1/7スケール  雪村あおい(ヤマノススメ) キット/WF購入ガレージキット

1/7スケール  雪村あおい(ヤマノススメ) キット/WF購入ガレージキット製作代行aoi_T1<キャラクター解説>
“雪村あおい(ゆきむら あおい)”ちゃんはTVアニメ「ヤマノススメ」の登場人物です。ヤマノススメはもともとショートアニメだったけど結構な人気が出たらしく、2期でボリュームアップしたり、物語の舞台である埼玉県飯能市(はんのう市)ではアニメと連動した観光事業が行われたりしており、熱心なファンが多いっぽい。コミックやねんどろいどもあったりでグッズ展開もかなりされていて、なにげにフルサイズのフィギュアはメーカーからは発売されていなかったんですが、3期に合わせてメーカー製のPVC完成品フィギュアの発売が発表されました。
キットの服装は登山の時によく着てる服装ですが、版権の都合かリュックは異なっています。

<キット解説>
ワンダーフェスティバル2017夏にてうちの売り子さん(大学時代の後輩、ガチなヤマノファン)が買ってきたもので、お友達価格の格安で製作代行をしました。キットを製作・販売したディーラーさんは学校法人ディーラーの「京都造形芸術大学」さんです。お話を伺ったところ、ゼミとかでの参加だそうです。原型製作はその内の学生のお一人の「吉本アートファクトリー」さん。当日版権商品で、2018冬での再販の他、別イベントでの販売予定もあるそうです(既に終わってるかも)。キットは全て3D設計&出力したもの。個人生産だそうですが、設備はあるみたいで成型状態は良いです。スケール表記は1/7でキットは全高20cmくらいです。「吉本アートファクトリー」さんはHP等は無いみたいですが、twitterで情報発信されているので、検索してみてください。(twitterなので直リンクは貼りませんが、検索したらすぐ出るよ)

HP内関連リンク:
1/10スケール 雪村あおい (「グレイキューブ」さんの、同じ窓で開きます)
NONスケール 倉上ひなた(制服) (「アウトドア模型店」さんの、同じ窓で開きます)
NONスケール スクール水着 倉上ひなた (「RivrrSideSeven」さんの、同じ窓で開きます)
1/8スケール 青羽ここな (「豚鍋の家」さんの、同じ窓で開きます)

うちのHPの弱さと個人ガレージキットの性質上、同じものを作る人がこの記事を見る機会はそう無いとは思いますが、一応キット製作時のワンポイントや自分はこうしたよってのを少し書いておきます。また、キットの造形で個人的に気になった箇所は形状変更したので、それについても書いておきます。髪形やレッグウォーマーはかなり印象を変えてるのでご注意を。長いので、写真だけを見たい人は下のほうまでスクロールして下さい

*デカールについて*
キットにはデカールが附属します。反転タイプではなく普通のプラモみたいなそのままスライドするタイプです。瞳は白のみとカラーが1セット附属、それとリュック用に簡単な文字ロゴが1枚附属します。このデカール、個人生産だと思うのですが”マークソフターに超弱い”ので注意して扱いましょう。白も同様です。マークセッターに少し含まれてる軟化剤だけでシワになり、試しにソフター塗ったらシワくちゃになりました。自分はこれで白目の片側を潰したので市販品で代用しています。
やや硬く糊も弱いのですが、この特性のため、糊は水溶きボンドで補助して、ソフターもセッターも使わず優しく押さえる程度にするのが正解です。クリアーコートはラッカーでも少しずつ吹けば大丈夫でした。
印刷はインクが弱いので、切り出しはギリギリを狙わずにある程度離してやるほうが無難です。自分は片側はまつ毛を切り離したのですが、インクが崩れ出てしまうのでやらない方が良いです。形状は割りと良いので、左右を分けたら眉毛のみを切り離して瞳はそのまま使うのが良いと思います。眉毛の角度は調整しました。白目はやや上下に長い気がするので下を0.5mmほど詰めると良いかと。

*リュック(ザック)について*
登山用のリュックはいつもの黄色+水色のやつではなく、1期OPでだけ登場する青い大型のものっぽい形になっています。これ多分ですが、いつものやつはメーカー製の実在のものがモデルになっているため、再現すると二重版権でNGになるため避けて、よくある感じ(=版権が発生しない)のデザインでキット化したんだと思います。ワンフェスの当日版権の都合上やむおえないので我慢しましょう。
自分は後輩と協議の末、形状はキットのままにして塗装でいつもの黄色+水色っぽい配色にしてパッと見の雰囲気がいつもの感じになるようにしました。デザインの違いは実際のリュックを参考に在りそうな塗りわけにしています。この部分、キット部品の造形&成型は非常に良いです。

*合わせ目消し*
オール3Dのため部品の合いは良いですが、さすがに事後変形とかで多少の隙間は出来ます。スカート部分は塗装した状態で接着→パテで埋めて周囲をマスキングして表側だけ再塗装しています。髪も前後に分けて塗っておいて、パテ埋め→マスキングして部分再塗装してます。
この二つは目立つのでやりましたが、他は目立たないのでそのまま接着で良いと思います。

