1/72 九八式陸偵 アリイ
1/72 九八式陸上偵察機12型 キット/アリイ製 日本海軍第251航空隊<実機解説>
九八式陸上偵察機は日中戦争~大戦中の日本海軍の偵察機で、陸軍の九七式司令部偵察機の海軍版です。九七式司偵Ⅱ型の儀装を海軍式にしたものが九八式陸偵11型で、さらにエンジン&プロペラ換装をしたものがキットの12型です。専用の偵察機を持たなかったために海軍が珍しく陸軍機を使ったケースですが、本機の後継機では陸軍は百式司偵を、海軍は二式陸偵を開発しており仲の悪さは変わらずといった感じでした。九八式陸偵は50機と数は少なかったですが、中国戦線・南方戦線では便利の良さで活躍しました。
<キット解説>
アリイのキットはかなり古いですが、ゆるめの凹モールドのキットです、肌が少し梨地なのが特徴。肌は軽くペーパーでならせば特に問題ないです。型式わけの為に機首の分割が増えていますが支障は無いレベル。アンテナ支柱がそのままでは不自然な形で付いてしまうので、途中で切って無理やり修正しました。キャノピーの雰囲気はハセガワ製より良いです。デカールは一応2種ですが最低限のみです。何気に現行商品なので、店頭には無くても通販などでは普通に買えます。
<作例について>
基本素組みで塗装も指定の通りです。支柱と中身をいじっています。部品の合いは大体よかったですが、透明部品は流石に少し合わないです。ハセガワ製よりスジ彫りや翼端のシャープさで劣りますが完成すれば案外気にならないので、姉妹型式を揃えるならアリイ製がオススメ。