1/35 TOG2 ガレージキット化への道 前半

1/35 TOG2 ガレージキット化への道 前半TOGロゴ2

このページはディーラー「シープモデル」の中の人がワンダーフェスティバル2016冬に向けて主力になる商品、「1/35 イギリス重戦車 TOG2」を開発していく過程を適当に報告していく記事です。週一程度で順次追記していく予定なので思い出した時にでも見にきてください。2015/11/01に書き始めました。
ページを分割しました、ここは前半です、後半はこっち (同じ窓で開きます)

はじめに、
・まだ全然進んでいません。完成しない可能性がかなり有ります。そうなっても怒らないでね。
・進行状況はリアルタイムじゃないです。1~2週遅れでHPに上げていきます。単純に作業の都合ね。
・脱線したり、ほとんど進んでないじゃんって場面が出てくると思いますがご勘弁を。
・面倒なので口調が適当になっています。ご勘弁を。

一応関連リンク:1/100 TOG2はここ (同じ窓で開きます)
完成した1/35 TOG2はここ (同じ窓で開きます)

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2015/11/01
ネタの決定

まず最初から少々脱線して、何でこれにしたのかというところの話から。
ワンフェスでの状況もそうですが、現在ではスケールものガレージキットを買って作るという人は極僅かになってしまっています。そんな状況ですと単に自分の好きなものをキット化するというわけにもいきません、自分で自分を刺すような厳しいことをあえて言えば、5個も売れないようなガレージキットであればキット化する意味は無いと思っているのです。5個以下なら各個にスクラッチしたほうが多分早いし安いし綺麗になるので、キット化したって効率悪いだけじゃんって思うのよ。なのでネタを選定するときには、生涯販売数10個以上を目標にしています。ガレージキットが成功する(売れる)か失敗するかは、ほぼネタ選定の時点で決まると思うので、何気にこの工程が一番重要です。

でもって、その条件でいくとこれまでのTOG2,AMX40に続くWarld of Tanks 戦車ネタだと今流行りの”オイ”ぐらいしか思いつかないですが、これって1/144はガレキがあるし1/72はプラモ出たしで却下(“オイ”についてはこの後で詳しく述べます)。インパクトがあって欲しいと思ってもらえそうで既出じゃないものってなると、無茶すぎてキットが無い1/35のTOG先輩をやってしまうしかないかなと。単価が高くなるんで1回のイベントで10個は厳しいかもですが、冬と夏で元はとれると判断しました。

とまぁ売れるかどうかの皮算用も大きいのですが、なんだかんだで最大の理由は「自分が見てみたいから」「TOG2が美し過ぎるから」だったりします。机の上にドーンと置いてみたい欲望に負けました。自分のためだけならキット化せずにワンオフでスクラッチしたほうが遥かに簡単なんですが、そこは弱小ディーラーの男気と意地を見せるべく、キット化を決断した次第です。たまーにわかってくれてない人がいますけど、1個だけのスクラッチ作品とガレージキット化前提のスクラッチじゃ難易度が全く違うのですよ?1/144ならともかく1/35とか完全に別物、組み立て工程まで考えておかないと完成しなくなるし、人の為に作るのは責任と覚悟が必要なのでシンドイ。

ここから更に大きく脱線します。余裕のあるうちに書きたいことを書いてしまいたいので、ご勘弁を。てか最後のネタが書きたかっただけだったりして。次回からはちゃんと作業します。ここは暇な人だけどうぞ、面倒な場合は次回更新のとこまで飛ばしてね。

**************Q:何で1/35 ”オイ”にしなかったのか?***************
ちらっと迷ったのがこれ。こっちのほうが楽だし流行りなのにね。以下に理由を羅列します。長いよ。

・そもそも形状が不確定。ファインモールド(以降、FM)が発掘したという新資料とそれに基づくキットが出ますが、あの形状にしたって実際とは異なるはずです。あくまで入手資料の図の立体化かと。
理由として、この手の資料の図面は大してアテにならないと思ってる、詳細を知らずに言うと図面は詳細設計図でなく只の説明目的の完成想像図じゃないのかな?と、試作された車両は計画時の砲塔&装甲厚ではないっぽい、試作車両の時点で懸架装置が自壊した以上は計画通りの装甲&武装の車両は実際には製作不可能、となると当初予定のものは「設計」と呼べるレベルではなく単なる「妄想」にすぎない、じゃあそれただの架空戦車の絵じゃん。個人的にはこう思っているのです。
試作された車両(砲塔ダミーで装甲も設計時点より薄いっぽい)の形状がわかれば作ってみたい気はしますが、妄想と区別がつかないレベルのものを正確に再現しましたとか言ってキットにしたくはないなーと。AMX40なんかは完全に概念設計のみってわかってるものなので気にならないんですけど、中途半端に実物があったものだと手が出しづらいのですよ。

