1/700 バルクキャリア(パナマックスサイズ)  オリジナルガレージキット

1/700 バルクキャリア(パナマックスサイズ)   キット/オリジナルガレージキット

<実船解説>
バルクキャリアとは専用船の分類の一つでバラ積みの乾燥貨物(ドライバルク)を専門に扱う船の総称です。日本語で言えば専用ばら積み船ですが、現代では単にバルクと呼ぶことが多いです。従来は一番一般的な船で多用されていましたが、コンテナ物流の発達により需要は低下しました。それでも鉱物や穀物の取り扱いや中途半端なサイズの貨物はやはりバルクの専門分野であり、無くてはならない船です。

バルクキャリアは扱う貨物により更に細分化されます。ざっくり、船倉の縦横と倉口のサイズがほぼ等しい「オープンタイプ」とそうでないもの(倉口のほうが小さい)に分けられます。オープンタイプは中型・小型の内航船に多く、ガントリークレーンを備えたロール紙の運搬船などです。
貨物ごとの専用船でみると代表的なところで、9倉前後を待つ大型の鉱物・石炭専用船、バキュームを備えた穀物専用船といったものもあります。

パナマックスとは船の大きさの基準の一つで、パナマ運河を航行可能な最大サイズのことです。厳密に制限サイズぎりぎりでなくても近い船は一括りにパナマックスとして扱われます。バルクの場合、大半が7倉(最前1倉のみ小さい)でクレーンを待たない船になります。形状は造船会社ごとの標準船型はありますが、全体で決まった形状はありません。あくまで大きさの括りですので、パナマックス級とか言っても”大和型戦艦”みたいな特定の船型があるわけでは無いです。

船の大きさの括りには他にもいくつかあり、ほとんどの中規模な港湾で使える「ハンディサイズ(この中で大きいのはハンディマックスサイズ)」や、スエズ運河を航行可能な最大サイズの「スエズマックス」、マラッカ海峡の「マラッカマックス」などがあります。


<キット解説>

当方「シープモデル」が製造販売するオリジナルのガレージキットです。
組み立て説明のページへのリンク**リンク** (同じ窓で開きます)

ワンダーフェスティバル2018夏で販売しました。WF価格は8,000円(税込み)です。プラモじゃなくってガレージキットだから高いんだよ、材料原価と手間が半端ないんだよ。あと今回3Dプリント部品が高いんだよ。
HPで通販するかは未定です。今回、初回生産で打ち切りにするかもです。本気で欲しいんじゃいという方はとりあえずお便り下さい。ある程度の数ごとじゃないと生産できないんです、外注3Dプリントする都合です。

