1/35 AMX40 ガレージキット化への道 

1/35 AMX40 ガレージキット化への道 35amx_0

このページはディーラー「シープモデル」の中の人がワンダーフェスティバル2016夏に向けて主力になる商品、「1/35 フランス騎兵戦車 AMX40」を開発していく過程を適当に報告していく記事です。不定期で順次追記していく予定なので思い出した時にでも見にきてください。2016/05/27に書き始めました。

はじめに、
・まだ全然進んでいません。夏に間に合う気がしません。
・進行状況はリアルタイムじゃない場合があります。
・脱線したり、ほとんど進んでないじゃんって場面が出てくると思いますがご勘弁を。
・面倒なので口調が適当になっています。ご勘弁を。
・備忘録とかモチベ維持の意味合いが強いので、読み手のことあんまし考えてないです。

一応関連リンク:1/100 AMX40はここ (同じ窓で開きます)

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1回目:2015/05/27
ネタの決定

TOG2の時もそうでしたが、まずは何でこれにしたのかというところの話から。
くどいようですが、同人のガレージキットが成功する(売れる)か失敗するかは、ほぼネタ選定の時点で決まる(と思う)ので、この工程が一番重要です。ガレージキットなんて頭おかしいことをする人がどういう思考でやってんのか、垣間見てもらえればよいかなと。

決定した理由は大きい順に、
1.某W丸TにてTOG2に次いでアイドル的な人気がある。
2.インジェクションどころかガレキも他所から出ないだろう。
3.プラモの部品(特に履帯と起動輪)の流用前提なら、短時間で原型が作れそう。
4.1/35 TOG2が思った以上に好評だった、その際にリクエストが出ていた。
5.ハァハァしたい(;´Д`)

…ってな感じでして、要するに「売れる見込みがあって原型製作が比較的短期で済みそうだから」ですね。ものすごく打算的ですが、実際問題で数が出ないなら単発でスクラッチして寸法公開して、欲しい人は各自で作ってねってしたほうがマシなので、「一定数売れること」は必須条件だと思うのですよ。愛でカバーできる&スクラッチ困難なフィギュアならまだしも、スケールものは特にそう。あと今回時間が十分に取れそうになかったのよね。

上に挙げたものだと、1245はいいとして、3については適当な検討をしてみたらヘッツァーの下部車体・転輪・起動輪・履帯、が使えそうに見えたので下半身ほとんど使えるじゃんヤッターと思って作業を始めたんですが、その後で詰めていったら誤算がガガガガ…。

続いて、逆に検討したけど没にした案と理由も挙げてみます(戦車に限るよ)。
・1/35 試作超重戦車 オイ
TOGの時も考えのがコレ。出せばそこそこ売れるのは目に見えてるんですが、これって各自で72から採寸してプラ板工作した方が早い・安い・綺麗だと思うのよね…。あとそのうちメーカー&メディア連合が話つけて、ガルパンOVAとかに登場させて商売しそうな気がするのでウチではやんない。

・1/35 センチュリオンMk.1(コンバージョンキット)
どう考えても今一番売れるのがコレ。ただプラモがある型式とは差異が大量にあって調べるだけでも面倒なのでキツイのは確か。そもそも履帯が使えるんっけ?てのすら調べてないんですが、絶対間に合わないので却下。プラッツが全部やると公言した以上はいつかやるかもってのもあります。
あとぶっちゃけ個人的に、今ならガルパンってつけときゃ何でも売れるやろ~って感じで、溶けた金ケシみたいなガレキとか、通常版の倍の値段のプラモとかやってる皆さんにすご~く反感を持っているので、ブームが落ち着くまでは関わりたくないってのもあります。ファンの人も、好きだからこそ盲信的にならずにちゃんとモノの良し悪し見てから買ってね、じゃないと良いのを作ってくれる人が淘汰されるぞ、って思うのですよ。

・1/100 ELC AMX、T18(四角いほう)
ミニスケールだとこれ。人気はそこまででもって感じですが、それほど難しくないし形がおもしろいので、今までみたいなお手軽キットでやるのに良いかなって。今回は1/35と並行でやってるヒマは無いので見送りました。

・1/35 センチネルAC1~AC4
ゲームで来たからってわけじゃないんですが、割と有名なのに確かメーカー製のプラモ・まともなガレキは出てなかったと思うので。古い海外製ならマトモなのあるのかも?よく調べてないっす。M3中戦車の脚周りが使えるので、1/35でもいけると思う。ただトラペやホビーボスあたりがそろそろ出しそうな気がしなくもない、トルディすらあるし。もろもろ調べてみていけそうなら冬でやりたいなと。

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そんなわけで、GWも過ぎたあたりでもぞもぞと本格的に動き始めたのでした。

とりあえず検討
画像がないと見ててつまらんでしょうから初回はボリューム2倍でお届けですよ。
とりあえず、3D CADでもって全体の寸法とか部品の分割と流用部品との接続を検討します。今回はざっくりとした形を3Dで作っておいて、ボロの個人向け3Dプリンタで出力して、手作業で曲面を直したりディテール入れたりして原型を作る算段です。毎度のことですが、自分が使ってるのは機械設計なんかに使う3D CAD なので、自由曲面を書くのは難しいんですね、なのでアヒルみたいな曲面構成の場合には完全にモデル化するのがキツイのでざっくりでやります。
以前にも書いたのですが、フィギュアなんかでは普通は3D CGモデリングソフトを使っていて、CADを使ってる人はほとんど居ないと思います。機械などの無機物に強く・寸法にうるさく・実際の製品を作る為にあるのが3D CADで、人間などの有機物に強く・寸法アバウトでも良くて・元々はCGそのものを作る為にあるのがCGモデリングソフトね。一応モデリングソフトも持ってるけど練習不足で使えないのよね(苦笑) 使ってみたい人は、どっちも意外と安くて無料~1万円くらいでガチなのが入手できるので調べてみてね、わからにゃ聞いてね。

*ここから画像ごとに実際の作業の話です*
1枚目、最初にやってた検討モデルです。当初、タミヤのヘッツァーの下半分を丸ごと流用するつもりで検討を始めて、キットも買ってきました。転輪・起動輪のサイズが近いので流用できそうで、履帯がちょっと幅広だけど妥協できる範囲、転輪位置がちょっとずれるのはアーム部品だけレジンのに交換すればいけそうな感じ。下部車体は幅がいまひとつなのですが、前後のレジン部品でごまかすことにして、上車体・車体前下部・車体後部をヘッツァーに合体すれば基本的な形ができるっていう原型製作が少なくて済むステキ構成です。

