1/72 三式戦闘機Ⅰ型丙 飛燕 ファインモールド
1/72 三式戦闘機Ⅰ型丙 飛燕 キット/ファインモールド製
陸軍 飛行第244戦隊 小林照彦大尉機 1945年1月<実機解説>
三式戦闘機は大戦中期以降の日本陸軍の戦闘機で、大戦末期のB-29相手の防空戦などで活躍しました。WW2の日本では唯一の液冷エンジンを搭載した戦闘機ですが、工業技術の低さから来るエンジン不調に終始悩まされ続け、特に環境の悪い外地では性能を十分に発揮できませんでした。大戦末期には他の日本機よりはマシな高高度性能を活かしてB-29の迎撃に奔走し、日本戦闘機で随一の戦果を挙げています。その三式戦でもB-29の撃墜は容易ではなく、より確実に撃墜するために体当たり攻撃隊が編成されています。Ⅰ型丙はドイツから輸入したMG151/20、通称マウザー砲を主翼に装備した機体です。244戦隊は三式戦の装備部隊として特に有名な部隊で、中でも戦隊長の小林大尉機は写真が複数残っていることもあって非常に有名な機体です。
<キット解説>
ファインモールド(以降、FM)のキットで、丙の244戦隊版を作っています。FMの三式戦Ⅰ型はⅡ型や五式戦と違って金型全部がかっちりした新しいやつです、Ⅱ型&五式戦は胴体ランナーがFM黎明期の古いやつなので感じが異なります。FMの三式戦Ⅰ型は「乙」「丙」「丙244戦隊」が販売されていて、乙は迷彩デカール付き、丙は真鍮製のマウザー砲付き、丙244戦隊は両方が付属します。キットは1/72の決定版でスタイルもモールドも良いキット、増槽とタ弾が付属します。デカールは作例の機体のほか、244戦隊第1飛行隊の銀色に赤いラインや防空帯の入ったものの2種が付属。デカールの印刷は良いのですがフィルムが弱く、かなり破れやすいので少々貼りにくいのが難点です。この機体にすると注意書きデカールがたくさん余るので、他に回せるのが利点。作ったキットは小林戦隊長のレジン製立像フィギュア付きの限定版ですが、今回フィギュアは作っていません。
<作例について>
説明書そのまんまで作っています。味方識別帯はおおちゃくして主翼はデカール、脚カバーは塗装にしましたが、どっちかに統一したほうが良かったなと少し後悔。迷彩デカールは何箇所か破けましたが、そのままでも目立たないので特に問題は無いかと。ツヤ消しクリアーを吹いたのでシルバー感は落ちていますが、迷彩機の場合はこのくらいのほうが良いかもしれません。