1/72 百式司偵Ⅱ型 ハセガワ
1/72 百式司令部偵察機Ⅱ型 キット/ハセガワ製 日本陸軍独立飛行第18中隊<実機解説>
百式司令部偵察機は大戦中の日本陸軍の偵察機で、敵地偵察の為に航続距離と速度性能に特化した戦略偵察機です。新司偵とも呼ばれ、先代の九七式司偵からは大幅に能力向上しており、初期のⅡ型・末期のⅢ型と大戦全期間を通じて活躍した傑作機です。その設計思想・運用思想・基本設計は当時の最先端といえるもので、戦歴や敵国からの評価を見ても日本屈指の傑作機といえるでしょう。しかし、本機による情報を生かす土壌がなかったり、余力がない中で偵察専用機を開発することへの疑問といった問題点も言われます。
<キット解説>
ハセガワのキットは90年代開発のCP帯のキットで、きれいな凹モールドのキットです。CP帯では双発機が多数開発されて、現行のものでは一式陸攻が元々CP帯でした。型式わけの為に機体上部が別部品になっていて独特の分割です。Ⅱ型・Ⅲ型・練習型・防空戦闘機型のバリエーションがあります。キットはカタログ落ちしていますがたまにデカール替え版が出ます。本キットのデカールは上面緑が1種灰色が2種です。他社製は古いエアフィックスくらいで、ハセガワ製が文句なしでベストキットです、48ではタミヤのⅢ型が定番ですがⅡ型は無いので1/72で作れるのはありがたいですね。
<作例について>
素組みで塗装も基本指定の通りです、写真を確認してアンテナ支柱と丸いツノ(?)は褐色と黒にしときました。部品の合いは意外とよかったですが、機体上部を組む時には十分注意して面が繋がるようにする必要があります。地獄なのはキャノピーのマスキングで、セロテープ張ってから切り出す方法でやりました。機体色を塗る前に機内色を塗るのを忘れずに、形状的に結構見えます。スジ彫りを厳密に再現しようとすると大変なんでそこは無視しています。