…という考えで余裕こいていたんですが、ふと見たらアヒルとへったんでは履帯・転輪の噛み方が違っていること、アヒルの噛み方はちゃんと図面に描いてあるからゲーム独自ではないってことに気付きましてですね…このへったん案はボツになりました…。最初に見とけよと…。この時に図面とにらめっこして、更にネットでも調べてたら「アヒルは純粋なクリスティー式戦車」てことを今更ながら知ったので、なるべく構造がわかる感じでこれから製作するですよ。ここで言うクリスティー式ってのは、クリスティー式独立懸架式・転輪走行が可能・起動輪がリアでその前の転輪に動力伝達可能・グラシス型車体・前の転輪に操向装置付いてる(アヒルは多分だけど)、ってなことを言います。なので、ゲームの最大速度50km/hってのは多分ですが転輪走行時の目標値から来たものかと。もっとも、出力重量比で見ると実際には履帯走行でせいぜい15~20km/h、転輪でも30~40km/hぐらいしか出なかったと思いますけど…、要求性能を満たすにはエンジン換装するしかなかったんじゃないかなぁ。

2枚目、一時は\(^o^)/オワタって気分になりましたが、そこから再度流用できそうなキットを探していって、タミヤのイタ車「カーロ・アルマートM13/40」が使えると判断して、キット持ってたのでそれで再検討に入りました。流用キットは、継続して容易に入手できること・あんまし高くないこと・最低限履帯と起動輪を使えること、という条件で探しています。アヒルの場合、履帯が小さいのでレジンにすると上手く彫刻が複製できないのと、TOGと違って起動輪がはっきり見える構造なのでそこはプラモの部品にしたかったのです、どっちも個人での複製の限界を考慮する必要があるわけですよ。六角ディテールなんかは復元しやすいから妥協してるんですけどね。

3枚目、砲塔の形がエライざっくりしてるのはCADで書くのが面倒だからで、ちゃんと原型は直しますんで勘弁してください。球形に近い部品ってゼロから手作業だとバランス取るのが難しいので、芯をプリンタで作っておくと対称が取りやすくなるって算段です。車体の曲面も大体ね。
車体の後部はメイン部品ではくり抜いておいて、吸気口の部品は別にします。透明に見えてるサイドスカートはレジンで本体とは別部品にします。この部分、海外サイトで判の大きい図が拾えたので数字が読めるようになったんですが、厚みは15mmのようです。なので、アヒルのサイドスカートは泥よけとかシェルツンみたいなペラペラな物ではなくって、車体の外にあって被弾に特に弱いクリスティー式懸架装置を守るための装甲であって、小銃弾やテキ弾には耐えて20mm弾なら貫通はしても懸架装置は破損しない程度のものにしたかったんじゃないなと。ちょっと変わってるね。

4枚目、転輪とサイドを取っぱらった状態。脱線が続いてるのでキットの部品構成の予定を書きます。
メインの部品は「車体メイン(画像で砲塔以外の灰色部分全部)」「車体下部側面+懸架装置」×左右「砲塔メイン」「防盾」「サイドスカート」×左右「背中の吸気口」「同、排気口」「転輪、表&奥」×4組「誘導輪、表&奥」×2組、となる予定です。あとは細々した部分ね。
車体下部はM13/40ですがけっこう突起があるので削り取る必要があります。これをメインのレジン部品にはめ込むような格好で合体させる予定です。ただし、形状的に車体前後を一体にしたら抜けないorはめられないってなるかもなので、前後の下部は分割する可能性もあります。
砲身はM13/40のが使えるので、もれなくアルミ砲身になるよやったね!履帯も使ってプラ製分割式です、起動輪も流用します。転輪はレジンで、車体側面と懸架装置を一体にした部品に付ける構造です、一体なのでアームは簡略した形になるよ、てか元々はっきりわかんないし。ライトとかも使えるもんは使っていくスタイルです。
細かいものでは、お尻のフックはレジン確定で、背中のOVMは一応ゲームみたくできるように、簡易的なレジン部品を付ける予定、なるべくプラモから流用して欲しいのですがモンキーなんて滅多に無いもんね。細かい突起物は流用できれば流用、無いやつはレジンで。側面のハンドレールっぽいやつはプラ棒で、支柱は位置だけ目印しといて穴掘ってもらうやり方でいきます。

全体としては、TOGの時は完全に上級者向けとして開き直った作りにしたのですが、今回は中級ぐらいの人でも挑戦できるぐらいにしたいなと。その為に一体化を進めるのとプラ部品の流用を優先したいなと。「キット」を作った時の完成度や作りやすさを意識して製作してはいるつもりです、成功してるかはともかくですが。くどいですが原型と複製したキットでは違ってくるので、原型なら綺麗に組めるけどキットじゃ組めないやんってのは避けたいのね、だからいつも複製した部品を使って、キットと同じ条件で実際に組めるか確認したものを展示するようにしているのですよ。個人複製で真空脱泡機がないから複製状態が劣るってのも事情のひとつです。

書きたいことをとりあえず片っぱしから書いちゃったのでちょっと長くなりました。次回以降は不定期で追記していきます。つっても夏に間に合わせるにはサクっとやっちゃわないといけないので、回数は少なくなる…というかそうせにゃならんのですが。全裸待機してるきのどくきとくな人が退屈しない程度には頑張りますのでよろしくぅヽ( ・´ー・`)ノ