*キット仕様*
・個人生産によるガレージキット(レジンキット)です。プラモとは少し違います。
・精密指向ではなく、全体のスタイルや各部の機能がわかるようにする、ひと昔前のWLシリーズのような方向性です。
・今回、イマイチ思っていたような品質まで持っていけませんでした。自分でも不満が残るのですが、これ以上いじくっても改善しそうにないので、後は作る人の工夫と判断にまかせようということで、この状態で販売します。
・細かい部品は外注3Dプリントした部品をそのまま付属させています。けっこう精度が良い反面、付属ぶんだけで1隻あたり1,900円くらいかかっています。材質はアクリル樹脂です、瞬着と模型用塗料ひととーりが使えます。
・原型用にかかったコストも考えると売価は1万円にしたいとこなんですが、上記の様に自分で納得しきれない品質なので2千円下げています。そこの所をご理解いただいて、展示してある見本をよく見ていただいて購入するか決めて頂けるようお願いします。
・レジン部品は全て自分とこで手作業で生産しています、真空脱泡機もないので、けっこう気泡や欠けがあります。
・船体は今どき珍しい手作業原型です。船口の部分は一度作った後で作り変えた結果、ガタになっちゃってます、
・甲板上のリール等は別部品ですので、好きな位置に配置してもらう仕様です。融通が利く反面、位置決めが難しくなっちゃっています。
・メインの船体は満載喫水線で上下に分割しています。満載状態であれば下半分無しで作ります。下部を付けると「スクリューが水没して安定航行できる程度までバラスト水or貨物を積んだ状態」になります。若干お尻が沈んで傾いた状態です。
・船体は今のところ反りは無いですが、経年変形を多少でも抑えるために2mm厚のステンレス板を貼り付けるようになっています。板は付属します。おかげで重いので文鎮としても使えます。
・あくまで最大公約数的なパナマックスのバルクを作るものなので、特定の1隻を作るようには出来ていません。位置とかの基準はある程度は示しますが、細かいところは各自で決めてもらう仕様です。自分の理想の船を考えたり、この機会に詳しく調べて研究したりと、過程も楽しんでもらいたいなーって思います。。
・船体の倉口は開口しています。カバーを切れば開いた状態にもできます。ただWLだから浅いので適当に貨物代わりの砂利とか入れて目隠しして下さい。
・ボラードとかは板にまとまって乗った状態の部品です。平刃で削いで使うタイプです。
・説明書は全部HPを見ていただく形になります。
・プラ材料は市販のものから必要なぶんを付属させますので、本キットだけで完成できます。
・難易度は高めです。レジン部品が歪みぎみなのと、細かい部品の正確な接着が難しいのがネック。特に大量にあるハッチカバーのレールの部品(3Dプリント部品)の接着で難儀します。純粋にメンドイ。このレールは本来はカバーの下に入るのが正しいですが、それだと位置決めが超難しかったので横付けにしました。
・楽にいけるやろーと思ってたら意外とメンドクサく、正解となる形が無いので不完全燃焼感が残る。ということで、この種の貨物船自体今後やるか微妙な気分です。反応良かったらやろうかなぐらいの位置。
・パッケージは箱を買うと高いので船体はプチプチ巻いただけの状態です。他の部品は箱に入れています。
・レジン部品は自分で生産しているので、部品を失くした壊したの場合は対応できます。そこは安心。製作で困ったときもメール対応致しますのでお気軽にどうぞ。一方、3Dプリント部品は個別に発注すると高くつく(1回で3,000円ぐらい)ので対応できません。無くさないようにして下さい。
・デカールやシールは付属しません。レジンは全てアイボリー色です。3D部品はアクリルの透明(ちょっと濁る)です。
・完成時で全長約306mm、幅が約46mmです。写真のように、全長はざっくり戦艦扶桑ぐらいですが幅と高さで迫力が出ます。

<作例について>
ワンフェス準備が残ってるので突貫工事で作っています、サフでごめん。ちゃんと原型ではなく複製品を組んでいます、時間が無いのでパテどころかやすりも使わず、ナイフの平刃だけで作業しました。やすりパテ無しで4時間で組んでサフ吹いた状態がコレです。欠けも型の合わせ目のガタガタも修正していませんが、逆に部品のレベルが判って良いかと。
リールとかはおおむね良くある配置で置いたつもりですが、コレは各自で作る時に選べます。
真面目に段差とか修正していくと地味に手間だと思うので、じっくり作る根気ある上級者向けになってしまっています。
大きさ比較で塗料瓶と”てるづき”と”扶桑”を置いています。一般の人ってたぶん昔の戦艦はすごく大きいようなイメージを持っている人が多いと思うんですが、そうでもないです。今の貨物船は外航船(海外行く船)だと大半がWW2の戦艦より見た目は大きいです、自重(空荷の排水量)だと戦艦が重いことが多いけど。そこんとこも模型で感じてもらえればなーと。

2018/11/03追記:塗装をしたものを載せました。接着した部品が取れなかったりして、触れる範囲のみを表面処理したので煙突の下とかガタガタになっています。船体側面はある程度まで段差を慣らしました。超遅くなってほんとごめんなさい。


日付

2018年7月26日

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