・そもそも名称も不確定。FMが「試製150t戦車オイ」として発売したのは従来「試製100t戦車」と「試製120t戦車」の2つあると言われていたものが実際は同じものだったと判断して、名称も「オイ」「大イ車」「ミト車」は全部こいつのことと判断してるそうです。FMが資料を見て判断しているので正しいのかもしれませんが、今までずっと名称も形状もこんがらがっているヤツですから、どういう名前にして売るかとか考えると頭イタイのでやりたくないです。説明しづらいのはヤダ。

・FMに悪いかなって。FMの形状が正解とみなされている今1/35で作るとなるとFMの1/72キットを採寸することになります。別にそれはコピーでも著作権侵害でもないのでやってもいいことなんですが、プラモが出て間もない今それをすると自力で資料を手に入れたFMに悪い気がします。少なくとも半年程度は様子見をして、FMが1/35は出さないっぽいのを確認してからやるのがスジかと。まぁ、どっか別のディーラーがやる気はしますが(苦笑)

・スクラッチすりゃよくね?って思う。”オイ”の形状はどうせ半分想像みたいなもんですし、出オチみたいなもんなので細部は適当で良いでしょう。FMの形状だとほぼ平面構成なのでプラ板工作は楽な部類。なのでキャタピラはタミヤのJS-2などで余る部品を流用して、車体はプラ板で転輪とかは適当なジャンク部品流用してボルトは市販部品でやればそんなに難しくないんじゃね?下手にガレージキット買って作るより楽じゃね?って思うのは私だけ?ガレキにしたら1万は越すと思うので、それよか各自でスクラッチしてもらったほうがいいと思う。だからキット化はしたくないなーと。

・ぶっちゃけ好きじゃない。好きな人は気を悪くしないで欲しいのですが、個人的にはこの”オイ”は日本兵器史の恥部の一つだと思っています。日本軍部の開発担当者、軍需メーカーの人間がいかに現代的な工業製品の開発ノウハウについて無知だったか、軍部の保身優先の体質、本質を考えずにカタログ数値で優越感に浸りたがる日本人の気質…etc、言い過ぎかもしれませんがそういったものを”オイ”が体言しているように思えてしまって好きになれないのよね…。

・ヘイト集めすぎぃ!ゲームの方でヘイト集め過ぎですやん。こないだ久しぶりにやってみたら、いつの間にやらWoTがWorld O-I Tanks になってて、1,000戦以上して全体勝率45%以下の O-I/O-I exp がゴロゴロいて白目むいたですよ…、調整を早く入れないと人口減少が加速しちゃうと思うのですよ?MAPとかのせいもあってバランス滅茶苦茶になってますやん…いっそHTだけにしてもいいのよ?むしろO-Iだけにしてもいいのよ?個人的にはアヒル(初期砲)だけの優しい世界を希望しますが。

↓こっからネタです↓
FMがインジェクションキットで出す気がする。こっからは大穴狙いの大胆予想です。悪意に満ちた冗談です、ツッコミ入れながら笑って見てくださいw。前提として、モデルグラフィックス(てか大日本絵画)を基点とした、ファインモールド、海洋堂、(一応War Gaming Japanも)の連合があるよね、と思った上での話です。で、何をするかというと順番に…。