2回目:2016/06/02
3Dプリンタで出力
意外と順調に更新2回目です。今回はメイン部品を3Dプリンタで出力する話。うちには個人向けの低価格(つっても高かった)のやつがあるんですが、これがとんだ欠陥品で以前から不具合を出しまくっていたのですが、原因が故障ではなく設計上の欠陥…てか多分わざと故障に見える不具合を出すための意図的な不良だってのを突き止めまして、そこの部品を自分で買ってきて無理やり交換したら一応使えるようにはなったのですよ。脱線しちゃうのであんまし詳しく書かないけども激オコなのですよ。
せっかく写真でも見やすい大きい部品を作ったので、今回は個人向け3Dプリンタを使うとどうなるのかってのがわかるようにしてみます。結論を言うと「個人向け3Dプリンタ(5~20万円の)は買わない方がよい」「外注のプリントサービスを使え」になります。ただし、うちのは能力的には多分最低レベルで価格は個人向けでは高い部類のザ・日本クオリティなやつなので、まともな海外製ならもう少しはマシだと思うよ。
もしディーラーやってみたくて購入検討する人がいたら、プリントは外注サービスを使って、金があるなら真空脱泡機でも買うか作るかしたほうがマシだと思うですよ。プリンタを買っても導入コストをペイしきる前にディーラーやめちゃったり作りたいもん無くなったりする可能性が高いし、低価格機で悪戦苦闘してもストレス貯まるばっかしだし。ガレージキット3~5個作るぐらいなら外注サービスのほうが多分安いし断然綺麗ですぜ。

1枚目、何とか動かして車体の部品を出力したとこ。車体が裏がえっています。表裏をどうするかで仕上がり具合が変わってくるんですが、今回は内側のくり抜いてる部分を綺麗にしたいのと、上面の外観はどうせ削るのでこの向きにしています、この辺は2~3回やれば要領つかめる感じ。
手前のほうの何かギザギザした部分は「サポート材」と呼ばれるもので、工事現場の足場みたいなもんです。これで宙に浮くような形状を下から支えやすくします。サポート材の方式は複数あって、個人向けは普通は「もぎとり式」とか呼ぶもので、足場は後から手やペンチでもぎ取れるようになっていますが、ボロい機械だとこれが綺麗にならないので事後整形が大変なことになります。
企業向けの高級機に多いのは「溶剤式」とか呼ぶやつで、部品の材料とは違う材料でサポート材を作っておき、あとから薬剤に漬けて溶かして除去します。こっちのほうが綺麗になりますが、洗浄がしきれてないと後で薬剤がしみ出して悪さをすることもあるみたい。プリンタで出力した部品をそのまま売るタイプのガレージキットではほとんどがこのタイプのはずです。他には、カラー完成品ガレキに多い石膏を吹き付ける方式などの、そもそもサポート材を必要としないプリンタもあります。
こんなわけなんで、外注プリントサービス(DMMとか)で使われるのと個人向けのとでは方式がアレコレ異なっていますので、「3Dプリンタ」と言っても全く別の機械だってのは知っておいてね。

2枚目、土台から部品をひっぺがした状態です。このひっぺがす作業は張り付きが強い場合が多くて苦労するのですが、今回はサポート材ばかりだったので楽にいけました。なんかきちゃないのが表面にできてますが、これがサポート材です。写真は車体上面を覆った状態になってます。はずれやすくするために隙間を開けて蛇行した足場になってるんですが、うちの機械はプアなのでかなり汚くなっています。

3枚目、サポート材をもぎ取った車体メイン部品と、砲塔と、おしりと、プラモのM13/40の下部車体です。車体部品は上面がめちゃくちゃになってるのがおわかりいただけるでしょうか? 面の傾斜具合にもよるのですが、ここまで汚くなるのはうちのがボロだからです、普通はもっとマトモな状態になります。この部品の場合はどうせこれからリューターで削ったり盛ったりして曲面を出すので、まぁいいやって感じです。
砲塔は別に作ってあって、こっちは下面を下にしてサポート材とか使ってないので表面はパっと見は綺麗です。といってもギザギザはしていて、プラモ用の細目の金属やすりぐらいの表面状態だと思ってください。砲塔はこれからパテを盛るのと、防盾のぶんを除いてるので形状が違って見えるよ。
おしりはサイズの都合で本体と別にしたのですが、キットでは一体にして抜く予定です。

4枚目、裏側から。このサイズだと完全なムクにすると確実にレジンがヒケてしまって駄目なので、なるべくくり抜くようにしています。またM13/40の車体を使うので、高さを合わせるために少しめり込む必要があったってのも理由の一つです。この内側の窪んだ部分はヤスリなどが使いづらく、削って整えるのが難しいため薄いプラ板を貼って表面を整える予定です。そのまま複製してもいけるかもだけど、抜く時の抵抗が大きくなるので避けたいのよね。
ガレージキットを作る(開発する)ってなると、こういった事を考慮しながら分割とか工作手順を考える必要があるわけね、だから「ガレキを作る技術とプラモを作る技術とスクラッチをする技術は全部別モノ」ってくどいぐらい訴えてるわけですよ。

5枚目、砲塔のっけてみた。なんか頭が鳥の”ウソ”とかみたいでカワイイ(笑)。車体後部がめちゃくちゃですが、ここはざっとリューターで削ってからプラ板貼って済ます予定。吸排気口は別ね、車体前の窓のとこも別にする予定。ただし開閉選択式にはしません、そもそも乗員入れるの無理あるしね。あと砲塔後部の丸ハッチはモールドにして開閉選択はなしにします。別部品にすると合いが厳しいと思うのと、中を中空にすると複製がやっかいなので。開状態にする人いないと思うし。

6枚目、合体させてみたのを裏側から。M13/40の部品はけっこう邪魔な部分があるので、ボロいニッパーと平ノミでガシガシ削り取っていただきます。30分ほどでできるので勘弁してね。キットでは一体になった車体の部品(写真で白い部品)にプラモの部品をはめれば形ができて、この左右に足回りの板を付けて転輪などを付けて、最後にサイドスカートを付ける構成です。受け皿になる部品がコの字形になったプラモの部品なので、組みつけは簡単にできます。原型を作るにあたっても仮組みがしやすいので楽ちん。合わせ目消しもしなくて済むはず。今回は中級者くらいの人でも挑戦出来る1/35ガレキを目指しているので、作業難易度には配慮してるつもりです。

ってなわけでとりあえず出力しました。この後は削った盛ったで整形していきます。自分の場合はCADで曲面を上手く書けない&プリンタがボロなので割り切って手作業による事後修正に大きく頼るようにしてますが、普通の人はもっと細かく3Dモデリングをしておいてから、もっと綺麗になる機械で出力します。とはいえ表面を整える作業は必要なので、全部機械まかせでお手軽にやっているわけではないです。そのへんご理解いただいた上でイベントの展示品とか見てもらえればな~と。

次回はひたすら盛った削ったの巻きです(多分)。

3回目:2016/06/10
盛った削った
白色から灰色になったよ、な3回目です。他のやつの生産をせにゃWFで売るもんなくなるので、アヒルの原型は20日までには仕上げて型取りに入らないと間に合わない気がするのでホントやっばい(汗)
前回で3Dプリントして、この後めちゃくちゃセッサクして、パテ盛って、またセッサクして~でざっくりとした輪郭が出たとこです。どうでもいいけど「この後めちゃくちゃセッサクした(作業前後の写真つきで)」ってのをモデラーの間で流行らせたいのですがダメですかね?

