1/72 Ju87G-2 アカデミー
1/72 Ju87G-2 急降下爆撃機 キット/アカデミー製 ドイツ空軍 ルーデル大佐機 1944年<実機解説>
ユンカースJu87 スツーカは大戦中のドイツ空軍の急降下爆撃機で、開戦以来終戦まで対地攻撃の主力としてれました。大戦初期は制空権が確保されたこともあって大活躍したJu87でしたが、設計自体は古くなっておりエンジン換装などで改良されていき、東部戦線でのソ連戦車を撃破するために特化されたモデルが主翼に37mm機関砲を吊り下げたG型です。装甲の厚い戦車といえど上面装甲は薄いため、そこを上空から打ち抜くことで効果的な攻撃が可能でした。速度が遅い・命中させるのが難しい・弾数が少ないなど欠点もありましたが、ルーデル大佐を始めとしたエースが搭乗した場合の威力は絶大で、大佐の戦車撃破数は500両以上といわれます。JU87の愛称はスツーカ(急降下爆撃機の略称)ですが、Ju87Gの場合はその装備からカノーネンフォーゲル(大砲鳥)の愛称もあります。
<キット解説>
アカデミーのキットで、きれいな凹モールドのキットです。アカデミーのJu87はG型しか出ていないので専用設計です、ちなみにG-2型は古いB型と比べて主翼が長いので金型兼用が出来ません(G-1型は短い)。操縦席は1/72では十分な出来で、側面のモールドもあります。デカールは作例の1種類のみで、注意書きは結構付属してますが、例によって尾翼の鍵十字は付属しません。1/72のJu87Gではアカデミー製がベストかと思います、タミヤのはイタレリ製なので少々もさっとした出来で、フジミのも少しもっさりしています。ただB型など他型式と並べる場合は統一感を出すのにフジミの方がいいかもしれません。アカデミー製は入手性がやや悪いのが欠点です。
<作例について>
複雑な形状の機体ですが、分割が上手く組み立ては簡単に終わりました。迷彩はマスキングでぼかし無しでやりました。鍵十字はアカデミー等一部の海外メーカー製では付属しない場合があるのでXTRADECALというメーカーの鍵十字セットを使っています。本機の製作で一番困るのが風防の塗りわけで、外の枠は普通なのですが、内側の格子は実機では内側にあるフレームですので、透明部品で外側に機体色を塗ると実機と異なってしまいます、かといって内側から機内色を塗るのは実質不可能ですので、格子部分は塗装しないで作りました。これが一番簡単ですし、1/72だと下手に塗装するよりは実機の雰囲気に近くなると思います。