Step1:ファインモールドの開発で、1/35オイがキット化!外観のみ中身省略の簡易キットなら何とかなるよ!どうせ細部は想像だし、1/72の拡大でOKさ!モデグラのマガジンキットで4号連続(定価3,200円)だよやったね!(読者白目)
Step2:Warld of Tanks とコラボだよ!読者に文句を言わせないよう一部金型差し替えて、適当なデカールとコード付属させて単品販売だよやったね!定価1万ってとこかな!新製品だから小売店は仕入れせざるをえないよね頑張れ!(小売吐血)
Step3:海洋堂とコラボだよやったね!中国工場で塗装して完成品販売だよやったね!定価2万ってとこかな!これも新製品だからミニチュアの小売店は仕入れせざるをえないねドンマイ!(小売失神)
Step4:ワンフェスで限定版が出るよやったね!業界のツテでガルパンとコラボだよ!WGも一枚噛んでコード付けちゃうよ、マージン頂戴ね!キットはFM、塗装は海洋堂で完成品販売だ、アニメの限定グッズ付きでステージイベントもやっちゃうよ!声優握手券でも付けとくか!ガルパンファンは買うしかないよね!2台目だろうと買うしかないね!定価2.4万円だよやったね!(ファン騒然)
Step5:あれ?なんだかんだで1輌でめっちゃ製品展開できたよやったね!金型代はマガジンキットの時点で回収するはずだから残りは全部儲けになるよ!小売店は在庫抱えまくったと思うけどドンマイ!モデグラ連合大勝利ぃ!!
Step6:そして誰もいなくなった……完。

………ってのは如何でしょうか?
ここのところ苦しそうなファインモールドは手段を選んでられないでしょうし、モデグラ&海洋堂ならやりかねないと思うのは私だけでしょうか?4号連続付録とか伝説は残せますよ、やろ?万が一、部分的にでも当たったら誉めてね(苦笑)もしモデグラやFMの関係者の方が見ていて「( ・∀・)ソレダ!」って思ったら、アイデア料は安くしておきますのでご連絡下さい(真顔)

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はい、おふざけはこの辺にしておきます。次回はマトモに全体寸法の検討とか分割の検討とかの予定。気長に付き合っていただければ幸いです。次回はこの下に追記するよ。ではでは。

2回目:2015/11/08更新
更新2回目は全体寸法の検討とかです。上の画像はクリックしたら少し大きいのが連続して見られます。

1枚目と2枚目の何だかみすぼらしいものは厚紙をタミヤのチャーチルに貼り付けて簡易的に作った検討用のモデルです。ゲームのCGを拝借して、真横からのものを印刷→1/35になるよう拡大コピーして型紙を作り切っただけのもの。上面とかは図面を簡単に手書きして輪郭だけを作っています。これと1/35の人形とかを並べてやって、実車の写真と比較しながら例えば「身長170mほどの人の頭頂部がOOの高さに来る」とか「A部に対してB部は人間の頭一つ分ほど低い」とかいったふうに寸法を確認していきます。

こう書くとなんだか随分いい加減な気がしてきますが、TOG2の場合は全体寸法こそあるものの図面は無いっぽいので図面に頼りようが無いですしおすし。模型業界で図面から再現とか図面と比べて何ミリとか言われることがありますが、そもそもその図面が正しいのか?いつ何の目的で書かれたのか?といったことを考えてやらないと意味が無くなっちゃいますし、寸法にしたってどんな状態でどこからどこまでを測ったかがわからないと意味が無いので、図面や数値の取り扱いは意外と気を使います。実車があるならそれを正解として、人間とかとの比較検討を繰り返したほうが失敗しにくいと思うですよ。

TOG2の場合ですと、砲塔が変わってるのと、脚周りがサス無し→トーションバーに改装されたとのことなので、特に全高の数値には気を使いました。確認した感じウィキペの数値は現在の状態で、地上→砲塔上の観測装置の上までの高さで合ってるっぽい。ゲームのCG画像とも比較してみているんですが、ゲームのCGはかなりちゃんと再現してありますね。ただ車体高は1/35換算で3mmばかし低いっぽいです、どうもCGにある砲塔上のアンテナ基部までを全高として計算したっぽい。まぁゲーム的には誤差レベルの話なんで気にするまでも無いですけど。この違いは厚紙で試作してみて発見し他にも何箇所かバランスを取り直すことになったので、試作してみて正解でした。