1枚目、ボツになったプランです。流用するM13/40の部品は一番前の側面が飛び出る格好になってるので、レジン部品に嵌め込むようにする予定でした。アヒル車体一番前のヒレみたいな部分は脚回りを保護するための装甲のつもり、ゲームCGで前後から見比べてもらうと、前から見た時の車体下部の幅が広く見えるはず、それがココね。これを一体で再現して、抜きにくいのは頑張って、誘導輪の基部は別部品で、と考えていたんですが、アヒルの誘導輪って生えてる位置がきわどくって、ほとんど車体の前端ギリギリに軸があるんですね、ゲームでもそうなってて、構造的に無理がありそうなのは若干誤魔化し気味にクリアしています。実際の構造&形状(の予定)はゲームとは違うんじゃないかな?と思いますが、そこはゲームに寄せていく方向で。
なので模型でも車体の端ギリギリに軸を生やしたいんですが、写真の状態から別部品にすると2~3mm内側に寄ってしまう見込みだったので、誘導輪基部は車体のメイン部品にくっつけちゃうことにしました。まぁ基部と言ってもほぼ見えないから軸だけなんですけど…。
3D設計の時点でそこそこ検討はしてますけど、全部の部品の相互関係を一発で把握するのは難しいっていうかすぐ忘れるので、こういった予定変更はしょっちゅうしてます。複製しなくていいスクラッチであれば積み重ねる様にしてどんどん作ってしまえばいいのですが、分割しておかないといけない原型だとそうもいかないのですよ。

2枚目、変更後です。M13/40で出っ張る部分を切り落とすことにして、レジン車体部品の前端は窪みを埋めた状態にしました、斜めになってるのは抜きやすくするため。側面に張ってある白い板は脚回りの一体部品のヒナ形とゆうか土台です。とりあえず四角く切って、位置決め用の突起部分を付けただけなので、これから懸架装置とか転輪の軸とかを作って貼って、輪郭も整えます。この写真でわかると思うんですが、車体の合わせ目は下面やスカートで隠れる部分に来るので基本的にしなくて大丈夫な予定。下面も気になるって人はそこだけしてね。

3枚目、車体部品の裏側と加工したM13/40の車体。レジンのメイン部品は言うまでもなくこの車体で、軽戦車とはいえ車体の上/前/後を丸ごとなのでそこそこボリューミー。デカイけどこんぐらいなら抜けるはず。こういう大きな塊になる部品はレジンがヒケちゃうので、塊が大きい部分(コレだと前後の部分)に太いゲートを設けておいて、ランナー部分でヒケを吸収すると上手くいきやすいです。裏側を上にして、全体を斜めに傾けた姿勢で抜く予定。裏側は大体整っていればいいだけなので、プラ板貼って済ませています。
M13/40の部品はけっこう切って削るんですが、ボロいニッパーでガシガシして平刃で削いでやれば特に難しくはなくって30分くらいで出来ます。
また、今回はターレットリングは再現しません、あれやるのけっこう大変なんです。大きい輪っかにはしないで、単純な軸と穴にしておいて、プラモに付属のポリキャップを使うようにします。

4&5枚目、ざっくりサフ吹いた状態です。まだ途中なんで、表面粗いです、特に砲塔はまだ形状を出しきれてないよ、後頭部がちょっと長すぎた、あと防盾と操縦士窓もまだ無いよ、背中もまだ。大きさ比較でMrカラーを置いてみましたが、ざっくり言えばⅡ号戦車を全体的に一回り大きくしたぐらいの大きさです。ただ丸っこくて膨らんで見える形状なので、Ⅱ号などの箱っぽい戦車よりは寸法以上に大きく見える印象。

前回の状態からの作業としては、
1、プリントした白い樹脂をリューター+ダイヤモンドカッターで掻き取る感じで削りまくる。カッターは本来は切断用ですが、丸や棒のビットを使うよりも早く削れるので粗い加工のときはよく使います。
2、ポリパテ(タミヤの)を左官の要領でひたすら塗り重ねる。使い捨てビニール手袋を付けて指でモリモリやるのが個人的には好き。
3、100番ぐらいの紙やすりでひたすらシコれ。100番なんてこんな時しか使わない。
4、窪んでるとこを狙ってポリパテをまた盛る。
5、3と4を繰り返して大体整ったら、今度はプラパテと400番の紙やすりで同じことする。
6、サフ吹いて確認して、必要ならパテ盛って、最後は1000番くらいまでかけて終了。
って感じです。車体は大体できたんですが、上面は後から追加で形状を出したのでもう少し残ってます、あとサフを途中で切らしちゃったので綺麗に吹けてないよ。サフで綺麗に見えてはいますが、途中の状態はポリパテの黄色とプラパテの灰色がまだらになった汚い外観になります。うちのボロ3Dプリンタはポリ乳酸というABSの硬度を上げた感じのすごく硬い樹脂を使うので、削るのがすごく大変だったりします。

ガレージキットの原型製作とか原型”師”というとなんだか大層なことをしてそうに思う人も居るかもですが、上記のように結局は切削加工をしてるだけです。女の子フィギュアや動物なんかはセンスも問われるかもしれませんが、寸法が決まるスケールキットの場合は「造形センス」とかいうもんはほとんど関係ないと思う。スケールモデルの場合、必要なのは実物の構造を理解したり部品構成や省略箇所を考える能力で、結局は基本的な状況認識力と状況判断力で決まるんでないかなと、芸術的なセンスとは違って割りと経験で鍛えられる部分だと思うので、若いエンジニアの卵とかはスクラッチで練習すりゃ将来役立つ気がしなくもないぞ。
スケールプラモを組んで仕上げるのにはその手の芸術的センス(特に塗装)も関係あると思うけど、キットの原型製作には塗装が関係ないので、どんだけ地道に切った削った盛ったで形を出すかで決まると思うわけですよ。だから「雑誌ライター経験のあるプロモデラーが原型をしています」とか「プロのフィニッシャーが原型師です」みたいな売り込みを真に受けちゃダメ、というのが持論です。ぶっちゃけそういう人のは信用できん、たいてい妙に高い価格で製品見本を出さずに予約販売してるし。

