1/35  KV-1 重戦車 (1942年型・鋳造砲塔) トランペッター

1/35  KV-1 重戦車 (1942年型・鋳造砲塔)  キット/トランペッター製  年次不明KV1_1<実車解説>
KV-1重戦車は第2次大戦中のソ連の重戦車です。39年末に完成した新型戦車で、フィンランド侵攻から投入されてドイツのソ連侵攻に際しては押し寄せて来る独戦車を重装甲で食い止める働きを見せ、T-34と共にドイツ軍に衝撃を与えました。読みは「けーぶい・ワン」ですが、母国読みで「カーヴェー・アヂーン(КВ-1)」と呼ぶ人も居ます。
性能的には当時では破格の重装甲、十分な火力、そこそこの機動性を持ち、ドイツ軍の対戦車砲や戦車では撃破不能で88mm対空砲で何とか撃破したというあたりは英国のマチルダⅡと同様でした。マチルダは生産性の悪さと火力不足が最大のネックでしたが、KVの場合は生産性は良かったもののソ連兵器共通の機械的な信頼性不足から故障が多く、また変速機などの問題から操縦が難しい点や視界不良も問題でした。このため、敵に撃破されるケースよりも故障や脱輪や燃料切れによって遺棄されるケースが多かったようです。そうは言っても動きさえすれば強いので、1943年末頃までは前戦で貴重な重戦車として活躍しており、その後は子孫にあたるJS-2と交代しています。

KV-1は生産途中の改良が多く、もろもろの事情で呼び方が非常にややこしい戦車です。事情と例を挙げると、1:もともと仕様が違っても型式分けをしていない(溶接砲塔と鋳造砲塔が同じ型式)、2:ロシア語表記と英語表記の差(露c→英Sみたいなの)、3:ドイツによる呼称付け(タミヤの”KV-1B”がこれ)、といったところ。特に日本ではタミヤのプラモ基準で名前が広まったりゲームで広まったりしたので世代が違う人だと呼び方が違ってすれ違いが生じやすいため、OO年型でOO砲塔みたいに丁寧に呼んであげるとベターです。ここで作ったプラモは「1942年型の鋳造砲塔型」にあたり、砲塔はKVで一般的な装甲強化された鋳造砲塔で、車体・転輪・履帯は後期タイプです。ちなみにゲーム「World of Tanks」のやつは1941年頃までの前期車体と前期転輪で、砲塔は初期砲塔が溶接で改良が鋳造です(合ってるはず)。

<キット解説>
トランペッターのキットで2005年頃に開発されたものです。キット名称は「Russia KV-1 model 1942 Lightweight Cast Tank」で品番00360です。トラペのKVはなるべくバリエーションをカバーできるようになっており、実物とは逆にKV-2が先に出てそれからKV-1が何種類か出ました(確か)。それまでタミヤの古いキットしかなかったことと、部分分割式キャタピラ・ベルト式が両方付属したり、細部の選択部品があったり、透明部品があったり、当時としては豪華な内容にもかかわらず日本での定価が2,400円(+税)ほどと安いことから発売当時は非常に喜ばれ、しかも現在も価格が変わっていないために今でも有難がられているキットです。
基本的に良いキットなのですが内容で難点を挙げれば、プラ製キャタのピン跡が目立つし処理が手間、溶接などの表現がもう一歩、微妙に合いが悪い箇所がある、形状が間違ってる箇所があるっぽい。内容以外では何より入手性の悪さが欠点で、地方店舗で見ることは少ないです。ただ問屋にはだいたい在庫してるらしく、プラモカタログとかでの通販ならおおむね入手できるはず。

キットの中身は、履帯はプラとベルトが入っていて、細部の選択部品あり、ライト部は透明、ワイヤは銅のより線、転輪はポリキャップ使用ってなとこ。車体は前期タイプのキットとは異なり専用品(お尻が角ばってる)です。デカールは塗装指示では1種ですが、白いスローガン、黒いスローガン、マーク入り赤い星、レリーフ付き赤い星、の4種類がそれぞれ左右分附属します。品質も良いし、よく見るマークなので他に使い回すのに非常に便利です。

<作例について>
特に考え無しにぱぱっと作ってます。基本的に合いは良いほうですが、サイドフェンダーが合いにくくって目立つので要注意。プラの履帯は平ノミとポリッシャーでピン跡処理をしました、それでも十分メンドイけど。履帯は指示通りだと長いので2コマ減らしています。細かい間違いはあるらしいですが、知らなければどうということは無いです。塗装はMrの122番RLM82ライトグリーンをメインに使って、その上から135番のロシアングリーン1をうっすら吹いています。最初、135番が明るいの忘れてて先に吹いちゃって122番を吹きなおすっていう無駄なことしちゃいました。写真だとちょっと違って見えちゃいますが、航空機用の専用色は微妙な色味が楽に出せるので個人的にけっこうオススメ。上からフラットブラウンでウォッシングして、タミヤのウェザリングスティックを水で伸ばして使って、ウェザリングマスターで殴って完成としました、汚しが適当なのは気にしないで。古いタミヤのよりは流石に出来がいい上に安かったので大満足です。


日付

2016年8月28日

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