*台座*
台座は百均で買った写真立てを使いました。ポーズ的にかなり大きくなるので並みのベースじゃ入らないと思います。脚の下にスペーサを噛ますようになっていますが、自分は後あと移動できるように接着はせず軸を挿すだけにしています。乗っけて挿したら安定するようにしました。

*ステッキ*
登山用のステッキはキットだと一体部品です。事後変形が怖いので自分は軸の部分はプラ棒に交換しました。どうしてもセンターがズレるので、本気でやるなら金属パイプ使って作り直したほうが確実でしょう。手にちょうどはまるようになっているので接着はしていません、輸送の都合もあるので。プラ棒の長さがマズかったのか浮いてしまってますが前からだと隠れるのでご愛嬌ってことで。

*全体的に*
成型状態は良いですが、細かな気泡は流石にあるので注意して埋めていきます。また3Dでぴっちりになるよう設計してると思うので、キットを実際に組むとサフの厚みもあり手首なんかの嵌め込みはやや窮屈です。予め削っておくと吉。塗りわけが多めなので弱い色から順に気長にやりましょう。

*組む順番に注意*
頭と上半身はやや注意。頭を付けてから左右の服を付けます。そっから右腕を付けて右のバンド、左は手首を腕に付けて(胴との仮組み要)バンドも付けてから胴体に腕を接着ってのがよいかと。その後で背中にリュックを接着します。バンド部分はリュックに接着しないほうが無難です。
腰から下は何とでもなりますが、腰と脚首は軸打ちをしないと危ないのでそこは注意。腕とかは簡単な軸打ち(ガバガバ)でも渡しさえできてれば大丈夫な感じでした。

*変更した箇所*
いくらか気になった箇所があり、ワンフェスで原型作者さんに「改造しちゃってアップしちゃっても良いけ?」って聞いたらOKだったので遠慮なく形状変更しました。依頼者の後輩的にも少々イメージと異なるとのことだったのですが、後輩は造形素人なのでシェフにおまかせコースでやっています。なので受けた印象とかは筆者の主観ですのであしからず。
ややこしい&長い話になるので、写真の下に書きます。写真が並んでる下までスクロールして読んでください。先に写真見たほうが飲み込みやすいです。

*カラーチャート*折りたたんでいます

*カラーチャート*

<作例について>
依頼者(後輩)の一番お気に入りアニメなので気合を入れて調整もしましたが、どんなもんかなと。ここの写真は一応は一眼レフで撮っていますが、撮影ブースなんて無いので自然光+読書スタンド直あてで撮っています。なるべく実物に近い色味の写真を選んでいますが、ちょっと色味の変化がわかりにくいかも。部品の写真は形状変更したところを説明するものです(説明は写真の下)。だいたいイメージ通りに仕上がったのでとっても満足です。

<販売元:吉本アートファクトリーさんへ(見てたら)>
推測で書いてる箇所もありますので、ここに記載の内容で修正してよってとこがあればご連絡下さい。このHP右上の問い合わせ経由で仮名でかまいません。このページへのリンク貼りはもともと自由で、このページにある画像の転載は基本はNGですが販売元さんで使うぶんには無断転載してもらってかまいません。必要があればどぞ。
他のメンバーも作る予定とのことで、後輩が全裸待機してるんでガンバ(・∀・)ノ

*形状変更した箇所について*
全体形はおおむね良いと思うのですが、特に気になって修正した箇所を書いていきます。

・・・髪の雰囲気・・・
キットではかなりウェーブかかった髪型になっています。確かにコミックはかかってるしアニメも少しかかってるし3期は何か雰囲気変わったんですけど、イメージに合わせたいので髪はかなりいじりました。

1・写真の赤丸。ここの切り込みが上にいきすぎていて、組んだ時に地肌が見えてハゲたような印象を受けやすくなってると思う。なのでパテで谷をある程度埋めました。

2・写真のオレンジ。ウェーブかかってる毛先がきつい感じがしたので、特にハネてる部分は切除しました。また別部品のところは使用せず、パテで全体を繋げるようにして輪郭を変更しています。主には左右をやってて、真ん中らへんは手を付けていません。

3・写真の水色。全体に髪の流れの彫刻があるのですが、不自然に感じる箇所があったので削って強引に他と馴染ませました。

4・写真撮るの忘れたんだけど一番デカイ変更がこれ。前髪部品を3mm近く前に出して顔に対して斜めにつけるように変更しました。表現しにくいですが、顔と後髪の位置はそのままに、前髪を斜めに傾けて付けて、上は隙間3mmで下端は隙間無しにする感じ。ポリパテを後髪側に付けて隙間を埋めています。何でやったかと言うと、額の前髪が顔部品にくっつき過ぎていて、水に濡れた後みたいな変な感じに見えたからです。特に右上のあたりが顕著で気になったので顔との間に隙間ができるようにしました。ついでにおでこも少しですが削っています。