だいぶ脱線してますが、そんなわけなんで根気さえあれば基本的には戦車などの単品スクラッチは誰にでもできます(できるとは言ってない)。戦車だと履帯と転輪などは他から流用したいから難しい車両もあるのは確かだけど、オイみたいなのは流用で楽にやれば出来ると思うよ。ってことで、とりあえずプラ板とポリパテ買ってきてどうぞ。
ガレージキットとなると、家で生産する場合は臭いのでワンルームとか作業部屋が無いとか、子供やペットが近い場合は難しいと思います。ちなみにウチのうさぎさんは離れた部屋にいるので大丈夫。外注複製なら何とかなるかもしれませんが、そもそも手間の割りにウケないし金かかってたまらんのでオススメはしません。

6枚目、主要部品のみなさん。側面はまだ只の板ですが、今回は大きい部品はこれ+サイドスカートで全部のはず。あとは小さい操縦士窓とか背中とか転輪とかとか。まだけっこうあるな…修羅場モードでも間に合う自信ないぞコレ…、他の生産が無ければいけるんですが、もうTOGと実証機の在庫が無いのでそっちの生産ががが…。
だいたい輪郭が出てはいますが、こっからの最終的な輪郭を詰める作業がけっこう時間かかるんですよ、その後のディテール入れはそんなでもないんだけどね。

てなわけで、既に追い込まれてる3回目でした。来週には全部品がほぼ仕上がってるぐらいじゃないとやばいです、アヒルは今回見送って既存キットの生産優先という判断も在り得ます。来週をお楽しみにといったところですが、あくまで原型なのでやれても仮り組みしかできないからね、全部仕上がった見本はまだ出てくるわけないのでそのつもりで。

4回目:2016/06/20
脚周りほぼできた
それっぽい形にはなったよ、な4回目です。ギリギリラインと踏んでる20日になってしまったところで、まだまだ作業は残っています。屋根の修理とか家のことしてる場合じゃないんですが、模型にだけかまってもいられないので…。いつも通り順調に遅れていますが、ここまで形が出来てきてから延期して冬に回すのも何ですので、間に合わせるつもりで作業は続行することにします、複製作業の寄せ手を召集して乗り切るつもり。

1枚目、脚回りの側面板を付けた状態です。サスとアームは厳密ではなくって、なんとなくそれっぽく見える程度のものにしていますのでご了承下さい。完成後に見えない部分にあまり労力を割きたくないんだもん。一体化しているので組むのは楽なはずで、位置決めも簡単です。

2枚目、転輪などを仮組みしてみた状態。原型は接着できないので微妙に位置がズレてたりするのは勘弁してください。起動輪と履帯はタミヤのM13/40のやつね、ちゃんと並ぶかとか干渉しないかとかの位置関係を見てやったら問題なしだったので一安心。まだディテールを貼ってないですが、それさえやればここは完成です。どう作ってるのか紹介しますと、転輪は直径と厚みが近いものを探したらティーガー(ドラゴン製)のものがほぼ同サイズだったので、それを複製してから転輪2枚の隙間が合うように削って、表面の形状が合うように丸く切ったプラ板を貼っています。プラ板を同じ大きさの円形に切り出して必要な厚みに重ねてもいいのですが、既存品を芯に使ったほうが、輪郭が狂いにくい・センターが狂いにくい・単純に早い、といったメリットがあります。誘導輪も同様で、こっちはⅣ号戦車の転輪を改造しています。
一応言っておきますけど、既存のプラモの部品を流用or複製流用したのを芯にして違う形状の部品を作る→それを複製って別に違法コピーとかじゃないからね。
起動輪のみはプラモの流用なのでポリキャップ内蔵で回転できますが、他は全て固定が必要です。まぁ、回す必要もないし問題ないかと。起動輪が回るので履帯の取り付けは楽なはずです。
まだ出来てないですが、サイドスカートは車体の側とL字材でつないで接着する予定です。

3枚目、ざっくりと輪郭を。脚周りも付けて撮ろうとしたけどテープだと崩れちゃってできなかったよ…。砲塔・防盾の形状はもう少し修正が必要なのですが、雰囲気がわかるくらいにはなりました。砲身はプラモの流用ね。防盾は図面とCGとで検討しましたが、どう見ても俯仰させたら砲塔本体に防盾がめりこむ形状をしてるのが困りもの。実車を作るとしたら砲の回転軸に対して防盾の位置を固定せずに、回転軸と防盾の間を引っ張りバネなどで結んで、俯仰させて砲塔と接触したら防盾が前方にスライドして逃げるような構造にしておく必要があったんでないかと思います。図面では厚みも装甲としてはかなり薄く、カバーと言ったほうがいいぐらいのものです。何がしたかったんだフランス人?
というわけなので、砲身は俯仰せず固定前提で製作します。一応、砲身&防盾を固定せずに作ってもらえば前述したような感じで動かせなくはないのですが、けっこう無理あるし擦ってしまうのであくまで可動は自己判断での改造とさせて下さい。

4枚目、今んとこ完成に近い部品のみなさん。車体の背中の吸排気口の板は、本体に設けた階段に自分で切り出したプラ板を貼ってもらう構成にします、写真はまだ階段部分を付けてないよ。その他の小部品は個々に接着してもらう予定。また、車体と砲塔は鋳造表現を入れるつもりでいます。好みはあるとは思いますが、実在していれば鋳造になるのは間違いないので、ツルツルよりかは実感が出たほうがいいかなと。砲塔は防盾だけを分けて残りは一体にするので、ここだけはパーティングライン処理が手間になる予感がしますが勘弁して下さい。球形に近い形状ですので、どうしてもどこかにパーティングラインが発生します、照準装置を境に上下か前後での型分割にする予定です。

そんなわけで更新4回目でした。ここまでで出てきた部品+サイドは最後の詰めやディテール入れの段階まで来てるので、何とか次の土日までには仕上げてしまって型取りができる部品はやってしまおうと思っていますがどうなることやら…あまり期待しないでお待ち下さい(・ω・`)

