1/35 巡航戦車 クルセイダーMk.Ⅰ  改造用ガレージキット

1/35 イギリス 巡航戦車 クルセイダーMk.Ⅰ   キット/タミヤ・イタレリ+改造用ガレージキット
<実車解説>
クルセイダー巡航戦車はWWⅡ中のイギリスの戦車で、マイナーなカヴェナンター巡航戦車の妹にあたる戦車です。北アフリカでの戦いに投入され活躍しました。アフリカ戦後には既に他の戦車も多くあり、故障が多かったことから前線を退いています。活躍した期間はさほど長くないですが、厳しいアフリカでの戦いをよく支えた戦車でした。

本車はWWⅡ直前の1939年にナフィールド社によって開発が開始され「A15」「巡航戦車Mk.Ⅵ」とも呼びます。試作車の完成が1940年4月で、1941年頭頃から量産車の部隊配備が始まり1942年から戦闘に参加、アフリカでの戦いが終わった1943年5月には大半が前線を退き、自由フランス軍などの後方部隊に回されました。

カヴェナンターの基本設計が完了した頃、生産に参加するよう言われたナフィールド社が兼ねてから指摘のあった冷却不足を問題視して、問題を是正した姉妹車を開発&生産するよう提案してできたのがクルセイダーです。ややこしいですが、要はカヴェナンターの実車試験前にクルセイダーは開発されています。カヴェナンターの試作車完成は1940年5月で、生産は別々の会社で平行して行われました。

型式は大きく分けてMk.Ⅰ~Ⅲの3種類と、他に、対空戦車や回収車に改造されたものもあります。Ⅰは最初の型で銃塔を持っています、少数のみ砲塔の前面に固定防盾がないタイプも居ました。ⅡはⅠとよく似ていますが砲塔や車体前面の装甲厚を増したタイプです。最初は銃塔がありましたが、途中で廃止されました。Ⅱには増加装甲を付けたタイプも存在します。Ⅲは6ポンド砲搭載の新型砲塔を持ったタイプです。ぱっと見は似ていますが、砲塔は大きくなった完全新規のものです。

武装は砲塔に2ポンド砲(40mm砲)と同軸機銃1廷、ついでに発煙弾発射器1基。銃塔には機銃1廷があり、左の筒は望遠照準器です。装甲はMk.Ⅰでは車体と砲塔の正面装甲が垂直部で40mm、傾斜部分は垂直換算で40mm、側面後面は30mmです。高速走行に向いたクリスティー式懸架装置を持ち、速力は路上でベストな状態では50km/h出せましたが、実運用では故障が恐くて抑えて動かす必要があったようです。なお、クルセイダーとカヴェナンターは機械部品の多くが共通でしたが、エンジンや操向装置は違いました。乗員はクルセイダーは当初5人(後に減ってMk.Ⅲは3人)で、カヴェナンターは4人でした。外観的には、クルセイダーは転輪が5個でカヴェナンターは4個なので、そこを覚えておくと区別が簡単です。


<キット解説>

当方「シープモデル」が製造販売する改造用ガレージキットとタミヤ・イタレリのプラモを合わせて作っています。
組み立て説明のページへのリンク・・・リンク(同じ窓で開きます)

ワンダーフェスティバル2018夏で初販売しました。3種類あります、WF価格はMk.Ⅰ用2,500円、Mk.Ⅱ用(銃塔あり)2,000円、Mk.Ⅱ用(銃塔なし)1,500円(全て税込み)です。プラモじゃなくってガレージキットだから高いんだよ、材料原価と手間が半端ないんだよ。
自分とこのHPで通販する予定です。完売の時は気長に待って。まだ置いてませんリンク(別窓で開きます)
1/35 TOGやAMX40も売ってるのでこちらの商品まとめページを確認してください。リンク(同じ窓で開きます)

姉妹車のカヴェナンターの完成見本はこちら リンク(同じ窓で開きます)

*キット仕様*
・個人生産によるガレージキット(レジンキット)です。プラモとは少し違います。
組み立てには別売のタミヤ/イタレリ社製の「1/35 クルセイダーMk.Ⅲ」が1個必要です。従来のイタレリ箱のMk.Ⅰ~Ⅲでもいけるますが、履帯が接着塗装不可なので面倒です(タミヤ箱のは接着塗装可能)。AA型だと砲塔の吊り金具が入って無いので不可。

