製作の補足説明 「1/72 先進技術実証機」

製作の補足説明 「1/72 先進技術実証機ー飛行試験供試機ー 」編ATD_s5

このページでは、当方シープモデル製のガレージキット「1/72 先進技術実証機ー飛行試験供試機ー」を製作するための補足説明をします。キットを製作される方、購入を検討されている方はなるべくこのページを端から端までご覧になってください。作業の順序にあわせてステップ式に書いていきます。

*注:この記事を書いたのは2015年8月ですので、2016年に入って公開された情報は含まれていません。模型も2015年までに公開された情報から作ったものです。

ここは前編です。後編はこっちリンク (同じ窓で開きます)

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1/72 先進技術実証機の作例(地上姿勢版) ←別の窓で開きます
1/72 先進技術実証機の製品仕様 ←別の窓で開きます
海洋堂の「1/100 ATD-X 先進技術実証機を分析する記事」←別の窓で開きます
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拡大はしません

jitudai

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上の2画像の出典:防衛省技術研究本部ホームページ(http://www.mod.go.jp/trdi/index.html

製作にとりかかる前にー1
キットを購入された方は、とりあえず部品一覧を見ながら内容物のチェックを行って下さい。個人生産のガレージキットですので気泡や欠けはありますので、その点はご容赦ください。万一、欠品や明らかに輸送時に大きく破損したような修正不可能な部品がありましたらご連絡下さい。

製作にとりかかる前にー2
説明書にもありますが、どう完成させるかを決めてから作業に入ってください。
・キャノピーが不透明で飛行状態→キット部品のみでOK
・キャノピーを透明にする→キット+T-4のキットを使用
・地上姿勢にする→キット+T-2 or F-1のキットを使用
となっています。T-2/F-1は流用する部品が同じなのでどちらでも構いません。またH社とP社とどちらでも構いませんが値段的にH社の方をオススメします。脚部分だけが細かくなっても仕方がないですし、P社のキットの登場でお役御免になったH社製のストックを譲って貰ったりすると安あがりです。T-4はもともとH社の一択ですが、なるべくブルーVer.ではなく通常Ver.の灰色の方を使ってください。キャノピー下の赤い逆三角形のマーキングがブルーVer.だと灰色なので使えません、F-1のやつは少し大きいのでなるべくT-4から流用してください。他からデカールを流用する場合、部品は両Ver.で同じなのでブルーの方を使っても大丈夫です。デカールはT-4からの流用である程度のコーションは再現できますが、流石に全部は無理なのでほどほどで妥協しましょう。

製作にとりかかる前にー3
この機体はなかなかややこしい経歴なので、実機についての知識を仕入れてから製作されることをオススメします。上に上げた2枚の画像が特に注意したい点で、このキットで再現しているのは左の「飛行試験供試機(以下、実機)」と呼ばれる実機です、この機体が実際に飛行を行います。右の黒色のは「実機実大RCS試験模型(以下、実大模型)」というレーダーの反射具合の試験用に作られた「模型」です、こっちは飛行機ではありません。実大模型は2008年には公開されており、以前からガレージキットが複数発売されています。実機のキットも複数出ているのですが、実大模型のキットのキャノピーなどを一部修正しただけの意図的に手を抜いたものも多く、きちんと実機を再現したものは少ないです。このキットではそのへんをきっちりと調べて、可能な限り実機を再現しましたので実機画像や他のキットと比較しながら作っていくとより楽しめると思います。ちなみに海洋堂の1/100完成品をワンフェスで見ましたが、外形の再現度は完全にこちらが勝っていました、とゆーか海洋堂のが完成品だからか省略やデフォルメが激しい感じなんですよね…。

