たまごひこーき SR-71 偵察機 ハセガワ
たまごひこーき SR-71 ブラックバード 偵察機 キット/ハセガワ製 <実機解説>
SR-71ブラックバードはアメリカが1960年代に実用化した戦略偵察機で、遠方の敵地の情勢を偵察することが主任務です。高度24000m以上の高高度をマッハ3以上の高速で飛行できる常識破りの能力を誇り撃墜不可能と言われましたが、機体価格も維持費も非常に高いことが欠点でした。これはソ連領内を問答無用で偵察するための能力であり、東西冷戦を象徴する航空機の一つです。現在は全機退役しています。
<キット解説>
ハセガワのデフォルメ飛行機シリーズ「たまごひこーき」のもので、平成に入ってからの再始動より前のたまご全盛期に販売されたものを中古で見つけて作っています。キットNo.はES15で2000年頃の開発です。モールドは凸の部分もありますが特に問題にはならず、あの特徴的な実機の形状を絶妙なさじ加減でデフォルメしており、シリーズの中でも名作の一つです。この昔のバージョンでは、キャノピーがクリアブルーのプラで、同じ色で地球を模したスタンドと金属線の支えが付属します。このスタンド、北半球の海岸線がモールドされていて、北アメリカからソ連に向かってひこーきが飛んで行く格好になるという秀逸なものです。また、どう見てもロシア人な格好をしたおっさんのデフォルメフィギュアも付属しており、説明書ではソ連領からひこーきを見上げるように配置するよう指示があり、こちらも洒落が利いています。こういう遊びの部分がたまごひこーきシリーズの魅力だと思うんですが、リニューアル版では価格の問題からかオミットされた部分も多いのが残念です。旧版のデカールは作例のもの1通りだけです。リニューアル版ではキャノピーが普通のクリアー部品になって、スタンドは付属しません、しかしおっさんは付属します(笑)こちらのデカールは作例のスカンクは無くなって別の2種になっています。
デフォルメじゃない1/72も作ってるのでついでにどーぞ(同じウインドゥで開きます)
1/72 SR-71A ハセガワ
<作例について>
お手軽キットなので、手軽に作っています。キットは見ての通りに全部上下で分割のモナカです。古いですが新金型と言われても信じるくらいに出来の良い名作です、リニューアル販売されてる中でもオススメの一品。スタンドと金属線はカーブの加減を絶妙に調整されており、重りがなくても綺麗に自立します、このへんの設計&デザインの上手さは感服させられる所です。リニューアルが出る前に中古で拾ったキットなので、流石にデカールは痛んでおり、その部分では少々手こずりました。