海上自衛隊 呉基地 艦艇一般公開のススメ アクセス編

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この記事では広島県の海上自衛隊呉基地で行われる「日曜日の艦艇一般公開」について、おおまかな内容とアクセス方法について案内します。次回の記事で見学できる艦について書く予定です。これを読めば呉基地見学がスムーズにできますよ!(多分)。所々を更新してはいますが、基本的に情報は2014年時点のものですので、行かれる方は以下で紹介のある呉基地のHPも確認してください。

  このページの内容は2015年までのものであり、現在はかなり状況が異なっています。過去の記録程度に読んでください。

更新履歴
2015/03/22追記:事前予約に関する第一報を追記しました。
2015/03/28追記:見学申請の変更ついて追記しました。
2015/11/24追記:申請の締め切り変更について追記しました。その他に改善を少々しました。
2015/12/13追記:車両乗り入れ禁止について追記しました。


2014年11月27日追記・艦艇詳細編を書きました。併せてどうぞ。(先に今のページ読んでね)
海上自衛隊 呉基地 艦艇一般公開のススメ 艦艇詳細編

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・そもそも艦艇一般公開って何ぞや?  (左写真・開始待ちの見学者、右写真・小雨の日の帰り際)
艦艇一般公開というのは呉基地が広報活動の一つとして行っているもので、海自で使っている各種艦艇に実際に乗って見学できます。呉基地の中に入って桟橋に繋留された艦に乗って見学できます、写真撮影もOKで見学対象艦以外の艦艇も桟橋から見ることができます。体験航海や訓練展示とは違って艦は動きませんが、事前予約や抽選が無いので手軽に参加できるのが利点です。「体験航海」や「訓練展示」だと乗艦後に出航してデモンストレーションなどがありますが、基本的にどれも申し込みが必要で抽選があります。
他の基地では、佐世保基地と大湊基地は同様な公開があります、横須賀基地は団体での事前予約の場合のみ可能で少々ハードルが高いです、舞鶴基地は桟橋見学はありますが乗艦ができるか不明(基本できないっぽい)。なんだかんだの事情で呉基地は一番手軽に見学できると思います。(←2015年4月から呉でも事前予約が必要になりました)
海上自衛隊ではこれら基地での艦艇公開の他に、各地の港に出向いての艦艇公開も数多く実施していますので、案外近くで見学する機会があったりもします。公式HPなどで調べてみましょう。

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・艦を見るってどの程度見られるの?説明はあるの? (左写真・甲板の人ごみ、右写真・運良く見学できた艦橋)
乗艦して見学できるのは原則1隻です。その時々で異なりますが、その1隻は艦の上甲板をぐるっと一周して見学できます。上部構造物上(艦橋の上とか)には基本的には上がれません、また艦内も基本的には見られません。たまに運が良いと艦内を見られる場合もありますが、どこまで見られるかは当日行ってみないとわかりません、必ず隊員の方の指示に従って見学してください。
例外的に、護衛艦”いせ”と輸送艦”おおすみ”型は、艦の構造的に乗艦するともれなく格納庫に入ることになるので格納庫の見学ができます。
見られる可能性のある艦については別の記事で詳しく書く予定なので割愛しますが、重要な点だけ書いておくと、呉ではイージス艦を見られる可能性はかなり低いです。在泊艦は運しだいですが、イージス艦は呉に常駐しているものがいないので偶然来ていないかぎりは会えません。護衛艦=イージスのつもりで子供を煽ったりすると、小さい艦しかいなくて泣かれるとかいうことになるので注意。

説明はガイドツアー的なものはありません。時間になったら係の方にぞろぞろ付いて行って乗艦したら自由に見てから時間までに勝手に帰る感じです、心配になるくらい自由です。見学対象艦には乗員の方が何人か待ち構えているので、質問をすると丁寧に説明してもらえます。大体は各兵装のところに説明係の方がいます。乗艦しない艦は桟橋から見るだけですが、艦の舷梯(乗り口)には見張りの方が必ず立っていますので、どうしてもその艦についての質問をしたい場合は多分応対してもらえます。ただし説明の為に立っているわけではないのでほどほどに。