実機と実大模型、この二つはかなり形状が異なるので製作の際は実機のほうの画像を参考にするようにして下さい。画像はネット上に多数落ちています、「心神」で検索したほうがよくヒットするのでオススメ。実機を扱った雑誌も多数が出ていますが、内容がファンタジーな感じのものもあるようなので選ぶ際はご注意を。月刊誌ですと、航空ファンの2014年9月号と、Jウイングの2014年10月号で特集が組まれており写真が載っています。また、TV番組では「報道特集」で2014年に約30分の特集が放送されていて、大きい声では言えませんがこちらもネットの海に落ちているのでゴニョゴニョ(以下自粛)、これも「心神」で探したほうが出てきやすいです。なお、上に掲載の2画像は防衛省技術研究本部の公式HPから転載したもので、これらは商用とかを問わず出展を明記すれば転載とかしてOKと明言されているものです(ウチはそのへん真面目にやってます)。意外と知ってるマニアは少ないみたいですが、防衛省関連のサイトの多くは画像転載をOKとしていますのでブログやSNSで素材が欲しい時はルールを守った上で引っ張ってくると便利です。

ATD_h1 ATD_h2

ここから製作に入ります。順序は多少前後してもらっても構いません。また、写真で使っている部品は全部B品(エラー品)を使っていますので、実際の商品より表面が荒れていたりします、実際の商品はここまで荒れていないので誤解なきように。

本体部品の整形
まず左写真から、オレンジ矢印の部分にゲート跡があるので削ってください、隠れる部分なので適当で構いません。赤丸の部分インテーク上面にゲート跡がありますので、切る&削るしてください。インテーク前端付近の上面は少しナナメに下がるのが正解です、機首部品を当ててみながら微調整してください。青矢印のあたりの上面下面は成型上、膨らみやすくなっています。後部の部品を当ててみて段差を確認し、上面下面で具合を見ながら接着前に十分に削っておいてください。200番ぐらいの紙やすりで一気に削ってしまうことをオススメします。最終的にはポリパテでなだらかに繋ぎますが、パテが少なくなるようにしておくと綺麗に仕上がりやすいです。

次に右写真、赤矢印のあたりに気泡による欠けが出やすいので、機首との合体前にポリパテで埋めておいてください、欠けが小さい場合は合わせ目消しと同時にしても構いません。茶色矢印の部分は前述の通り膨らみやすいので合いを見ながら削って下さい。また、この部分の大きな空洞は軽量化の為ですので埋めないように。緑矢印の脚庫の隙間に主脚部品がはまります、飛行姿勢の場合は脚庫内は見えませんので無視して構いません。オレンジの四角部分のでっぱりはアレスティングフック収容部を再現したものです。フック自体はF-1と同じらしいのですが、収容部の形状は厳密にはわかりませんが、大体の長さと位置は写真でわかるので合わせてあります。黒い四角の部分には実機では下面用のAESAレーダーがあるようなのですが、形状がはっきりとはわからないためモールドはしていません。単純な長方形の可能性が高いので、好みでモールドするか塗装のみにするか無視するか選んでください。青丸部分の突起は翼端灯です、これは写真で位置が分っています。

軸打ちはなるべく行ってください。機首側は上下ではなく前後方向に行い、上段と下段で1本づつ行えば十分です。後部は、成型してある2穴の内側に左右1本づつ行います。

 ATD_h4 ATD_h5

機首部品の整形
左写真、赤矢印の部分の四角いモールドはAESAレーダー(多分)のモールドです。そのまわりはパーティングラインですから消します。青矢印の部分、後席は実機では塞がっていて内部に機材が入っているものと思われますが、表面がどうなっているかは不明です。単純にフタをしてあると想像しますが、好みでジャンクパーツ等でディテールを入れてもらっても構いません。緑丸の先端部分は、ピトー管無しをデフォルトとしています。ピトー管を付ける場合は上面をナイフで少し切り欠いて、ピンバイスで何回かに分けて開口して下さい。ピトーは中央よりも上側に付き、水平よりやや下を向くのが正解です。ピトー管は金属の針を付属させていますが、これは必ず安全を確保できる場合にのみ使用して下さい、小さい子供やペットが居る場合は要注意です。

右写真、赤丸部分には気泡が発生しやすいので、合体前に埋めてください。赤丸付近のリブ状の部分は型の補強と気抜きの為なので不要部分です、ナイフやノミで削り取って下さい。青矢印の部分にゲート跡があるので削りとります、見えなくなる部分なので適当で構いません。また、後ろの接着面にもゲート跡があるのでここも削ってならしておきます。緑矢印の部分はパーティングラインが大きくなりやすいので、粗めのやすりで削ってならして下さい、一応インテークから見える部分です。