続いて3枚目と4枚目の画像は3D CADで作ったモデルです。今回はうちの国産ボロ個人用3Dプリンタは使用せずにプラ材工作で作る予定なので、このモデルはプラ板を切り出す寸法や、厚みや補強を入れる位置、組み立ての順序や基準面を決定するために描いています。さすがにこんだけデカイ&分割せざるをえない大物ですと、部品の厚みとか接着代まで先に考えてやらないと無理なんで、3D CADさんにご登場願いました。このモデルをぐりぐり回してやって、実物の写真や映像と比較して修正していきます。寸法が信頼できそうな部分から測っていって「実車のA対B=1/35のA対B」っていう比例計算で寸法を決めていきます。写真や映像だと形状が歪んで見えたり測定誤差もあるので、1箇所を決めるのに複数の画像で確認するため、地味に面倒。3Dモデルを修正したら、時々はOOの高さが人間の頭の位置くらいってなことを確認し直してやって、齟齬が出ないように気をつけてやります。

画像で各面の色が違ってるのは個々の部位のモデルを作ってから組み立てていっているためで、こっから一体化するかバラすか考えていけば分割は楽に検討できちゃいます。表面の寸法がわかればいいので、モールドや細かい凹凸は再現していません。上面と側面の平べったい部分は決定できたんですが、足元の一番ごちゃごちゃしてる部分はまだ仮打ちです、意外なほどメンドクサイ構成になっているのでもう少し時間がかかるかと。最終的にはこのモデルで部品の厚みや補強材までをきっちり作ってやって、組み立てできる事までを確認してやります。

今回はここまでです。次回は3Dモデルを完成させるとこまでやっときたいなーと。

3回目:2015/11/15更新
更新3回目は3Dモデルが少し進んで分割や接着代の検討とかです。上の画像はクリックしたら少し大きいのが連続して見られます。

1枚目、静止画だと分りにくいんですが、上面と側面装甲の部品については分割と接着代まで検討終了しました。ここは単純な平面ばっかしなので結構簡単。組み立て時になるべく簡単に部品の位置決めができるように、プラ角棒やらL字アングルやらで基準面を作ってやる予定で3Dを描いておきます。大体の板は2~3mm厚にするつもりなんですが、これをプラ板から切り出して原型作るのかと思うと気が重いです…。かといってそれぐらいの板だと業務用3Dプリンタでやってもらっても確実に反るでしょうから手作業が一番確実っていうね…、金属板の切削ならあっちゅう間だけど価格的にキツいし後からモールド入れたりできないので無理ですな。

2枚目、全体こんな感じ。砲塔は輪郭だけ決めて凹凸はまだ入れてません、砲身も仮打ち。足周りがエグくって特に後部と車体下部内側面はまだ途中です。TOG2ってもともとはサスが無くって、改修してトーションバーを付けたのが今の実物の状態で、サスが付いた後をTOG2*(*が追加)って呼ぶみたい。この改修で足周りの見た目が変わっているんですが、車体下部内側の普通は見えないあたりがどうなってるのかわかる画像がどこ探しても無くって困っております。どうにもならないし普通は見えない場所なので、推定で作ることにしました。

3枚目、脚の裏から透視図で。この子の転輪は小転輪式なのは間違いないのですが、その大きさや形状はさっぱりわかりませんでした、サス追加の改修をしてるので尚更に全体像の想像がつきません。どのみちほとんど隠れてしまう部分ですので、外観で見える凸部品の数や間隔を元にして個数と大きさを推定しました。かなり簡略化して一体部品にします、バラバラとかめんどくさすぎるしね。また側面の装甲板とキャタピラの間のスペースは冗談キツイくらいに凸ディテールがありまくりなので、ここが複製で抜けるのかがすごく不安です、真空脱泡機なんて無いですよ。

4枚目、分割する部品ごとにある程度色分けしました。今のところの予定をざっくり羅列しますと…
・側面装甲板(暗い水色):1枚もの、ハッチのところは開状態にもできるように別部品にします、ただ内部は流石に再現しません。勇気のあるドMな人は自力で内部再現してどうぞ。流石にこの子のインテリアやエンジンルームまで完全再現するぞって人はメンタル行ったほうがいいと思うですよ?
・上面前半分(明るい水色):上面は画像で赤い部品の後方までを一体にします。デカイのでもろもろ不安。砲塔は旋回可能の予定、ついでに砲身の上下もやる予定。
・上面のルーバー(緑色):4箇所の緑色は吸気口(ルーバー)なので側面に彫刻が必要で、別部品にします。
・上面の真ん中(赤色):この部分とこの後方部分なんですが、どうも実車とゲームのCGとは違うんでないかと思います。WoT本社が公開した映像を見た人はわかるかと思いますが、実車の映像ではここにマフラーが付いていて、現在はパネルを丸ごと外した状態っぽいです。どっちも正解(両パターンの部品がある)なのか、ゲームCGはとりあえずの想像で作っただけのものなのかわかんないので、コンパチでどっちも作れるようにする予定です。
・側面前端の装甲(青色):側面の最外部は増加装甲で脱着できるんですが、現在の実物は前端が右は装甲アリで左はナシになっています。なんとでもなるように別部品にしときます。
・車体前面(灰色):前の斜面の部分と開口がある垂直部分は一体にして、キャタピラで出っ張る部分は別部品の予定。キャタピラの出っ張る部分の周囲とか車体前側下部は面構成やディテールが何気にエグイことになっているので要検討です、なるべく再現します。車体前面のプレートに書いてある文字はデカールで楽に再現できるようにしたいなーと思っていますが無理かも。