5回目:2016/06/26
一部の複製した
見た目ほとんど変わらないけど進んでるんよ、な5回目です。前回で大体できてた脚周りとサイドスカートの部品を複製しました。だけども本体の部品が原型のみなので仮組みがテープでしかできなくって見栄えが悪いという困った状況です。

1枚目、今のとこ複製できてる部品。一番左は転輪で、2枚1組になるタイプなので写真は片側ぶんです。真ん中はサイドスカートで、左右で鏡像なので原型はそれぞれ作る必要があるわけね、CADなら一瞬で反転できるんだけど実物では結局2回ぶんの手間が必要なのよね。車体の側面は少しだけカーブした形にしたので、写真じゃわからないですがこの板も平らでなくって曲面になっています。ディテールは入れてあるけど、欠けるのもあるので例によって事後修復して下さいね。
一番右のが脚回りと側面を一体にした部品と、予備の転輪と誘導輪です。ただ、この部品の複製が上手くいっていなくて、写真の上側にくる部分が2割くらい欠けてます、流れきる前に硬化が始まっちゃってるんですね。シリコン型を直せばよいのですがHP更新を優先しました、後で直すよ。こんな感じで初回の複製はけっこうな確立で上手くいきません。シリコン型を切り欠いたりして修正してなんとかなる場合が多いですが、ダメな時は分割や流す向きを変更してもう一度シリコン型取りからやり直します。そんなわけで、原型ができても複製が出来るまでは安心できないわけね、なので複製が成功してないのにWFで原型(しかも途中)を置いて予約受付中とかやってる人のは信用せんほうがいいよって言いたいわけです。

2枚目、できてるとこをざっくり組んだ状態。洗ってないからテープが着かなかった…。だいたいこんなもんでないかなと。ゲームだと試合中でないと真横から見られないからちょっと比べにくいですよね、ガレージだと少し上から見下ろしてるから違って見えるんよねアレ。白っぽいからディテール見づらいのはゴメンなさい…、拡大した状態なら何とか見えるはず。

3枚目、スカートめくったとこ。スカートは実際に組む時には内側にL字プラ棒を貼って固定します。転輪は4枚を2つのランナーで繋いであって、前後端の湯口だけ取って後はそのまま放置で所定の位置に組むめるようにしてみました。ドラゴンのティーガーなんかで見る方式ね、あれ良いと思うのでマネてみたよ。ベテランで見えない部分もきっちりやりたい人は切り離して全部処理してもらって、ビギナーや見えない部分は気にしないって人はゲート処理せずに、見える部分のバリ処理をすればOKっていうお手軽仕様です。転輪の下3分の1くらいしか見えないアヒルだからできるやり方ですね。組むのは側面パネルに生えてる突起に転輪セットを嵌めて、もう1セットをさらに重ねればOK。誘導輪と起動輪はそれぞれ軸位置に下穴をモールドしてあるので、そこにピンバイスで穴を掘って、プラ棒を刺してもらって、そこに各輪を嵌めるやり方です。

4枚目、車体の部品にディテール入れました。あと前端の形状を少し煮詰めた(ポリパテ見えてるとこ)。操縦席の部分(写真真ん中の白いとこ)は別部品で、まだ途中なのでこれから削ります。車体は実物が無いせいもあってあんましディテールがないのですが、ゲームCGた目は極力再現しておきます。あのCGは多分ソミュアS35のような鋳造車体を想定してあって、前部・側面・後部のボルトorリベットは車体上下を繋ぐ構造を表現したもの。なのでここを撃たれると上下がバラけて動けなくなるよ、仏戦車あるあるだね。これは掘って表現してあります、写真で見えないけど前後の分割ラインも掘ってあるよ。こんな感じで掘る部分は掘ってあって、留め具とかの凸部品は全部別部品とします、そうしないと抜きで引っかかったり気泡で欠けたりしてやっかいなので。車体はこれから形状やディテールの最終確認をして、大きな傷を埋めつつ鋳造肌を表現してやったら終わりです。なのですぐ済む予定(フラグ)。

そんなこんなでまだまだ全体像が見えてないじゃんな更新5回目でした。一応他にも1/35 TOG の型取りも平行してやってるんですよ、アヒル・1/35TOG・実証機を平行して生産しないといけないので今回ヤバイのですよ、在庫ねぇっす。それもこれも5月頃に生産をサボり気味にたらたらしてたせいでして、自業自得なので頑張ります。

てかあと1ヶ月切ってるの?デマだな、信じません(真顔)。

6回目:2016/07/03
車体の複製した
メインの車体部品の複製ができましたよ、な6回目です。これで車体側の主な仮組みはできるんですが、そこまでしてられなかったのでとりあえずサフだけ吹いてみました。あとは各部の細々した部品と砲塔が残っています。なんとか間に合うんでないかと。

1枚目、複製した車体のゲート取ってサフ吹いたやつと抜いたままのやつです。鋳造表現を入れてますがどんなもんでしょうか?もともとディテールは少ないですが単調にならない程度にはなってるかと思います。白く見える抜いただけのほうは、脚みたいなのがゲートと気泡抜きの道です。気泡を抜くためにヒレとか穴を設けてあるので、それを取る手間がありますが、ニッパーと平刃でガシガシやれば割とすぐできました。抜け状態は思ったよりも良くって、部品の処理は楽な部類かと。

2枚目、後ろのほう。吸気口はそれっぽく見えてますが、見えてる階段状の部分に一回り大きく切り出したプラ板を貼って作るやり方です、写真はプラ板貼ってないよ。完成したらちゃんと奥行きがある見た目になります。工具類は別部品、側面の手すり?は穴位置をモールドしてあります。背中にある謎の対空機銃の出口?は流石にわけわかんないので、なんとなくそれっぽい感じにしたのみです。実物がどうなるかは見当がつきませんし、そもそもこの機銃って実用性皆無なはずなので正解もへったくれも無いんですよね(汗)

3枚目、裏側。ゲートは箱に入るように長い部分だけは切ってから出荷しますが、あとの処理は各自でお願いします。特に難しくはないと思う。細い棒とそれにひっついてるヒレみたいな部分は気泡を逃がすための部分で、気泡が溜まる端っこに余分な部分を付けておいて、そこが気泡で欠けるようにしておけば必要な部分は無事に残るってすんぽうです。シリコン型は単純な上下2分割で、裏を上にしてダパダパ流し込んでるだけなんですが、思いのほかすんなり抜けてエラー品も出ないので助かります。メインの大きい部品が綺麗にサクサク抜けると気持ちいいのですよ。

