横須賀軍港めぐり in 横須賀
2014年7月、神奈川県横須賀市の海上自衛隊・米海軍の艦艇の見物に行ってきました。ここでは民間会社による「YOKOSUKA軍港めぐり」なる遊覧船が運営されていて、それに乗ると岸からでは見られない船も解説つきで見ることができます。料金は1400円とそこそこしますが、横須賀は岸からでは見えない位置に船がいる場合が多い(らしい)ので、どうせ行くなら乗りたいところです。アクセスはJR横須賀駅からだと徒歩10分くらい、私鉄だと京急線汐入駅から徒歩5分ほど。乗船はホームページから予約ができます、予約しなくても当日枠が結構あるので平日なら多分余裕でしょう、土日は予約しといたほうが無難。このページの情報は2014年7月時点のものですので、今後行かれる方は公式のホームページで最新の情報を確認してください。
JR横須賀駅を降りたらすぐに海です、さっそく護衛艦が見えています。とゆうか電車で来る途中に結構見えます。なので多少なりとも知っている人だと駅に着く前にその日が在泊艦の多い当たりの日か少ないはずれの日かがわかっちゃいます。この日ははずれでした、当たりだったらこのアングルからイージス艦やDDHを含む多数の艦艇が見えているはずです。もう先にバラシちゃいますが、この日は海自の主要艦艇がほとんど出ていて、イージスも”ひゅうが”もおらず、”なみ”型すら一隻もいない状態でした、米空母”ジョージワシントン”も長期航海中なので不在。この辺の当たりはずれはどうしようもないです。裏技というほどでもないですが、一応当日の状態を多少知る方法として、ウェザーニュース社の横須賀港ライブカメラが自衛隊桟橋を映しているので、画像が不鮮明ですがいくらかは見ることができます、電話などで遊覧船の会社に聞くのはNGです。右写真は海から見た遊覧船の桟橋です。何気にどこ行けばいいのかわからなかったので一応アップしました、駅から岸辺にそってショッピングモールを目指して歩けばOKです、桟橋のところまで行けばすぐ近くの発券所まで矢印が出ています。
出航してすぐの米軍施設です、横須賀は駅のある岸辺から見た向かいの陸地一帯が米軍施設になっています。左すみに見えているのが海自の潜水艦で、”そうりゅう”型のどれか。潜水艦隊は米軍施設側に泊めるんだそうな。さすがにアナウンスでも潜水艦の艦名までは言ってくれませんでした。右写真は来る時に見えていた護衛艦”むらさめ”、お留守番していた一隻です、15時からの便に乗ったら自衛隊側の陸地は逆光になっちゃいました。
もう一隻”むらさめ”にケツを向けて停泊していた護衛艦”やまゆき”です。”はつゆき”型護衛艦は退役や練習艦への種別変更が進んでいますが、DDのままでいる3隻の内の一隻です。右写真は米軍のアーレイバーク級”マスティン”です、フライトⅡAの比較的新しいタイプ。こちら側は順光です。実物を見ると米艦ってかなり白く見えます。後ろの建物に溶けちゃう。
この日は空母は不在でしたが、空母の代わりにいた珍しい(らしい)ものがこちら、潜水母艦”エモリー S・ランド”(AS-39)です。この船は横須賀の船では無いそうで、珍しいらしいです。原子力潜水艦の補給やら修理やらをする船です。
横須賀らしい船ということで居ました揚陸指揮艦”ブルー・リッジ”(LCC-19)です。こやつが米第7艦隊旗艦で、空母と並んで艦隊で最も重要な船です。少し遠かったせいか遊覧船のアナウンスでは紹介されませんでした。他では見られないので必死で望遠にして撮影します。
陸地を離れて港の裏側へ回ると平日だったので訓練をしており、ゾディアックボート(ゴムボート)数隻に乗った水中処分隊の隊員さんが数組見えました。機雷(海の地雷)や水中の不発弾を処分する危険な任務を担当する精鋭の方々で、海保の海猿も講習を受けに来るそうです。右写真は裏手にある海自の補給所。
支援艦艇がメインに使う(っぽい)長浦港のほうに来ると、退役して解体待ちの”はるしお”型潜水艦がいました。アナウンスで名前を言っていたのですが忘れました、多分”わかしお”です。艦首のコブは外されています。退役済みなのでかなり近くまで遊覧船が近づくことができるそうです。右写真は海洋観測艦”にちなん”です、海底地形の調査とかをする船で、基本的に横須賀にしかいないです。
帰路につきますと、数少ない在泊艦が良く見えてきます。左写真手前がこれまた退役した”はつゆき”型護衛艦で、アナウンスで言っていた名前を忘れたので多分”さわゆき”ですが違うかも。ひとつ奥の423番が補給艦の”ときわ”です、大きい船ですが位置的にちょっと撮影しにくい。右写真の左側が横須賀ならではの船で試験艦”あすか”です、自衛隊の艦船にのっける装備のテストをする船で、ぱっと見だとレーダーとかあって強そうですが戦闘艦ではありません。右の107番が護衛艦の”いかづち”です、”かみなり”ではありません。”むらさめ”型7番艦で、結局この日居た現役の護衛艦は”むらさめ””いかづち””やまゆき”の3隻のみでした。マニアな方なら残念な気持ちをわかっていただけるかと思います。広島に住んでいるので”ゆき”型はよく見てますし”あめ”型もときたま居るので見たことないのを見たかったんですがねぇ。呉の”さざなみ”は不在のことが多くて近くで見たことは無いんですよね。
大きめの船を紹介するせいかアナウンスでスルーされた横須賀ならではの船の特務艇”はしだて”(白いほう)です。迎賓艇として諸外国からのお客さんとの会議や会食に使われるのが主な仕事ですが、災害時の海上病院としての機能も持っています。姉妹艇はなく基本的には横須賀でしか見られない船です。”はしだて”の右のは水中処分母船YDT03で、支援船なので個別の名前が無い船です、この手の支援船は他にもたくさん居ました、見てもわからないですが。右写真は多用途支援艦”えんしゅう”で”ひうち”型の5番艦です。普段は訓練支援とかするみたいですが、船としては航洋曳船(大型タグボート)で海のレッカー車といったところ。
そうこうして元来た桟橋に戻って約45分のクルーズは終了です。今後行かれる方のために攻略法(?)を少々書きますと、遊覧船での陣取りは屋上の右舷前方がベストのように思います。船は反時計周りに一周して、基本的に艦艇は円の外側に居ます、なので右側に座ったほうが写真とりやすいです(私は左に座った…)。途中に移動するのも可能ですが、大人気ないのであんまし派手にしないほうが良いでしょう。次に光線は15時の便だと海自側は逆光でした、午前はわかりませんが午後よりはましかも。写真撮影について、動いている船の上からなので結構大変です、望遠だと特にばたばたします。バズーカ持っている人もいましたが、しんどいのではないでしょうか。自分は12倍ズームまでのコンパクトカメラで撮っていますが、細部を撮る気が無いなら十分な感じ。海上ということもあり照り返しも加わってデジカメの液晶を見ながらの撮影は難しいです、ファインダー付きのカメラが欲しいところ。
というわけで横須賀でした、横須賀は日曜の艦艇一般公開は団体のみで予約も必要とハードルが高いので、観光は手っ取り早く遊覧船が良いですね、ちなみに呉にも同じ感じの遊覧船があります。
一応ですが公式ホームページにリンク貼っておきます。ちなみにローマ字表記がこのサービスの正式表記みたいです。