 ATD_h6 ATD_h7

後部部品の整形
左写真、赤矢印の部分は太いゲートの跡があります、見えない部分なので他と干渉していなければ無視して構いません。オレンジ矢印のエンジンの穴は、内部にパーティングラインがあるので棒やすりで削って下さい、穴は精確な円にはなっていませんが、組めばわからないので気にしないこと。ファンの部品(厳密にはファンでは無いですが)はこの位置にイモ付けします、外から見て真ん中に見えるように位置決めします。青矢印の部分には下面にゲート跡があるので削って下さい、胴体部品との合いも確認しつつ微調整します。黄色丸部分にもゲートがあるので削ります。緑丸の部分には軸打ちを行ってください。その横の突起は仮組みの補助程度の役割ですので、逆に位置合わせの邪魔になる場合は切り取って構いません。ちなみに、ナナメ垂直尾翼の角度決めがしづらいので、このように一体成型としています。

右写真、赤矢印の部分は後端に三角形の平面ができるのが正解です。パーティングライン消しをする場合は面が崩れないように注意して下さい。この尾翼下端の膨らみはこだわりポイントの一つです。緑丸はパドルの接着部分ですが、ここは厚く成型しているのでナイフである程度削って薄くして下さい。パドルとノズルの部品を仮組みしてみて、問題なく全て接着できるように様子を見ます。上はそのままでもOKですが、下の二つは思い切って削ってしまった方が良いです。また、水平尾翼はなるべく前後方向で軸打ちをして接着して下さい。ノズル、パドル、水平尾翼は合いの確認だけして、塗装後に接着します。

 ATD_h8 ATD_h9

合体前の確認
左写真、赤丸部分のインテーク奥は合体後では塗装しづらいので先に白く塗っておいて下さい。白サフでざっと塗るぐらいでも大丈夫です。青丸の様に金属線で軸打ちを行って下さい。あんまし太くなくても大丈夫で、大きめの穴を開けて接着剤で埋めるパターンでやると楽です。緑矢印のインテーク横の隙間は、合体後にも合わせ目を消しますが、合体前に一番奥の方はある程度綺麗にしておいて下さい、バリとかが残っている場合があります。紙やすりで軽くやすっておくぐらいでOKです。

右写真、赤丸部分のように軸打ちをして下さい。赤丸横にあった出っ張りは写真では切除しています。緑矢印のファン部品の取り付けを忘れないこと。この部品と穴の内側は順当に白色か黒鉄色のどちらかで塗ります。本体色を実機通り白色にする場合はマスキングしなくて済むので白にしておくと楽です。

ここまで作業したら3部品を合体させます。瞬間接着剤で一気に接着してしまって下さい、軸の穴には多めに接着剤を塗っておくのを忘れずに。

 ATD_h10 ATD_h11

接着時の注意と合わせ目消しー1
左写真、青矢印の脚庫内側の合わせ目は消さなくて大丈夫です。F-1と同じく地上姿勢では首脚の後側カバーは閉じていると思われます(実機写真だとボケてて断言はしにくい…)ので、この合わせ目はカバーで隠れます、なのでほっといてOK。赤丸部分、分割のせいでこの部分の合わせ目が少々消しづらいのですが、パテで修正します。段差を完全に消そうとするのではなく、ぱっと見で見える範囲を馴らしてやって、パテの端っこの段差がインテーク隙間の奥に行くようにすると比較的楽に作業できます、削る時は紙やすりでOK。緑丸のあたりの接着面は少し段差ができると思います、ポリパテを盛って馴らして下さい、エッジは立てるように削ります。合体の時は、この側面の出っ張り加減が左右均等になるようにすることと、目視で機軸が左右に振れないように確認して接着して下さい。

