1/72  MiG-21MF 戦闘機 フジミ

1/72  MiG-21MF  戦闘機  キット/フジミ製  チェコ空軍機 MiG21_1<実機解説>
MiG-21はソ連が1950年代後半に開発した戦闘機で、東側諸国で大量に使用され改良型は未だに現役で任務に就いています。生産機数は1万機を軽く超えており、MF型は輸出型の基本タイプです。この生産数は戦後の戦闘機としては圧倒的なトップで、戦後の航空機全部をひっくるめても上位に入ります。ベトナム戦争を皮切りに、様々な国の運用下で多くの戦争・紛争に参加した機種で、F-4ファントムと並んで戦後の代表的戦闘機です。型式のMiGは設計元のミコヤン・グレビッチ設計局のことで、そこの機体は全部MiG-**という名前ですがMiG-21の生産数がぶっちぎりで多いので、戦後で”ミグ”といえば大抵はこの機種のことを指します。西側でのコードネームはフィッシュベッドですが、あんまし使ってない気がします。1990年発売のこのキットの説明書では、「旧式だが今後しばらくは使用されるだろう~」という旨のことが書いてありますが、まさか2015年に入っても使われていて絶滅する気配がまるで無いとは思わなかったことでしょう。

<キット解説>
フジミのMiG-21bis”ブラックリンクス”を使っています。フジミのミグは何種類か出ていて、MF型も出ているんですが手に入らなかったのでほぼ同じなbis型を使いました。背中のハンプパックの膨らみを削ってMF型にしています。この部分はMF型のキットでも修正が必要なようです。キットは金型が1990年くらいに開発されたもので、最近のキットほど細かくは無いですが綺麗な凹モールドのバランスが良く合いもいいキットです。エルロンが別部品で下げ状態に出来て、パイロットと増槽とミサイル2個が付属します。ややプラが柔らかいのと元々脚が細い機体なので折らないように注意です。作例ではネットで拾った写真を元にデカールを使わずに作っています、使用したキットではデカール2種が付属し、緑系の迷彩のフィンランド軍機とシルバーのソ連機が選択できます。

<作例について>
塗装で頑張ったというか地獄を見た作例です。イカロス出版さんの「飛行機プラモカタログ」の読者作品コーナーに応募する為に作ったもので、努力の甲斐あって約200作品の一つに選んで頂き2008年版に掲載されました(管理人の身元バレるなコレ…)。なるべく目立つように変わった機体を選んでいたところ、PS2用ゲーム「エースコンバット5」にこの塗装が隠し塗装で登場していて、これにしようと更にネットで調べてみたらチェコで実際にある塗装だとわかり、ネットで拾った3枚の写真から可能な限り実機に忠実に迷彩を再現したものです。塗装は薄い青→濃い青→白の順に行い、マスキングテープを一つ一つ欲しい形に切り出して貼っていき、エアブラシで強引に次の色を乗せています。通常なら一番弱い白を最初にしますが、マスキングするには最後にしないとダメだったので真っ白に発色させるのに苦労しました。とにかくマスキングに全てを掛けており、国籍表記も機番もテープから切り出しています、たしか一色マスキングするのに丸1日かかったと思います。機体の工作は背中のハンプパックを削った他は、ピトー管などの細かなデティールアップをしたのみです。本当なら背中にブレードアンテナがありますが、いつのまにか取れちゃってます。
新年一発目の記事アップなので、古いですが気合の入っている作品を登場させてみました。白くて写真で綺麗に撮りにくいのと、迷彩効果のおかげで写真で見ても幻惑されて立体感が狂って見えちゃうのが難点です。また、寄った写真だとマスキングの境目で塗膜が厚いのが見えちゃってますがご愛嬌ということで。


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