そんなこんなで、進んでるように見えて実際たいして進んでなかったりします。3Dモデルってすごくできてる感じがするのですが、最終的にプラ板で作るんならそっちにとりかからない内は原型の進捗率0%のままなんですよね…しかも部品点数がかなり多くなるはずなので複製するのが超メンドクサイっていうね…。
次回はいい加減に3D終わらせてプラ板といちゃいちゃする予定です。気長にお付き合い下さい。

4回目:2015/11/22更新
更新4回目は個々の部品の紹介です。上の画像はクリックしたら少し大きいのが連続して見られます。

3Dモデル全体の見た目は前回からあまり変わってなくっておもしろくないので、個々の部品を紹介します。今のところそれぞれの部品を作る為のプラ板を片っ端から切り出している最中です。

1枚目と2枚目:左側面の外装部品の表と裏です。前半の平べったい部分を一体にします、一部のRはCADの都合で再現してませんが原型を作る時には再現します。窓は一応別部品ですが、車内再現はしないので基本閉じることになりますな。裏側は位置決め用のリブがありますが、もう何本か増える予定。また、これ厚みが基本3mmなんですが、平板だとレジンは確実に曲がるのでL字アングルを貼り付けて補強します。レジン部品の性質上、完全に変形を抑えるのは不可能なんですが、なるべく大きな補強を入れて製作前に慣らせば大丈夫なようにしておきます。こういう部品で厚さ3mmそこらだと3Dプリンタでやると、普通の方法だとベット(土台)から剥がす時に曲がっちゃうし、工夫したやり方でも表面が平らになるか怪しいので一番確実なプラ板で作るのですよ。

3枚目と4枚目:車体上面の前側の表と裏です。これが大きくて86×146あります。これまたどう考えても曲がるので補強を入れますが、3Dでターレットの穴を開けるの忘れてたのでそっちも考えなきゃですね。車体が高いためにここの上面は写真がなくてほとんどわからず、動画で一瞬確認できる限りでは微妙な段差が意外とあるようなのでそれらも再現しますが、手に入る情報がすごく少ないので間違いがあるかもです。後ろのほうはルーバーとかが付く部分の土台です。

5枚目:その他もろもろ大き目の部品を集めてみました。左上の灰色が車体前面、穴が上手く抜けるか心配です。右上の薄い紺色が車体上面後部、ここはフェンダーの近くに開口部があるので地味に抜きづらいところ、ナナメの面は原型の角度が狂わないようにするのが大変です。左下の灰色はお尻の部品、これは手作業よりパーソナル3Dプリンタを使ったほうが確実そうなのでプリントするつもり。真ん中の淡いオレンジは転輪部分の外側面で、何気に段差が細々とあるので勘弁してほしい感じです、やるけど。濃いオレンジは内側のほう、車体前面と合わせてここもエゲツないくらいにごちゃごちゃしてるのですが、なるべく組みやすくフル再現できるように分割したつもりです。

6枚目:切り出してます。真っ四角ならさし(定規)で測っても大丈夫ですが、複雑なのは無理なのでCADから印刷したやつをプラ板に貼って切り出します。これをひたすたやります、既にうんざりしてますがまだ10%くらいしか切ってないですよ(泣)。ただのスクラッチなら表面だけでいいので0.5mm1枚とかでも構いませんが、複製する場合は厚み分のプラ板を切り出す必要があるので単純計算でも量が3倍以上になるんですよね…。切り出しは超音波カッターだと少し溶けるしPカッターは寸法を狙い難いのでナイフ使ってます。この手の作業は効率アップを考えるより手を動かし続けた方がたいてい早いので思考停止してひたすらナイフで切るマシーンになってやりましょう。