右写真、青丸部分は大きい部品の側が少し出っ張ると思います。接着前にある程度削っておいて、接着後に合わせ目消しも兼ねて馴らしてやります。写真では一応ポリパテを盛っていますが、接着剤だけでほとんど隙間が埋まるぐらいになると思います。赤矢印部分は、面の繋がり方がすごくややこしいことになっています。この部分はこだわりポイントの一つなので、できるだけ面の縁が崩れないようにします。パテやサフが面の繋ぎ目に溜まりやすいので注意。主翼付け根の合わせ目部分は少々難しいですが、側面に盛ったポリパテと合わせてパテを盛ってしまって面を繋いでやるとよいです。緑矢印部分、合わせ目ではないですが、ここのパーティングライン周辺に小さい気泡による凹みが出来やすいので注意して見てください。ここの面の具合もこだわりポイントで、実大模型をベースにした他所のキットではこの部分が実機と大きく異なるやつが多いです。中央のブロックがはっきりと突出するのではなく、本キットみたいにフィレット(?)を被せて面をなだらかに繋いだようになってるのが正解。

 ATD_h11 ATD_h12

接着時の注意と合わせ目消しー2
左写真、赤丸部分の合わせ目は予めある程度削って合わせておいて、接着したら接着剤を隙間に流してガチガチに固めてからポリパテを盛って面を繋いで下さい。金属やすりは使いづらいので、200番くらいの紙やすりで作業するのがオススメです。緑矢印の部分、ナナメ垂直尾翼の前端はどうしても多少の隙間ができますので、ポリパテ又はプラパテを刷り込むようにして埋めて下さい。青矢印部分、尾翼の前縁はどうしても厚みがあるのと小さい気泡が出来易いので、うすうす攻撃をしつつ気泡も埋めてやります。

右写真、赤丸部分の合わせ目も上面と同様に接着剤とプラパテで繋いでやります。アレスティングフック収容部の近くは多少注意が必要です。青矢印部分、側面の合わせ目は狭いので少々やりづらいですが、ポリパテをピンポイントで塗るようにして上手く修正してください。面倒であれば無視するのも一つの手です。緑丸部分のなだらかな段差はわざとですので間違って修正しないで下さい。合わせ目は消してやる必要がありますが、緑丸の所はわざとです、実機写真でこうなっているように見えます。

 ATD_h13 ATD_h14

脚部品の準備
脚周りの項目は地上姿勢で作る場合のみ作業します。飛行姿勢で作る場合は無視してOKです。
説明で使う部品はH社のF-1の部品ですが、T-2でも同じです。

まず、脚部品の取り付けと長さ調整の順番は、主脚部品と首脚部品を個別に加工しておく(車輪まで付けておく)→主脚部品を本体に接着し、左右が均等になるようにする→首脚部品を仮止めしてみて、機体が水平になる様に首脚の長さを微調整→首脚を接着する、です。脚を取り付けるタイミングは、塗装前と塗装後では一長一短ですので好みで決めてOKですが、とにかく接着面にサフや塗料が乗っていない状態で接着し、接着剤でしっかり固めるようにして下さい。軸打ちは難しいですし、しなくても強度は足りていますが、脚部品を一回折ってしまった場合は接着しただけでは確実に強度不足ですので折ったプラ部品とレジンの本体部品とまとめて金属線を通してください。

左写真、主脚の赤丸部分は接着用の突起があるので切り取ります。全部切り取るのではなくって、四角い突起を厚さ0.5mmくらい(ピンク線ぐらい)残しておくと本キットの隙間にぴったりはまって接着強度が稼げるので、なるべくそうして下さい。切断面が斜めになっていると取り付け時に斜めになるので、なるべく輪郭と平行に真っ直ぐ切断すると良いです。
P社の部品を使う場合、本体取り付け用のピンを切り取り、接着部は厚みで微妙に引っかかるので少しだけ削ってやります。作動アーム(?)の細い部品は少し干渉するはずですので、少しずらして接着して下さい。他はそのままで本体に接着すればOKです。