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・見学手続きはどうやるの?当日の流れは?  (左写真・基地内の帰り、右写真・開始を待ってたとこ)
個人の場合は基本的に予約は不要です。2015年4月から呉でも事前予約が必要になりました。
詳細はこちらの呉地方隊のHPを見てください。(見学案内への直リンクです、別ウインドゥで開きます)
海上自衛隊 呉地方隊 ー 日曜日の一般公開

・2015年4月からの事前申請について
4月から個人の場合でも事前申請が必要になりました。更に2015年12月から締め切りが変更されました。詳しくは上のリンクで公式HPを見てください。
かいつまんで説明しますと、次の流れです。
1.公式HPから見学申請書と見学者名簿をダウンロードしてきて印刷→記入する。
2.呉地方総監部 広報係に見学を申し込む旨を電話する。FAXする前に電話。
3.見学申請書と見学者名簿をFAXで送る。
4.当日は全員分の身分証明書を持っていく(小さい子とかは無くてOK)
申請はを見学日の20日前から10日前(木曜)の16:30までの期間に行う必要があります。
ぶっちゃけ面倒になりましたが、それでも他よりは申し込みしやすいほうだったりします。事前に見学艦がわかるしね。ここで「え?今どきFAX?え、無いよ?」ってなった人も多いと思いますが、そこはまぁ仕方ないかと(笑)あんまし簡単にしすぎて人が増えるのも困るんだろうと思います。FAXが家にない場合は、コンビニから送られますのでそちらを利用すれば問題ないかと。コンビニまで数十キロっと所の人はドンマイ…。

リンク先に情報がありますが、一般公開は艦艇の他に呉地方総監部の建物の公開もあります。建物のほうはここでは触れませんが、桟橋からは少し離れているので同じ時間帯で両方を見るのはちょっと難しいと思いますのでご注意を。
艦艇見学は毎週日曜日に1時間ずつ3回行われます。艦艇公開予定に名前がある艦がその日に乗艦できる艦です。担当艦が直前まで記入されない場合がたまにありますが、その場合は実際に決めかねている状態でいるはずなので問い合わせとかしないように。
当日は基地についたら門からずかずかと入っていくと、大体こっちに行ってくださいと誘導している隊員の方がいるので誘導に従って歩いて行きます。すると2本ある桟橋のどっちかの付け根でみんな待っていますので一緒に待ちます。ここでグループの中の一人でいいので名前や住所を記入するように言われるはずですので、記入してきます。時間になったら係の方が桟橋に誘導を開始しますので、流れに乗って見学艦まで行って見学します。帰りは時間まで(1時間以内)に勝手に出て行けばよいです、出るときの手続きとかはありません。これで大丈夫なの?って感じですが、乗艦退艦した人数は数えているし基地内も要所には人が居るので大丈夫らしいです。禁止事項とかはリンク先の通りで、写真を撮るのはOKです。所要時間は近くのアレイからすこじまからの見物も込みで1時間半くらいです。2015年4月から、身分証の提示が必要になりましたので、受付の流れが若干変わるかもしれません。

以上は個人の場合の見学です、数名のグループはこれでOKですが、マイクロバスで行くような団体の場合は事前連絡が必要ですので注意してください。基地見学を組み込んだ観光バスツアーがGW期間などに開催されている場合があり、そういう場合は旅行会社が連絡をしてる(はす)です。(2015年4月から、個人も団体もともに事前申請が必要になりました)

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・アクセスは?(マイカー以外の場合)  (上写真2枚、潜水隊前バス停からの景色)
地図は基地のHPにあるので省略しますが、要するに呉駅の南数キロの場所にあります。なので呉駅から見学する桟橋までは基本的にバスかタクシーで行きます。バス停は「昭和埠頭」ですが、”アレイからすこじま”と呼ばれる潜水艦を眺められる岸壁のある「潜水隊前」で降りてもOKです(すぐそこ)。駅から自転車でも行ける距離ですが歩きだと結構しんどいと思います、途中に小山がありますし初めてだとちょっと道がわかりにくいです。2015年いっぱいまでは自転車とバイクは基地内に止められましたが、2016年1月からマイカー乗り入れ禁止になったので今後は不明です。予約時に確認してみて、乗り入れ不可の場合は下で説明している”アレイからすこじま”見学用の駐車場の隅っこに止めれば良いと思います。

