでは表面の彫刻はほとんど入れていませんので、適宜市販部品を使って下さい。扉など凸のディテールは表面整形の邪魔になるので最初から入れていません。手っとり早くエッチングの水密扉を配置すると良いでしょう。
主構造物の背中の板は外階段っぽく見せるためのものです。無い船も多いので不要な場合は切り取ります。階段っぽく見せる場合はエッチングで階段部品を付けてやると良いでしょう。

・塗装について
色は好きな色で良いと思いますが、塗分けが楽なように選んだほうが無難ではあります。上下船体を接着して整形した場合は、境界線がわからなくならない様にケガいておいたほうが良いです。下船体を付けると全体が斜めになってるので注意してください、トースカンでケガく事が出来ません。
見本はよくある感じの色にしました。一応カラーチャートを書いておきます。
これを作るぐらいの人だと余計な説明だと思いますが、Mrカラーの艦底色(船体下部用として指定される色)は「こんな色使ってる船なくね?」な色として有名なので使わないよーに。
・船体下部と煙突:GXカラーの赤7割にMr.100のマルーンを3割くらい
・上船体と煙突の中:2番ブラック9割に31番軍艦色1割くらい
・甲板:31番軍艦色(これだと暗すぎた気はする)
・構造物:GXカラーの白8割にMr.19番センディブラウン2割くらい、様子見ながら足す
・救命ボート:59番オレンジ
・最後にツヤ消しクリアーどばー
窓は好みですが、見本では全部を黒で塗ってしまうとクドイかなーと思って船橋のみ黒くしてみました。

以上で組み立ては終了です。
保管する際は直射日光は避けて、平らな場所に保管してください。自重があるので斜めとか浮いちゃう場所に置くと反るはずです。
この度はこんなマニアックなキットをご購入頂きありがとうございました。今後商船をやるかは全く未定ですが、機会が御座いましたらまたよろしくお願い致します。


日付

2018年11月4日

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