4枚目、とりあえずのっけてみました。砲塔の部品、夜に外でサフ吹いて後から見たら間違えて白サフ吹いちゃってた。砲塔は苦戦してまして、これまだ形状が仕上がってないです。”びわ”みたいな微妙な形なので調整が難しいんですよね。なんとなくそれっぽい形になってきたかなぁとは思いますが、時間もないのでペースを上げつつWFの1週間前には完成見本を上げられるようにしたいところ。こうしてざっと形にして机に置いてみると全体に丸っこくて戦車には見えません、なんかこーいう小動物いそう(笑)

そんなわけで更に追い込みをかけて仕上げに向かうところです。急に暑くなったのでやる気が全くしないんですが、生産もせにゃならんという勘弁してほしい状態。レジンを使うと臭いがひどいからクーラー使ってらんないんですよね、無理に使ってもいいけど連発は流石にキツイし。
次回は塗装済みまではいかないですが、一通りの部品が組めた状態になるんでないかと思いますが期待しないように。

7回目:2016/07/10
砲塔だいたいできた
砲塔の輪郭が出来きましたよ、まだ完成じゃないけど、な7回目です。原型はロクに進んでないわけですが、そのぶん1/35 TOGの複製をやったり消耗したシリコン型をとり直したりしてました。TOG、実証機、AMX(未完だけど)は各10個確保したくって、部品によって進捗はマチマチですがおおむね半分まで済みました。土曜に3人がかりで1日中作業して一気に稼いだのですよ。残りはチマチマやって、まずそうならもう一回救援を頼めば間に合う算段なのですよ。

1枚目、砲塔の原型と複製済みの車体。砲塔の輪郭は前回の白サフ吹いちゃってる写真からあまり変わってないように見えるかもですが、かなり削りこんで変化しています。後部がまだ長かったので、思いきって大きく削って雰囲気が合うようにしました。修正前は綺麗で自然だけどCGや図面とは線が異なる感じだったのが、変更して差異が少なくなったと思います。

2枚目、斜めから。測距装置はプラモのジャンク部品を芯にしてポリパテで繋いで作っています。微妙な形状だし2個あるので苦労したですよ。加工したキズとかを直してから前にある穴を入れたらここは完成。一番苦労しているのが防盾との繋ぎ目の部分で、曲面が微妙だし別の部品との繋がりがあるし削りにくいし左右のバランスあるしで難易度すごく高いのですが、おおむねいい感じになったんでないかと。部品の厚みを確保しないと原型が壊れる&抜くのが難しいことから、ちょっとは妥協してますのでそのおつもりで。ここはあともう少し微調整をしつつ傷を消すたら終了。ディテールは後部の丸ハッチは彫ったのですが、写真とるの忘れました。頭頂部の2つの丸はこれからやって、あとは上下の繋ぎ目みたいなラインを溶接跡っぽく表現しようかなと思います。それらをやったら全体に鋳造表現を入れて完成にしようかなと。

3枚目、土曜日1日抜き続けた成果です。とりあえず壊れない程度に段ボールに突っ込んで換気ができる場所に置いてます。これだけあってもTOG5台分もないんだなこれが…。これを検品しつつランナーをざっと切ってから仕分けして、袋に入れて箱詰めをします。それだけでも数があるとけっこうな作業量です。

4枚目、作業中の惨状です。複数人でやったので、いつもの作業机とは違うとこでやってます。写ってるのは大半がTOGのやつですが、他のも混ざってます。うちは真空脱泡機は無いのでひたすら輪ゴム巻いて固定して単純にレジンを流していってます。真空脱泡機があれば抜き状態がいいのは間違いないのですが、あれはあれで少し時間がかかるし大量に型がある場合にはさばくのが大変なことになるっぽいので、うちの1/35キットみたいなもので使うのは難しいんじゃないかと。あれって小型のキット向きよね、フィギュアも分割されてれば大した大きさじゃないからいいけど、部品点数も大きさもあるキットじゃ厳しいよね。うちみたいな一番単純なやり方であれば割と誰でも出来る作業なんですが、臭いが出るのとカスがあちこち散らかったりするので、作業に使える部屋の確保がネックです。

そんなわけで、全然完成見本が出来る気配が無い7回目でした。とにかく生産→出荷が第一優先なので、どうしてもマルチタスクで何やかんややらないといけないのですよ、本来ならもっと早く原型が出来てないとおかしいのですが、そんなまともな日程で動ける賢い人はそもそもガレージキット作るとかアホな事はしねぇのですよ。WFって荷物を送る場合は金曜指定で出荷しないといけなくて、余裕を見るなら19日には出荷しないといけないのね、だから3日余裕がある完成見本と出荷なら出荷が優先なのね、原型も細かい部品だけなら1日で一気に生産できるから後回しにしちゃうのね、見本を早く出したほうが宣伝に良いのは間違いないのですが、余裕ないので勘弁してね。

******2016/07/20追記********************
ワンフェス前で余裕がないので、とりあえず完成見本へのリンクだけ貼っておきます。
WF後、最後のまとめ的なことを追記して締める予定です。
リンク(同じ窓で開きます)

8回目:2016/08/03
完成&WF終わった
どたばたしながら何とかワンフェスに間に合わせまして、間が空いてしまいましたが今回は最後のまとめです。今更ここを見る人が居るのかとかは考えてはいけません。
原型の製作は前回までで大体やったと思うので、今回はその後の工程の話をしてみます。

1枚目:組み立て確認をしよう。このキットの場合、複製をする前は部品を接着しての仮組みはしていません。瞬間接着剤を少し付けて後で削れば出来なくもないのですが、基本的には原型は接着はしませんし、組み立てるときに開ける穴はまだ開けるわけにはいきません。また、ゲートがきちんと取れるのかとかどの程度歪むかは結局抜いてみないことにはわかりません。
そんなわけで、原型が出来ても実際に複製品を組んでみるまでは製品として出せるかどうかわからないわけですね。お客さんと同じ条件でキットを組める事を確認しないと、作れますよとは言えないもんね。女の子フィギュアなんかは単純な構成の場合は仮組みで確証が持てる場合もあるはずですし、1/144なんかの小さいキットであればほとんど組み立てが無いからこういう心配は要らないんですけどね。
こういった事情があるので、抜いてみてもいないのにWFで作りかけの原型を置いて予約受注しちゃってるディーラーを見ると「あんたその製品に責任持てるのん?」って疑問に思っちゃう次第です。一般の人でビギナーならまだ許されていいと思うんですが、だいたいそういう事するのって雑誌と絡みのあるプロ()勢な感じだからなおさらね…。