そんな感じで切り出しをやっていきつつ、現物見て必要そうなところに補強リブを入れていく感じで個々の部品を作っています。
次回更新はTOGとは関係ない個人的な用事が続くのと某海域への物資輸送をせにゃならんので1週間飛ばして12月5日か6日の予定です。できればモールド無しの部品を仮組みして見せたいなーと思ってますがどうなることやら…、そろそろ全力スパートかけないと間に合わないんですが物資輸送が意外と時間かかりそうなんですよねぇ(ダメ人間感)。

5回目:2015/12/06更新
1週とばした更新5回目なんですが、今の作業はプラ材を切って上部はざっくり形になる程度まで進んだ段階でちょっと仮組み写真をとるには厳しい(見ても何だかわからん)という中途半端な状態ですんで、3D画像を使って「ここはこうする予定ですよ」という説明をしようと思います。お茶を濁すですよ、進んだ原型の画像を期待された方ゴメンナサイ…。今回触れるTOG2の細部は実車写真が無くてよくわからない箇所もあるので、もし情報をお持ちの方がおられましたら情報提供して頂けると助かります。

今回の説明文は、ゲームのCGとWG本社が公開した実車映像を見たことがある前提で書いてしまっているので、そっちの画像&映像も探して見てもらえるとわかりやすい(てか見ないとわかんない)と思います。

1枚目、車体後半上部について。緑のところはエンジンの吸気口のはずですが、これについてる金具はゲームCGだと黄色の棒みたいな感じで出っ張る部品が付いています。しかし実車の映像だと青線みたいに切り欠き部分にL字の金具を付けた形です。溶接やボルトの付き方からして、緑色の吸気口部分はL字の金具と上面の端っこのボルトで車体に取り付けてあり、このブロックが丸ごと取り外せるようになってるみたいです。ゲームCGはあくまでゲーム用の実際とは異なる形状と思われますので、ここは実車に合わせます。ただし、ゲームCG風にするのも特に難しい工作では無いのでどうとでもなるかなと。
また、ゲームではオレンジでかこった部分だけ出っ張りがあってピンク斜線の部分は凹んでいますが、実車の映像ではピンク部分は凹んでません。これもゲームCGが架空形状になってるっぽいです、実車写真でオレンジの部分からはみでちゃう部品があるので、ここはピンク斜線は凹んでないはず。現在の実車でこの部分の天板が無くなってるのか知りませんが取り付けられてないっぽいので推定でCG作ったんだと思います。で、キットとしてはどっちも再現できるようにしとく予定、凹んだ状態をベースにしといて凹みを埋める部品を付属させときます。

2枚目、車体中央上部について。この赤い部分は、ゲームCGではただの平面ですが、実車映像ではマフラーがついています。ここの赤い天板も現在の実車では丸ごと付いてないっぽい。TOG2はエンジン関係は中途換装をしていないことと車両の構造からしてここのマフラーが撤去されることは無いはずなので、ゲームCGは架空形状でマフラーありが本来の形状と考えて間違いないと思う。キットではゲームCGの単純な平らなものと、マフラーを付けたものと両方作れるようにしとく予定です、赤い部分を別部品にして載せるだけで済むようにしときます。
ちなみに、TOG2の側面は現在は前半は増加装甲が付いていて(青矢印のライン)、後半は付いていません(黄色矢印のライン)。黄色のラインが車体構造の外板で、これに増加装甲をボルト止めした構造をしており、車体後半も増加装甲が付いていた時期があり、構造上の外板のみだと装甲ペラペラになってるはずです。TOG2は車体側面と前面の大半は装甲としては不十分な薄い板の溶接で箱を組んで車両としての構造を作って、その上から戦車としての装甲をボルト止めするという構成になってるみたいです。だもんで装甲を付けていない車体上部と後部は強度上必要な厚みしかなく、装甲としてはペラペラになってるっぽい。特に車体後部はエンジン関係の保守の為か大半のパネルがボルト止めで取れるようになっていて、装甲としては殆ど機能しないはず。なるべくこの構造が感じとれるように、分割と部品の厚みを調整するようにはしてあります、そこまで気にする人いないかもですが。