・3種全てで砲塔一式が付属します。Mk.Ⅰではこれに銃塔と車体前の三角のライトとエアクリーナーが付属します。Mk.Ⅱ銃塔ありでは銃塔が付属します。
・全てで、ディテールアップ用のオマケとして操縦手席の装甲バイザーと、予備履板6枚が付属します。履板はブロンコ社製の巡行戦車Mk.Ⅲ&Ⅳ用のものです。接着して使います。
・サンドシールド(サイドスカート)は付属しません。プラモの部品を使うか、違う仕様を作る場合はプラ板で作ってください。
・プラモがもともとMk.Ⅲ用に作られたものなので、イタレリのMk.ⅠとⅡはあちこち問題があります。特に砲塔前のコブの形状が全く似ていないのが大問題でした。これを直すのが改造部品のメインの目的です。

・プラモ(Mk.ⅠとⅡ)の問題と改造キットにより修正できる部分は、「砲塔前面のコブの形状修正」「砲塔のボルトが六角→円錐に修正」「砲塔側面ハッチがひし形→長方形」「砲塔天面の溶接ラインの位置修正」「同右の穴位置修正」「砲塔側面の2重装甲をより明確に」「砲身形状を修正」、「銃塔の全体形を少し大きく」「銃塔の天井のディテール修正」「銃塔の前の形状修正」、「Mk.Ⅰでエアクリーナーのディテールが悪いのを修正」「エアクリーナーのパイプ形状を修正」。とかなりの修正箇所があります。なので、単純に入手しやすいタミヤ箱Mk.Ⅲを改造するだけでなく、既に積んでいるイタレリ箱のMk.ⅠやⅡをより良い形状で作りたい場合にも使えます。

・全て自分とこで手作業で生産しています、真空脱泡機もないので、けっこう気泡や欠けがあります。欠けたボルト頭は六角プラ棒と付属の修復用部品で修復して下さい(ウチの他のと一緒)。
・プラ材やポリパテの取り扱いスキルは必須です。気泡等に自分で考えて対処できる必要があります。
・説明書は全部HPを見ていただく形になります。
・主砲塔は旋回と砲身の上下ができます。砲塔と車体は嵌め込むのみで、砲身は可動ですがレジン部品なのでスムーズに動かすには工夫が必要です。ハッチは閉固定(砲塔と一体)です。
・主砲身は外注3Dプリントで作ったアクリル製です。レジンに似た段取りで塗装と接着ができ、事後変形しづらいので安心。機銃はプラモ流用です。
・銃塔は旋回のみできます。ムクでハッチは固定、銃身部分は別部品で好みの角度で固定します。
・自分で生産しているので、部品を失くした壊したの場合は対応できます。そこは安心。製作で困ったときもメール対応致しますのでお気軽にどうぞ。
・デカールやシールは付属しません。ただプラモに入ってるので、それを流用してもOk。レジンは全てアイボリー色です、透明部品はありません。

<作例について>
前に作ったカヴェナンターでMk.Ⅲの部品を使ったので、Mk.Ⅲとイタレリ箱のMk.Ⅰとの混成で作っています。ちゃんと原型ではなく複製品を組んでいますので、標準的なスキルの人が組んだらこれぐらいには仕上がるはずです。砲塔にB品でハネたやつ(表面に細かい気泡が多かった)を使って無理に修正したので、通常の商品ならむしろもっと綺麗にできるかも。
塗装は手持ちの色から近いの選んで調色したのでちょっと色味が変かも、参考にしないで。クルセイダーの色は基本がライトストーンで2色迷彩なら+ダークグリーン。Mrカラーだと313と17が近似です。転輪だけ分けて塗装して、塗装後にベルト履帯をはめています。単色ドバっと吹いて墨流してウェザリングマスターでエッジ強調した程度ですので、味気ないのは許してね。あくまで完成見本なので派手なことはしていません。履帯はイタレリの接着塗装不可のやつを使ってるので、焼き止めして金属線を車体に刺して抑える方法で作っています。
せっかくなので模型で比較できるようカヴェナンターと並べた写真も載せました。両車の関係性がよくわかるかと。
今回、一眼レフで三脚で撮ってますが例によって撮影ブースや照明は無いので写真がイマイチなのは勘弁してね。


日付

2018年8月27日

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