練習艦 かしま 見学 in 呉

練習艦 かしま 見学 in 呉 2015年 Kashima_1

あげるの完全に忘れてた記事です。2015年3月、海上自衛隊呉基地での日曜日艦艇一般公開に行きました。4月から予約制になるというのをこの時に知って、おもっきし動揺しましたとさ。この日の担当艦は練習艦”かしま”で、1隻のみの”かしま”型として1995年に竣工しました。練習艦なので武装は訓練用に積んでいるだけで、基準排水量は4,050tとそこまで大きくはないんですが、乾舷が高くて構造物も大きくて船体が長いので見た目は”たかなみ”型とかより大きいです。呉ではたまに日曜日艦艇一般公開の対象艦になります。

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この日は北側のEバースに”かしま”が居て、奥のほうだったので全体がうまく撮れてません。乾舷が高いため、桟橋からの撮影だと上部構造物が綺麗に写らないのが困りものです。左写真で、搭載艇の一つが青と白の外国訪問むけの豪華なやつになってるのが”かしま”の特徴の一つです。また、艦橋の周りにキャンバスをいつも張っている”かしま”ですが、この日は灰色でした。”かしま”は白色のやつをよく使ってるイメージがあります。右写真はマストを見上げたものですが、位置が高いは上構が邪魔だわでよく見えないという…。ちょっと見えてますが、練習艦なので窓が多いです。ついでに言えば、日曜公開では他の艦は緑のネットはしてないと思いますが、この日はネットがしてあしました。

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主砲の76mm砲です。他の艦でも使われているものですが、訓練用(多分)のカメラが付いてるのが珍しいです。取り外し式のはずなので、他の艦でも訓練時には付けてるみたいですが、”かしま”は常時付けているっぽい。
右写真は右舷の短魚雷発射管で、写真手前側が艦首です。これもおなじみの兵装で、”かしま”も訓練用に搭載しています。

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アオリで見た艦橋です、なんだか間抜けな感じに写ってしまった(笑)。艦橋前が2段になっていて、手前に写っているのが下段とキャンバスです。この2段構成は海軍の練習艦”鹿島”から受け継いだみたいな感じがしてナイスです。
右写真は後ろから見た煙突で、そこそこ大きいはずなんですが、他の構造物が大きいせいで埋まって見えます。

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右舷の前側の舷梯です。”かしま”では前後に舷梯(乗り降り用の折りたたみ階段)を持っていて、前側のものはこの様に足場&手すりが木製の豪華なやつでした。後方のやつは普通の金属製でした。
右写真は左舷後方から艦首に向かって撮った通路。順路になかったので人が居ません。左舷前側の舷梯で乗って、艦首→右舷→後部講堂の前(坂の前側)を回って後部舷梯から降りるっていう流れでした。幅がある艦なので、通路がけっこう広いです。当然とはいえ、”ゆき”型や”あぶくま”型とはエライ違いです。

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左は艦橋の真下あたりにある部屋です。来賓対応用の豪華な部屋っぽい。中には入れませんが、窓から見られるのでみんな必死で写真撮ってました。右写真、後部(坂の直前)にある講堂です。扉が開けてあって、覗けるようになってました。イスは大学とかにある感じの見た目ですが、よく見ると違ってました。写真右が艦首側なんですが、写真で見えている背もたれの白い面が背面で、写真左側の面(裏になってる面)が背中が当たる面です。イスは机にくっついていて、前(写真左側)に倒れるようにして斜めに畳んであります。てことで座る向きは艦尾(写真左側)向きです、ぱっと見で逆だと思ってまして、この記事のために写真見てて初めて気付きました。これで酔わんのかしら(笑)

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左写真、艦尾に向かう坂、いわゆる「オランダ坂」です。昔の護衛艦は多くがこの艦尾だけ低くなる形だったのでこの「オランダ坂」を持っていましたが、現役艦でこの坂をはっきりと持っているのは”かしま”だけ(確か)。実際に見るとけっこうな急角度ですね。この坂で練習生は伝統を学ぶってぇ寸法なのでしょう、多分。この「オランダ坂」は長崎にある坂から取った名前で、本家も結構な急坂です。”かしま”のこの坂を歩いてみたかったのですが、流石に危ないために通行禁止になっていて、艦尾側には行けませんでした。
右写真は桟橋から撮った左側面。大きいのでかなり引かないと全体は写せません。桟橋上からでは当然無理なので早々に妥協しました。

そんなこんなで”かしま”の見学でした。姉妹艦が居ないので他所ではなかなかにレアな艦ですが、呉では居る時は長いこと居ることもある艦で、そこそこ見る機会があります。練習航海をするので他所でも一般公開をする可能性があり、気をつけていれば思いもよらない所で見られるかもしれません。兵装が少ないけれども大きくて綺麗な艦ですので、一般公開の際には行ってみてはいかがでしょうか?


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