3枚目、赤でかこんだ操縦席の窓部分については、現在の実車はこの画像みたいに出っ張る範囲が小さいのですが、ゲームCGと昔の実車写真では赤い範囲全体に追加部品があって出っ張っています。現在はここの部品が無くなっっちゃったぽいですね。どっちも正解といえるので、ここは出っ張る部品を貼り足すようにしてどっちも再現できるようにするつもりです。緑のとこはゲームだと機銃(多分ベサ)が中央側のみついていますが、実車で機銃がついた画像は確認できませんでした。ここに機銃が付くのは自然な話なので、キットでも部品を付ける予定です。2つあるのは謎ですが、大きさがほぼ同じなので2つ付ける予定だったのかなと。塞いだ状態の写真も多いのですが、塞ぐのはそんなに難しくないので自分でやってもらう方向で。
このへんで上面の紫丸で囲んだあたりは確認できる画像がぼやけたものしか無いのでよくわからんです、とりあえずハッチは無いっぽい?。この部分の実車写真をお持ちの方が居られましたら是非ともご連絡下さい。あと砲塔の上面と車体下面の写真も熱望です、結局わかんない場合は推定になります。

4枚目、車体前面のややこしいところ。赤線で書いたとこに棒があのでプラ棒を付属させます。緑丸で囲んだあたりが特にややこしいところ。面構成も複雑なので合わせ目は消さなくて済むよう頑張ります。てかTOG2だと元の形状のおかげで合わせ目はほとんど消さずに済む予定です。紫矢印のところ、誘導輪があるんですが、これはあまり見えないのでざっくり再現で済ませますが、謎なのが「H」形の真ん中の棒があるのか無いのかってこと。挟みこむ車体形状で誘導輪なら真ん中の棒は無しでも良いはずですで、ちら見えしてる写真だと無いように見えるんですがどうなんじゃろ?あとTOG2って脚回りを途中で改装していて、細かい形状が変わってるんですが、キットは改修後のほう(現在の実車、ゲームCGの形状)を再現します。これは流石にコンパチは無理です。

てなわけでベラベラ好き勝手書きましたが、キットの製作作業のほうは一応そこそこ進んではいます。別件を片付けたのでTOG2のみに集中する体制をとってこれからラストスパートです。と思った矢先に日本製ボロ3Dプリンタがとうとう騙しても使えない状態になってしまい、予定が大きく狂ってたりするので年末までの完成は厳しい感じ。
次回の更新で原型がろくに出来ていなかったら、コイツWFに間に合わねぇなと思ってください、次回とその次あたりが山場です。頑張ろう自分。
なお、某海域への物資輸送は面倒なので無事にヘーイで片付けました。ツェッペリンってなんですか?(泣)

6回目:2015/12/13更新
せっぱつまってきた更新6回目です。大きめの部品の切り出しや部品ごとの組み立てがある程度出来たのですっごい大雑把ですが仮組みしてみました。まだ一部の部品が無くって、砲塔丸ごと・履帯・前脚の内側・お尻・転輪のブロック・起動輪とかの小物、が付いてないです(多いな…)。それとテープで適当に組んでるので歪んだりズレたりしてますからそのつもりで。

1枚目、車体の輪郭はあらかた出来たですよ。お尻の部品は3Dプリンタ使う予定が狂ったので、手間がかかるけども手作業に切り替えてるとこなんで無いです。背中の灰色の部分はコンパチや抜きの都合で別部品にしてます、天井もデカイので前後で分割するよ。ターレットリングの位置や大きさはなるべく実物に近づけてはいますが、肉厚の都合で一回りほど小さいです、まぁ内部再現でもしない限り関係ないんだけど。

2枚目、以前クラフト紙で試作した砲塔を載せてみました、だいたい良さげ。車体前面はこんな風になるべく一体にします。前面は何とか3Dプリンタで出力しましたが、この後すぐにまた不調(一般家庭では原因の除去が不可能)になったよ。3Dプリンタ分解してみたらヒドイ造りだったんですが、ここで書くと何なので、それはまた機会を見ていつか。とりあえず「旧名(株)オープンキューブ、現在はアビー(株)の製品はマジやめとけ」とだけ書いておくよ、何度か使うと故障(に見せかけて実際は意図的と思われる、修理代商法くさい)が起きるようになってるぞコレ(注:個人の意見です)。
部材の切り出しを始めてから寸法の見直しを再度行ったため、前脚の内側は遅れてしまってまだ出来ていないです。この部分がかなり複雑でメンドイよ…。どうでもいいですけど、TOG2が前脚をちょこんと出して伏せてるネコやウサギに見えるのは私だけ?TOG2見ててカワイイと感じるんだけど病気なの?