首脚部品の方に移って、青丸部分の板状の出っ張りは実機写真に無いので切り取って下さい。緑丸のカバーとの連結部はそのままでは長いので、枝別れするあたりで切って短くします、最終的にカバーを接着する際に長さを微調整して下さい。H社キットの首脚は取り付け部の関係で長いので、写真の黄色線部分、細い棒がくっついた所よりも地面側に1mmくらいの位置で切って短くします。切断面が斜めになると困るので、ひとまず細い棒の付け根あたりで一旦切って、様子をみながら更に短くしていって下さい、最終的な長さは仮組みしてから決めるので、気持ち長めくらいでOKです。
P社の部品を使う場合、H社と同様に板の部分とカバー取り付け部を切ってやります。長さはH社のより短いので、ひとまずそのままにしておいて、主脚を接着してから、仮組みしながら様子を見て短くしていって下さい。大体1~2mm短くすれば機体が水平になります。

次に右写真のサブ部品。主脚の分割された部品は基本的にF-1と同じ様に組み立てます。赤丸部分のライトの部分だけ違っていて、この上にキット付属の3灯ライトの部品を貼り付けますので、プラ部品は少し切って薄くしておきます(適当でOK)。3灯ライト部品は三角形が普通の向き(逆三角でない向き)になるように付けます。首脚の動作アームの部品はもともと長いので、黄色線のあたりで一旦切断しておき、本組みの際に長さ調整します。この部品の付け根はカバーに隠れて見えなくなるので適当でも大丈夫です。青丸の謎の突起はもともと不要なので切り取ります。

 ATD_h15 ATD_h16

主脚部品の接着
写真では本体の加工をしてない状態で脚を付けていますが、実際は本体側の加工を済ませてから接着して下さい。

左写真、赤矢印部分の動作アーム部品の接着は目印等はありませんので、脚側を先に接着してから前カバーと干渉しないように、内側に寄せて接着します。緑矢印部分の車輪の接着穴はもともと大きめなので、接着剤をしっかり流しこんで補強しておいて下さい。写真ではゲート処理等していませんが、実際はもちろん先にしてから接着します。

右写真、赤矢印部分の前カバーの縁はウスウス攻撃をしておくと見た目が良くなります。青矢印部分のカバーと本体の接着部分は、接着前になるべくすり合わせを行ってから取り付けます、後からパテで修正しようとすると汚くなりやすいです。緑矢印部分、主車輪のハブ~ホイール部分(ゴムじゃない真ん中部分全部)の形状は、実機ではF-1とは異なるようです。F-1はリブ状の凸部が9条ですが、実機では写真が見づらいですが11条or12条で、中央の凸もやや大きめです。形状と大きさが一致するものは自分で探した限りでは自衛隊機では使っていないようなので、何かから流用したのかわざわざ専用のを作ったのか謎。F-1&T-2の部品も自分が調べきれてないだけで何種類かあったんじゃないの?という気がするので標準的でないF-1&T-2用の部品を持って来たのではないかと思っています。詳しい人は調べてみてはいかがか?模型としてはこの部分だけ別パーツで付けるのも変になるので、形状が異なるのは妥協しています。

P社のキットの場合、動作アームなどの部品が細かくて多いので、プラモの取り付け指示を見つつ、干渉しないように注意して取り付けて下さい。もっとも、無理に全部取り付けないほうが、模型としてのバランスが取れると思います。

 ATD_h17 ATD_h18

首脚部品の接着
写真では本体の加工をしてない状態で脚を付けていますが、実際は本体側の加工を済ませてから接着して下さい。

左写真、赤矢印部分で車輪と脚柱との接着はしっかり行って、側面も接着するようにして強度を稼いでください。緑矢印部分で、脚柱は脚庫の壁に当てて取り付けてなるべく接着面を広く稼いでください。

右写真、緑矢印部分で、動作アームは後カバーに当たらないギリギリぐらいを通ります。後カバーは閉じるので、塗装前に付けてしまったほうが楽です。赤矢印部分で、前カバーは少し大きく見えるはずなので、様子を見て少し切って短くして下さい。本体と脚柱に接着するので、以外としっかり固定できます、接着するタイミングは任意です。首脚カバーの部品、特に後カバーはプラモの部品を流用したほうがいくらか楽なので、流用も検討して下さい。

P社の部品も基本的に同じですが、脚柱基部の幅が少し大きいので軽く削って下さい。

重いので、続きは後編のページにて。(同じ窓で開きます)


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