・・・レッグウォーマーの形・・・
レッグウォーマーの形状がフレンチクルーラーみたいで変に思えたので変更しました。確かにアニメであおいのこれは何故か縦方向にシワが書いてあることが多いのですが、現実には普通は横にシワが入る服装です。2次元のウソを3次元にしてしまうと違和感が出るので、ここは大人しい形状にしたほうが印象いいと思うのん。妙に太いのもついでに直すためにリューターや金やすりで盛大に削りこんで、ほどほどに横方向の起伏を残しました。

・・・左脚のヒザまわり・・・
写真無いですが、左脚のヒザ周りの形状が抑揚つけ過ぎ(側面を絞りすぎ)に思えたので左側面にパテ盛って和らげています。右はさほど気にならない形なのでそのまま。こうゆう間接周りの不自然さって3Dのみで作られて後日修正してない場合に多いと思うんですが、やはり2次元の画面で見るのと現物見るのじゃ印象が違うので、出力後の再検討はしたほうが良いと思います。

・・・バストまわり・・・
ちょっと気の毒ですが、原作でこの子のバストはキットほど無いので無慈悲に削りこみました。設定上はA、キットだとC~Dくらいの感じかと。。変更後でもちょい大きい感じがしますが、これ以上は削れないのでここまでで。また、この緑の上着って化繊のウインドブレーカの類だと思うんですが、キットではダウンっぽくシワが入れてあったので目立つ前側だけなるべく埋めています。腕もダウンな感じですがさすがに直せないのでそのまま。ダウンは作中でお母さんに借りてなかったけか?ちょっと記憶あいまい。

変更した特に気になったとこは以上。変更しなかった所で、脚の長さが長いように感じましたが修正無理なのでそのままで。角度によっては気にならないのでいいかと。脚の長さ以外の全体バランスや細部造形は良いと思いますた。

キットの完成見本、形状に加えて塗装で大きく損をしているように感じます。依頼者が買うか迷った原因も、一に塗装からの印象で次に髪型で更にレッグウォーマーって感じかと。人間の感覚として、形状よりも色による印象に強く影響されます。模型に不慣れな人なら尚更。慣れた人なら見本の塗装は別に考えてくれますが、最近は自分で作らず製作外注する人も多いでしょうから、損しちゃうんじゃないかと。

老婆心ながら今後のために偉そうにちょいアドバイス書いちゃおうかと。完成見本のフィギュなら以下の点に注意すればだいぶ良くなるはず。見本組んだ人と原型作者が同じなのかは知らないのですが、同じと踏んで書いておくよ。わかっちょるわいって感じだったらメンゴ。だってせっかくキットがいい線いってるのに塗装でロスするのってもったいないんだもん(・ω・`) 余計なお世話ゆるしてちょーだい。

1.とにかく瞳を似せる。あと、デカール付けるならなるべくそれ使ってほしいなと。よほど上手い人以外、筆塗りよりデカールのほうが綺麗です。ぱっと見の印象の半分は瞳で決まってますんですごく注意。

2.明度と彩度を原作に揃える&作例内でそろえる。厳密にはちょい違うかもですが、ヤマノススメの絵は明度が高く彩度が低い、淡いパステル調よりの色彩です。これに対して、完成見本は純色寄りの緑と青が目立っていて、色味がキツイ印象を受けました。原作と明度&彩度が遠いと似てないと感じてしまうので、そこは狙ったほうが良いです。また、作例内での明度&彩度も色ごとにあまり離れすぎないように、意識的に全体を淡くしたりすると落ち着きます。意図しない純色を差し込むと変に目立ちます。ついでに、ガンプラの”センチンネル調”みたいに極淡い色で統一すると、どんだけ下手でも素人目には上手く見えるのでそれで誤魔化す手もあります。昨今の模型誌でやたらコレが多いのはこのせい、純色に近いほど扱いがシビアになります。

3. 純ブラックは使わない。Mrカラーで言うと2番ブラックのようなザ・ブラックはそのままで使わないのが無難です。混色に使うのはOK。純ブラックは黒いけども”ケバい””キツイ”印象を受けやすい色です。瞳を目立たせたい時とか意図があって使うのなら良いのですが、意図せず使うとそこだけ浮いて見えがちです。黒に近いグレーのMrカラー116や137などのスケールモデル向けの中間色を使うのがオススメです。完成見本では、純に寄った緑・青・黒が並んでいたことで全体がキツイ印象を与えて原作に似てないと思われやすくなったように思います。

4.グラデーションはほどほどに。グラデーションは好みの範疇ですが、ワンフェス前って時間も無いと思うので無理にグラデかけるよりはドンピシャな色一発吹いて、影だけパステルで少し変化つける程度のほうが無難かなとは思います。また、グラデを強くかけると全体の色味はキツイ印象になるので、キツイ色で強くグラデをかけると更にキツイ印象を与えてしまうので、ゆるい系アニメなんかでは特に注意したほうが無難だと思うの。

と、まぁ長々と書いたんですが3Dツールは使いこなせてそうですし、全体のバランス感覚は整ってると思いますので、すぐにでも改善できちゃうんでないかなと(←偉そう)。あと3人、出来れば4人頑張って!(←そして追い込む)。ヤマノススメファンの宿願を頼んだぞ!(←更に追い込む)


日付

2017年11月4日

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