呉駅までは、
・山口方面(西)から行く場合・・・広島駅で呉線に乗り換えて呉まで一発で来られます。
・岡山方面(東)から行く場合・・・新幹線を使う場合、広島駅まで行ってから呉線に乗り換えます、折り返す感じになりますがこのほうが早いです。新幹線を使わない場合、または少しでも節約したい場合は三原駅で山陽本線から呉線に乗り換えます。三原駅には”のぞみ”が停車しないので、新幹線で三原まで来て乗り換えるのは結構やりづらいです。ここに登場する呉線というのは桃太郎電鉄だと広島の下のほうににょきっと3駅ほど出ている路線で、なかなかのんびりしたダイヤなので覚悟してください(笑)。

飛行機で広島空港を使う場合、呉までの長距離バスもあった気がしますが詳しくないので割愛します。とりあえず広島空港は立地がとんでもないので色々と大変です。

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・アクセスは?(マイカーの場合) (左写真・基地入り口、右写真・駐車場の看板)
基地ホームページに説明がありますが、基地内に駐車することもできます
・2016年1月から基地内へのマイカーの乗り入れ禁止になりましたのでご注意下さい。下記の”アレイからすこじま”用の駐車場を使ってください。
オススメは右写真の看板の駐車場です、”アレイからすこじま”見学用のもので艦艇公開してる時間帯はずっと開放されています。ここは観光用なので艦艇見学の人が使ってOKです。短いけどやや急な坂があるので歩くのが微妙に面倒ですが、広いのでスペースの心配はありません。マイクロバスもここを使う場合があります。
駐車場は何気に市の観光サイトとかでも小さくしか書いてないので下の写真を参考にしてください。道路上に看板があって、セブンイレブンの脇を曲がって小道に入ればOKです。”アレイからすこじま”の目の前なので、潜水艦に見とれてると通り過ぎます。この辺は工場が多いので、間違った所に入るといきなり工場の私有地で怒られたりするのでご注意を。ここは日曜以外でも日中は開いているので、ここに駐車して岸から艦艇を眺めることもできます。
写真は左から、目印のセブンイレブン(ここを曲がる)、南から来たとき目印になる陸橋、曲がってすぐの風景、駐車場の風景、です。

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・大和ミュージアムとかも見たいのですが?他の観光スポットは? (左・てつのくじら、右・江田島)
呉といえば有名なのが大和ミュージアムで、他にもいくつか観光スポットがあります。詳細は呉市の観光サイトとかを見てもらうとして、ここではざっくりした各スポット紹介と、特に大和の駐車場について説明します。各施設の詳細はそれぞれの公式サイトや呉市の観光サイトを確認してください。

・大和ミュージアム(呉市海事歴史資料館)
いわずもがなの観光スポットで、1/10大和の模型を始め実機の零戦など色々とあります。また、ここの4階テラスや隣の呉港のテラスからは呉基地の雑役船(曳船とか)が見られます。見学所要時間は2時間ほどで、呉に来たなら行って損は無いです。呉駅から徒歩5分ほどとアクセスは良好です。
マイカーの場合は少し注意が必要で、駐車場は有料のものだけです。館に隣接する平面駐車場は狭く、土日はほぼ満車だと思ってください、並んで待つと一般道を塞ぐことになるのでやめましょう。立体駐車場は1時間100円で、道路を挟んだ北側にあります、公式HPで確認して下さい。
ここで裏ワザ?を紹介します、大和の真ん前にユメタウンという商業施設があります、ここは大きな立体駐車場を持っていて、土日でも楽に入れます。1時間200円ですが、ここで1,000円以上買い物をすると3時間無料になります、大和の所要時間が約2時間”くじら”が約1時間なので、どのみち何か買うなら安くあがる場合があります。お土産ものも売っていて、本屋や飲食店も入っているので1,000円使うのは容易だと思います。呉で食事をしようと思うとコインパーキングの店が多い&小さい店が多いので探すのが大変で、ここの中で済ませた方が無難です。特にここのお好み焼き”いちばん”は意外と旨くて提供が超早いのでオススメ、お好み焼きは普通のお店では提供まで20分くらいかかるのでここで食べた方がいいよ。ちなみに平面駐車場(建物の南側)もあって、そっちは大体満車なので注意です、立体の入り口は建物の北側にあります。東から来た場合(艦艇見学→大和の場合)、大和の前を素通りして”くじら”の交差点で右折して道なりに少し行くと、ユメタウン立体駐車場に着きます。Googleマップに道順とかを記入して使うのは規約違反なので掲載しませんが、Google Mapを見てもらったら何となくはわかるかと。大和周辺は、以前は渋滞がひどかったですが橋の工事によりかなり解消されました。