2枚目:完成見本を作ろう。組み立てさえ確認できれば塗装まではしなくても製品としては出せるんですけど、それじゃあまりに見栄えが悪いので完成見本は当然やります。自分の場合は完成品は自分で会場へ持ち込むので、事前出荷する商品よりも後回しにしてます。イベント直前はこのへんのタスク管理でてんやわんやになるわけですが、「早くやり始めないお前が悪い」の正論の前にはゴメンナサイするしかないですね…。
これもなるべくなら自身で完成させるべきかと。知り合い同士で分業してやるなら良いのですが、知り合いじゃない業者に出してしまうのは「ここが組みづらかったで~」ってなフィードバックが難しいぶん良くないいんじゃないかなぁと思う次第。時間的な都合が大きいとは思いますが、少々下手こいても原型作者が仕上げるのが一番気持ちがこもってて良いと思うんですけどね、業者の仕上げってパターン化されてて綺麗ではあるけど何か素っ気無くないですか?キャラクターの雰囲気が出てない気がするっすよ。

3枚絵:パッケージングしよう。抜いたら箱に詰めていきます。この白箱は専門業者から通販で買ったやつで、規格品だから1箱100円以下で買えます。(株)清和ってとこがやってる「化粧箱net」ってとこで買ってますが、割と少ない数から頼めて送料無料も狙えるので、箱探してる人は見てみては? プチプチくんはホームセンターでロールで買ってきて、繭玉(白い干渉材)は知人に会社でゴミになるやつを貰ってきてもらってます。
表紙は普通紙を白黒印刷して貼ってるだけで、絵とかはペイントでやってます、専門ソフトなんて持って無いし。パッケージ絵や説明書を綺麗にした方がウケがいいのはわかっていても、いつも時間が無いしペイントでできる事しかやらないので開きなおって単純化してます。コストカットで白黒ね。
説明書はプラモの絵主体のやつのほうが見栄えはいいですが、あれってゲートやバリがはっきりしていて位置が簡単に決まる場合は良いですが、ガレキみたいに位置が決まりにくかったりバリが多く出る場合は、部品の組み合わせだけ示されても意味無いんですよねぇ…。なのでウチはこれまた図絵にはせずに写真+文字+寸法指示にしています。ぶっちゃけ図絵を作るのが超メンドイってのが最大の理由ですが…。
このパッケージング作業は何気にこれだけでもけっこうな作業で、夜中にやってミスが出ないように、部品ごとにきっちり分けてからピッキングしていくようにします。ワンフェスでフィギュア買って右手が2本入ってる~とかあっても対応してくれるんなら怒らないであげてね、みんな夜中に必死でやってると思うんだ。特にこの手の生産とかピッキング作業とか仕事でやったことない人ならミスるのも無理ないと思うんだ、寛大にいこうね。

4枚目:展示しよう。商品を作ったら売らなきゃなので、会場でなるべく綺麗に展示します。もっとも、ぶっちゃけ展示の工夫をしても売れる数にはそれほど影響が無い気がします。すごく身もふたもないことを言うと、現在のワンフェスでの売れるパターンって特にスケールものの場合は、
「リアル知り合い>>>>>HPいつも見てる>ツイッターで事前に知った>>>通りかかって」
って感じだと思うですよ。ウチは地方のボッちモデラーなので知り合い居なくて特殊ですが、スケールものをやってる古参ディーラーは大半が古い知り合い同士で、売り上げの半分以上が知り合いによるものって感じのように見えます(あくまで個人的な見立てです)。
そんな状況ですんで、綺麗に飾ったからって売れるもんではないわけね。とはいえ、通りすがりで写真を撮ってもらうのと、それをSNSに上げてもらいやすくするには展示の綺麗さや面白さは重要だと思いまして、少なくともバックに他のものが写りづらくする(バック紙など)のと、見本に影がかからないようにするのは必要だと思います。ある程度の大きさの商品で、バック紙になるものすら無い展示はさすがにやる気が無さすぎじゃないかと。ただし、1/35 TOGみたいな大きいものだと完全に背景を作るのはほぼ不可能ですので妥協してます。長机1卓で複数展示するなら、おおむね全長or全高25cm以上だと全身写真に対応できるバック紙はちょっと難しいです。
さて、うちの展示はと言いますと自分で「こんなに紙を使いこなしてるディーラーは居ない」と豪語するくらいに画用紙を使いまくっております。まぁ他にいないっていうか、こんな安っぽい材料で適当にやってるディーラーが居ないだけなんですけどね…(苦笑)。何で紙なのかと言いますと、布は防炎加工がされてないと使っちゃいけないルールなのね(守ってる人の方が少ない気がするけど)、あとはテープで貼ればその場で何とでもなって最後は捨てて帰ることもできるのが最大の理由です。荷物が大変なんだもん。棚とかは全て100均のやつで、金属の組み立てラックとコルクボードとターンテーブルで何とかしてます、これは再使用する。よく見る白い箱形の展示台がけっこう安いし軽いしで便利なのは知ってるんですが…、なんかあれ使ったら負けな気がするんだもん(笑) てことで、手作り感全開でゆるふわ系ディーラー目指してやってます。売り子の後輩には「貧乏臭さ漂う手作り展示で同情票が入ってたりして」とか言われますが気にしない(笑)

ってことで原型以外にも、ガレージキット作るとなるとやる事いっぱいあるんやでってのが多少なりとも伝わったら幸いです。

おかげさまで、ワンフェスでは本キットは好評で10個完売+後日発送も受注というありがたい結果となりました。実車がいない計画戦車なので売れるか不安もありましたが、けっこう多くの方に喜んで頂けたっぽくて嬉しいです。

これまでそれとなく応援して頂いた皆さんに改めてお礼申しあげます、本当にありがとうございました!
最後に、まだ買ってない人は買ってね!


日付

2016年5月27日

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