3枚目と4枚目、タミヤの1/35 チャーチルMk.7(仮組み)と並べてみました。うん、デカイね…。下に敷いてるカッティングマットが横の長さが30cmあります。TOG2のほうは履帯が付いていなくて、テープ組みなんで少しへちゃげて5mmくらい背が低くなっています、全長も履帯やお尻部品が無いぶん小さく見えてる、それでこのデカさです。一応書いときますけどチャーチル御大だって十分大きいからね?全長はWWⅡ主要戦車では最長クラスで、ボリューム的にもティーガーⅡよりは下だけどティーガーⅠやKV-1くらいはあるからね?
ほんとTOG2って何なん(´・ω・`) ?同クラスの重戦車とかは他にもありますが、ソ連のT-35は多砲塔だからまだわかる、各国の重自走砲の連中は戦車というより移動砲座だからまぁわかる、日本の超重戦車(オイ)はマトモな設計なんてしてないオモチャだと考えて論外…と潰していった時、大英帝国のTOG2兄貴と御フランスのシャール2C先輩だけはちょっと理解できん…。ディーゼルエレクトリック駆動にすると大きくなるってもんでもないと思うし側面砲があってもここまでデカくせんでも良くないですかね…?やっぱし紅茶とワインの考えてることは斜め上っすわ…。

5枚目、TOG2の開きです。前述したように複数の部品がまだ無いですが、車体の大きい部品は大体こんなもん。あとは部品の端面を綺麗にしてノギスで寸法確認して微調整したら輪郭は完成、それからモールドを掘った貼ったしていきます。モールドは見た目の派手さの割には時間のかからない作業なんでここからは何ぼか早いかと。もともとの形状的に、合わせ目はほとんど消さなくてOKです、脚もとに一箇所残る部分も消さなくてもわからんくらいになるはず、なので組み立てはけっこう楽にいけるかと(楽とは言ってない)。

6枚目、ちょっと小話でTOG2の構造(主に履帯)について。ここまで履帯が全く出てきてないですが、まだ原型作ってません(汗)。大量に複製するので先に作るべきなんですが、何となく先送りしちゃっています。キットでは最近流行り(?)の部分分割式にする予定です。製品としての複製を考えると一番ネックだったりするよ…。
TOG2兄貴の履帯まわりは少々変わっていて、画像の赤線に沿って履帯が一周していて、赤斜線のエリアに転輪とかがあります。車内スペースは黄色で囲った範囲は車体の外壁いっぱいまであり、つまり履帯の上のスペースも車内空間になっています。チャーチルなんかの菱形戦車タイプだと車体の外をぐるっと一周するので、基本は似てるけどわざわざ履帯を持ち上げてから下げてるのが特徴。このへん、チャーチルなどの菱形戦車タイプが内部が広くて乗員を増やしやすい理由の一つで、KV-1や3号戦車なんかは横幅は広くてもフェンダーで広がってるだけで車体側壁はもっと内側なので車内スペースは狭くなってて見かけよりは小さいというカラクリ。また紫線で書いたあたりで区画が区切ってあるようで、後ろのかなり広いスペースを丸々エンジンやモーターなどの駆動系に使ってるみたいです。TOG2は何気にディーゼルエレクトリック駆動だけど案外まともに動いたそうな。駆動系のスペースが長すぎるように思えて仕方ないんですが、一体何考えてたんでしょうねぇ。

というわけで6回目でした。何とか年内には原型を仕上げてしまわないとWFに間に合わないので、さすがに相当焦ってきています。次週までに全部品の輪郭出しと端面処理まで終了は必須って感じで、履帯とか脚元の繰り返し複製をとるモールドを作って複製にとりかかるとこまではしておかないとなぁといった感じです。その次の週でモールド全てのっけて、年内最終週で枝を付けて型取りを試行錯誤する感じでいますが、予定は未定なのでどうなることやらです。間に合わなかったらホントスンマセン…。

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日付

2015年11月1日

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