・海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)
大和の斜向かいにある海自が運営する資料館です、通称くじら。実物の潜水艦がでーんと居るので知らずに行ってもすぐわかります。なんと無料で、所要時間は1時間ほど。展示内容は機雷掃海と潜水艦についてで、館内展示は派手さはありません。目玉は実物の潜水艦の中に入れることで、前は艦の中は撮影禁止だった気がしますが現在は撮影可になっています。現役の潜水艦は絶対に内部を一般公開しませんので、これは貴重です。大和から徒歩で行けるので一緒に見るのがオススメですが、こっちの方が先に閉まるのでご注意を。

・海上自衛隊呉地方総監部庁舎
昔の呉鎮守府で、今はそのまま海自が使っています。日曜に時間限定で一般公開しています。ミリタリーなものは特になく、レンガ造りの情緒ある建物の外観の見学です。呉駅から歩けなくもないですが坂があります。建物が好きという方以外は、他のところに比べるとわざわざ行くほどでは無いかなーと、見学時間は15分くらいです。2015年4月からここも艦艇見学と同様に事前予約が必要になりました、上のほうでリンクを貼っている呉地方隊のHPで確認してください。見学者のマイカーでの乗り入れは禁止になったので、大和ミュージアムやその前のユメタウンの駐車場を使いましょう。
うちのHP内の紹介ページへのリンク(同じ窓で開きます)

・アレイからすこじま
呉基地のすぐそばにある、潜水艦などが見える岸壁です。呉基地の一般公開に行った場合、一緒に見られます(とゆうか駐車場から歩く途中にある)。上のほうで説明したように駐車場は少し入った所にあります。この周辺には古い赤レンガの倉庫が建ち並んでいて、そちらも名物です。また、ここは観光用にトイレがあります(コンビニより少し南側)、コンビニのトイレは混みますがこっちのトイレは意外と空いてます。

・海上自衛隊第一術科学校(江田島)
呉ではないですが呉の西にある江田島にある海自の学校で、観光施設ではなく現役バリバリの海自施設です。日曜に一般見学を行っているので、公式サイトを確認してみましょう。基本的には資料館の展示物と講堂などの建物を見る感じになりますが、ここの建物は歴史が古く綺麗で迫力があります。ミリタリーなものは、個人だと雪風の錨や魚雷や海龍や甲標的くらいしか見られませんが、建物の雰囲気だけでもなかな見ごたえがあります。団体で事前に予約してある場合のみ、戦艦陸奥の主砲塔と駆逐艦梨の魚雷発射管と12.7cm単装高角砲も見学できます。
問題なのはアクセスで、呉からバスかフェリーで行くか広島市内からフェリーで島に渡りバス・タクシーを使うかです、結構時間がかかります。マイカーは構内に駐車できます。

呉周辺のミリタリーな観光スポットは大体こんな感じです。日帰りだと呉基地の艦艇見学をしてからお昼を食べて、大和ミュージアムとくじらを見学して帰るぐらいが調度良いかと思います。江田島を入れるとちょっと強行軍です。広島市内の観光スポットは、原爆ドーム・平和資料館、広島城、縮景園(日本庭園)、マツダスタジアムなどがあり、西に行くと宮島があります。宮島と広島市内は夜も使えば大体回れますので、市内か宮島に一泊して呉と広島・宮島をまとめて見るのもオススメです。余談ですが、呉→宮島と行きたい場合、JRより広島経由のフェリーのほうが楽な場合もあるので検討してみてね。

そんなわけで最後少し脱線気味でしたが、海自呉基地の艦艇一般公開についてのご案内でした。広島・呉観光の参考になれば幸いです。
次回更新で、呉で見られる艦艇についての記事を書く予定ですので、少々お待ちください。
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2014年11月27日追記・艦艇詳細編を書きました。併せてどうぞ。
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